戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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短編 暗殺教室VSゴジラ2

レッドキング、ゴルザ、ネロンガの攻撃がE組の生徒たちに迫った。

 

その時だ。

 

?「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

大気を揺るがす雄叫びと共に一筋の蒼白い火炎が上空から降り注ぎ、レッドキングの岩石、ゴルザの超音波光線、ネロンガの暴君電撃を一辺に相殺した。

 

吉田「今度は何だよ!?」

 

レッドキングたちの攻撃を相殺した火炎に『吉田 大成』が言うと空から巨大な何かが降ってきた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

盛大に土を舞い上げ、雄叫びを上げる巨大な影―この島の主にして、全ての怪獣たち王『怪獣王 ゴジラ』。

 

倉橋「また…怪物が……」

 

速水「怪物だらけの島…」

 

奥田「私たち…もう…ダメなの?」

 

ゴジラを見て『倉橋 陽菜乃』、『速水 凛香』、『奥田 愛美』は呟く。

 

誰もが助からないと思った時だった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

雄叫びを上げ、何かを言うゴジラ。

 

レッドキング「ピ…ピギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ゴルザ「ゴルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!?」

 

ネロンガ「ギガシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ゴジラの言葉(鳴き声)にレッドキングたち3体は慌てて逃げ始めた。

 

不破「なに?」

 

源寿「怪物たちが…」

 

岡野「逃げてった…」

 

逃げたレッドキングたちに『不破 憂月』、『源寿 美鈴』、『岡野 ひなた』の3人は言う。

 

ゴジラ「グルルルル……」

 

レッドキングたちを追い払ったゴジラは下を見て渚たちE組を確認した。

 

ゴジラ「グルルルル………」

 

確認したゴジラは体を光らせて尻尾と背鰭がある男の子の姿―『ガウ』になった。

 

イトナ「怪物が人間になった!?」

 

三村「いや、あり得ないだろ!?」

 

ゴジラがガウになって『堀部 イトナ』と『三村 航輝』は驚く。

 

ガウ「がうがう」

 

E組に姿を見せたガウは背中を向けて草むらの入口まで行くと振り向いて鳴く。

 

菅谷「な、なんだ?」

 

千葉「ついて来いってことか?」

 

ガウの行動に『菅谷 創介』と『千葉 龍之助』は言う。

 

磯貝「行ってみよう。俺たちを殺すなら怪物の姿のままで良かったハズだ」

 

磯貝に言われて全員が頷いた。

 

ガウは意見が纏まったと感じて先へ進んでいく。

 

その後ろをE組全員がついていく。

 

 

 

《語り:渚》

 

あの男の子が来て、怪物たちはほとんど姿を現さなかった。

 

姿を見せても関心が無いのか無視したり、男の子を見て逃げ出したりしていた。

 

男の子は土地勘があるのか、飲み水や食料になる木の実を見付けては僕たちに教えてくれた。

 

更に僕らの内、誰かが崖から落ちたりや川に溺れかけた時、真っ先に助けに来てくれた。

 

いったい何者なんだろう…。

 

それに殺せんせーや烏間先生、ビッチ先生はどこに行ったんだろう…。

 

無事だと良いけど…。

 

《語り:終》

 

 

 

3時間後、ガウの案内でE組の生徒たちは海岸に出てきた。

 

渚「海だ!」

 

海を見て生徒たちは走り出した。

 

?「みなさん!無事で本当に良かったぁ!!」

 

砂浜に全員が出ると爆発音のような音と共に黄色いタコのような生き物が姿を現した。

 

E組『殺せんせー!!』

 

黄色いタコのような生き物―E組の先生『殺せんせー』を見て叫ぶ。

 

渚「先生、無事だったんだ!」

 

殺せんせー「はい。少々重力がきつい場所にいましたが鎧兜のような角で、青い体をした怪物が助けてくれました」

 

業「それって俺らを襲った奴じゃね?」

 

殺せんせーを助けたという怪物がゴルザであると予想する業。

 

先生と生徒が再会していると空から1機の大型輸送ヘリが向かっていた。

 

S.O.N.G.のロゴがあるヘリだ。

 

烏間「みんなー!無事かー!!」

 

イリーナ「全員、生きてるー!?」

 

扉を開けて男性―E組体育担当兼防衛省特務部所属の一等陸佐『烏間 惟臣』と女性―E組英語担当兼プロの殺し屋『イリーナ・イェラビッチ』が乗り出して叫ぶ。

 

カエデ「私たち、助かったんだ!」

 

『よっしゃー!/やったー!』

 

殺せんせーたちを見て生徒全員から歓喜の声が上がった。


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