戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第296話 コミュニケーション2

マリア「ふう…これくらいにしましょうか」

 

シュミレーションルームにてマリアと翼が訓練をしていた。

 

翼「急に訓練に付き合わせてしまって悪かった。じっと部屋で待機しているというのも、性に合わなくて」

 

マリア「いいのよ。私も最近、腕が鈍ってた気がしたからちょうどよかったわ」

 

訓練に誘われたことを謝る翼にマリアは言う。

 

翼「ならいいが」

 

マリア「それにしても。今回の並行世界にも装者と怪獣がいなのね…」

 

翼「ああ。そうらしい。過去にも1人いたらしいが、カルマノイズに…」

 

マリア「シンフォギア技術が発達した世界で、これだけの人数の装者が揃うということは、それだけ低い確率なのかしらね」

 

翼「かもしれないな……それに立花がいなければ、きっと私たちもこうして手を取り合うことも無かったのかもしれないな」

 

マリア「フッ…本当にね。創刊げえると、私たちの置かれたこの状況は奇跡なのかもしれないわね」

 

翼「ああ…そうだな。ところで、マリアもF.I.S.にいたのだろう?ティナ・ウィートリーという名に聞き覚えないか?向こうのF.I.S.が生んだ最初で最後の装者らしいのだが」

 

マリア「いいえ、聞いたことないわね」

 

翼「そうか…ひょっとしたらと思ったのだが」

 

同じF.I.S.にいたマリアなら色々と分かるんじゃないのかと思っていたが上手くいかないようだ。

 

マリア「例のオートマシンも、ガスドリンカーズとういう敵の名前も今回が初耳よ」

 

翼「やはり、こちらとむこうでは随分と辿ってきた歴史が違うようだな」

 

マリア「向こうの世界では、こちらの世界でいう櫻井理論自体が米国で提唱・開発されたと言ったかしら?」

 

翼「ああ。そう言っていたな」

 

マリア「シンフォギアの成り立ちが異なるということは…米国の方針、ひいてはF.I.S.のあり方さえ異なるのかもしれないわ」

 

翼「なるほど…」

 

マリア「だとするとF.I.S.という組織そのものにも、注意した方がいいかもしれないわね」

 

翼「F.I.S.に?」

 

マリア「聖遺物を扱い人工的に融合症例を作り出すといった、非人道的な行為を行っている可能性があるなら、尚更ね。それにガスドリンカーズっていうのとも手を組んでる可能性もあるわ」

 

翼「そう…だな」

 

翼(あの時の、お父様の態度…。あれは確かに人体実験など承知していないという反応だった。お父様があの少女を利用するようなことはないと言える。だがF.I.S.…米国から圧力があればどうなるか……)

 

翼「参考になった。向こうに渡った時には注意するとしよう」

 

マリア「どういたしまして」

 

マリアの忠告を聞いて翼は言う。

 

 

 

クリス「おいおい、まだ買うのかよ?」

 

一方でクリスは切歌と調の買い物に付き合っていた。

 

切歌「今日1日、お買い物に付き合ってくれる約束デスッ!」

 

調「うん。まだまだ、あちこち回らないと……」

 

まだまだ回る気でいる切歌と調。

 

クリス(やれやれ。我ながら余計な約束をしてたもんだ…ま、楽しんでんならいいんだけどよ。あいつも、こいつらみたいに分かりやすけりゃいいんだけどな………)

 

楽しんでいる切歌と調を見て少女もこんな風だったらなと思うクリス。

 

切歌「クリス先輩ッ!次はあっちのお店デスよッ!!」

 

クリス「お、おう」

 

切歌に言われてクリスは言う。

 

調「考えごとですか?」

 

クリス「ん?いや、なんでもねーよ。しっかし、まだ買うのか?お前らだけじゃ持ちきれないだろ」

 

2人の持っている大量の荷物を見てクリスは言う。

 

切歌「まだまだいけるデスよッ!」

 

調「うん、荷物は持ち慣れてます」

 

いつも買っている量で慣れていると言う。

 

クリス「仕方ないな……。ほら、アタシも持ってやるから、半分ずつよこせ」

 

2人から半分ずつ荷物を取った。

 

切歌「え、いいんデスか?」

 

クリス「見てらんないからな」

 

調「すみません。クリス先輩」

 

クリス「いいって。だけど、一度にこんなに買う必要あるか?」

 

切歌「それはデスね。今日は久々の商店街一斉サービスデーだからデスッ!」

 

調「消耗用品とか食糧品も一式買い込んでおこうかと」

 

切歌「浮いたお金で調のおニューの服も買うデスよ」

 

調「ううん、次は切ちゃんの番」

 

切歌「あれ、そうデスか?」

 

クリス「買い物終盤かと思ってたけど、まだ序盤だったってことはよく分かった」

 

調「それじゃあ、一度どこかで休もうか」

 

切歌「賛成デース!お買い物と言う名の戦いはまだまだこれからデスからね」

 

調「クリス先輩もそれでいいですか?」

 

