戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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幕間短編14
特別回 お誕生日、おめでとう~♪


その日、未来は1人で帰路についていた。

 

いつものように響と帰ろうとしたが何か用事があるとかでどこかへ行ってしまった。

 

今日に限って寮にはガウとリルはいない。

 

理由は響と似たり寄ったりの理由で怪獣島へ向かっている。

 

つまり今日は未来は寮に帰っても1人なのだ。

 

未来(こんな気持ちになったの…久しぶりだな……)

 

夕日が優しく背中を温かくしてくれている帰り道、未来は心の中で寂しさを感じていた。

 

前までは響と2人っきりで暮らして、ガウが来て、リルが来て家族みたいな感じになっていた。

 

響とガウがいない間はリルがいてくれて寂しくはなかった。

 

だが今日はそのリルもいないのだから寂しさが込み上げていた。

 

未来「すぐ…帰ってくるのかな…」

 

重い足取りで未来は寮に帰る。

 

未来「うじうじしててもしかたない。響たちが帰って来た時のために美味しいものを用意しなきゃ」

 

気を取り直して未来は言う。

 

部屋の前に着いて鍵を開けて、玄関で靴を脱いでリビングに向かう。

 

未来がリビングに入った時だ。

 

響「未来、お誕生日、おめでとう~♪」

 

ガウ「がうがう~♪」

 

リル「かうかう~♪」

 

クラッカーを鳴らして響とガウ、リルは言う。

 

未来「え?」

 

ぱちくりして未来は少し戸惑っていた。

 

響「忘れたの?今日は未来の誕生日だよ」

 

未来「あ、そうか」

 

響に言われて未来は気付く。

 

11月7日は未来の誕生日であるのだ。

 

未来「もしかしてこの為に先に帰ったりしてたの?」

 

響たちが先に帰ったりしていた理由を察して聞く。

 

響「うん!そうだよ。ガウくんとリルくんにも手伝ってもらってね」

 

ガウ「がう!」

 

リル「かう!」

 

響の言葉にガウとリルが言う。

 

未来「そうか…ありがとう。響、ガウくん、リルくん」

 

祝ってもらって響たちにお礼を言う未来。

 

響「えへへ~…ほら。未来、早く座って誕生日ケーキもあるんだよ」

 

未来「ケーキって、そんなお金どこにあったの?」

 

万年金欠の響がケーキを用意したと聞いて未来は意外そうな顔をしていた。

 

響「えっとね、今人気の洋菓子店の人にお願いして教えてもらったの」

 

よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに言う響。

 

ガウ「がうぅ~…」

 

リル「かうぅ~…」

 

だがガウとリルの2人は互いにガタガタと震えていた。

 

未来「それってシャルモンっとこ?」

 

響「うん。そうだよ」

 

ガウ「がうがう~…」

 

リル「かうかう~…」

 

嬉しそうに答える響と脅えてしまっているガウとリル。

 

未来「……響。2人に何したの?」

 

響「何ってケーキの作り方教えてもらう代わりに2人を撫でさせて頼まれたから…」

 

未来「あそこの人、元軍人さんでオネエじゃない!!」

 

響の言っている洋菓子店『シャルモン』は確かに老若男女問わず人気店であるがそこの店主はパティシエの修行のためにフランス国籍を取るのにフランス軍の外人部隊で活躍したオネエ系なのだ。

 

ちょっと良い男がいればすぐにちょっかいを出してくるので有名である。

 

ガウとリルも可愛らしい顔に目をつけられてしまったのだ。

 

響「でも未来のためにしたんだし…」

 

未来「それは嬉しいけど…分かった、ガウくんもリルくんも響のために頑張ったもんね。大目にみてあげる。だけど次したら許さないからね」

 

響「う、うん」

 

未来に言われて頷く響。

 

未来「さて、それなら響の作ってくれたケーキを食べようか」

 

響「うん、食べて食べて!すっごく美味しく出来たから!」

 

未来「はいはい」

 

嬉しそうにする響たち。

 

未来の寂しさはいつの間にやらどこかへ流れ去っていたのだった。

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