クリス「ああ、アタシも賛成だ」

 

切歌「休憩するなら、お楽しみのアレデスね」

 

調「うん」

 

クリス「なんだ?なんかあるのか?」

 

切歌「サービス券を150枚集めると商店街の食べ物屋さんでどこでも使える1500円分のお食事券になるデスよ!」

 

調「さっきの買い物でクレープ3人分、ちょうど溜まったんです」

 

クリス「お、おう…そ、そうか……」

 

クリス(こいつら、たかがクレープになんつー涙ぐましい努力を…)

 

切歌と調の涙ぐましい努力を見てクリスは半ば感心、半ば呆れていた。

 

切歌「クリス先輩に、あそこのクレープを食べてもらいたかったんデスよ!」

 

調「気に入ってくれると思います」

 

クリス「お前ら、もしかして、このためにアタシを?」

 

調「はい、切ちゃん。サービス券」

 

切歌「はいデス!」

 

サービス券を切歌に渡す調。

 

切歌「あれ?これで全部?なんか予定より少なくないデスか?」

 

サービス券を数えていて数が少ないことに気付く。

 

調「え……家を出る時、今までのサービス券持って来てって言ったでしょ?」

 

切歌「え……あッ………あーーーーーーーーーーーーッ!?」

 

思い出して切歌は声を上げる。

 

切歌「わ、忘れてたデス……」

 

クリス「おいおい」

 

調「どうしよう…取りに戻る?」

 

切歌「それしかないデス!あのクレープを食べずして、クリス先輩を帰すわけには、いかないデスから!!」

 

調「うん、そうだね」

 

切歌「と言うわけで、クリス先輩、ちょっとだけ待っててほしいデス」

 

サービス券を取りに帰ろうとする2人。

 

クリス(はあ……ったく、しょうがねーな)

 

クリス「あーもう、まどろっこしい!このままクレープ食べ行くぞ!!」

 

切歌「え。でも、サービス券が……」

 

クリス「そんくらいアタシが奢ってやる!」

 

切歌「な、ななななななななんデスとぉー!?」

 

調「そんな…、買い物に付き合ってもらって、そのうえ奢ってもらうなんて……」

 

見かねたクリスに言われて切歌と調は戸惑う。

 

クリス「後輩は先輩の言うことを聞くもんだ。ほら、行くぞ!」

 

そう言ってクリスは先にいく。

 

切歌「ほ、本当にいいんデスか!?ありがとうデース!」

 

調「ありがとうございます。クリス先輩」

 

クリスの後を追いかけていく。

 

クリス(いや、お礼を言うのはアタシの方だな…おかげで、少し気が楽になった。まったく、先輩想いの後輩だ)

 

2人の想いを感じてクリスは気が楽になり、感謝していたのだった。

 

 

 

その日、響たちは再び並行世界へ渡った。

 

渡った来て直ぐにノイズと出くわして戦闘になったが相手はただのノイズ。

 

ノイズの強化体であるアルカ・ノイズや宇宙人、宇宙怪獣と戦ってきた響たちには何ら苦にはならずに簡単に殲滅した。

 

クリス「並行世界に戻ってきて早々、またノイズかよ……」

 

ギアを解いてクリスは文句を言う。

 

響「でも、今回は普通のノイズだけだったね」

 

翼「だが油断は禁物だ。いつカルマノイズが出るかわからない。それにあの、オートマシンとガスドリンカーズとやらもな」

 

クリス「ああ、分かってるって」

 

響「どっちもちょっと厄介だもんね。出てこなくてよかった」

 

クリス「まあな」

 

オートマシンとガスドリンカーズが来なかったと安堵していたその時だ。

 

?「そいつは悪かったな」

 

3人『!?』

 

聞いたことのある声を振り向くとそこにはヴォルガーがいた。

 

ヴォルガー「よう、また会ったな。シンフォギア」

 

クリス「お前は!?」

 

響「確かガスドリンカーズの!」

 

翼「不意の遭遇は避けたかったところだったが…」

 

現れたヴォルガーに構える響たち。

 

ヴォルガー「安心しろ。今日はお前らの相手は俺じゃない。こいつだ!」

 

構える響たちにヴォルガーが言うと1機のロボットが現れた。

 

上半身が人型、下半身がキャタピラのタンクになっているロボット―『怪重機 キラータンク』だ。

 

ヴォルガー「殺れ、キラータンク!」

 

ヴォルガーの指示を聞いてキラータンクは響たちに向かってキャタピラを動かして前進する。

 

クリス「こんなのまで持ち込んでたのかよ!?」

 

キラータンクを見て驚く。

 

翼「ともかく、ギアを…」

 

ギアを纏おうとした時、キラータンクがガトリングガンになっている右腕で攻撃してきた。

 

響「これじゃ、ギアが…唄が歌えない!!」

 

キラータンクの攻撃から逃れようと回避するために響たちは唄えなかった。

 

その時だ。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

咆哮と共にキラータンクの右側からゴジラがタックルで吹き飛ばした。

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