戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第33話 出えぇたあぁ、デーボモンスター・ノイズ!!

シュラガイン「あぁ…おぉぉぉぉ…」

 

氷結城に全身が黒みがかかった緑色に光輝くシュラガインがいた。

 

シュラガイン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

雄叫びを上げるとシュラガインの体が変化した。

 

背中に赤い膜のある翼が3枚生え、さらに鎌だった部分はチェーンソーのようなものに変化した。

 

カオス「どうやら完全復活したようだな。シュラガインよ」

 

シュラガイン「あぁ。これでやっと奴を…ゴジラザウルスを殺れるぜ!!」

 

チェーンソーの歯部分を回転させながら言うシュラガイン。

 

シュラガイン「今すぐ殺りに行ってくるぞ!」

 

カオス「ならば、これを持って行け」

 

ガウを倒しに行こうとするシュラガインに何かの入った袋を出して渡そうとした。

 

カオス「すでにドゴルゴたちには持たせいる」

 

シュラガイン「んなもんに頼らなくても、ゴジラザウルスだけじゃなくシンフォギアとキョウリュウジャーも抹殺してやるよ!」

 

自信満々にシュラガインは言うとその場から立ち去った。

 

カオス「そうか…それならいいのだが…」

 

立ち去るシュラガインの姿を見ながらニヤけるカオスだった。

 

 

 

シュラガインにより多大なダメージを受けてしまったガウはスピリットベースの一室にて恐竜たちのスピリットで治癒されていた。

 

元から恐竜であったガウの傷は癒えるのが早かった。

 

響「ガウくん…」

 

治癒のために眠っているガウの頭を撫でながら心配する響。

 

翼「立花、ちょっといいか?」

 

そこへ翼とクリスが入ってきた。

 

響「どうしたんですか?」

 

クリス「ガウの様子はどうだ?」

 

響「スピリットベースの恐竜スピリットのお陰でだいぶ顔色は良くなりましたけど…」

 

翼「蓄積したダメージはまだ回復しないのか」

 

響「はい」

 

クリス「ある程度ならトリンって鳥人間に聞いたが…」

 

翼「恐らくあのシュラガインはガウを狙ってまた現れるだろうな」

 

響「でも今度は私がガウくんの分まで戦います」

 

クリス「お前だけじゃなくてアタシらもいるだろ?」

 

翼「そうだぞ、立花」

 

響「そうでした」

 

トリン「大変だ、デーボス軍が出た!!」

 

「「「!!」」」

 

トリンの声を聞いて3人は広間に向かった。

 

ダイゴ「またシュラガインって奴か!?」

 

トリン「いや、感じからしてドゴルドたちもいるようだ。だが…」

 

空蝉丸「どうしたでござる?トリン」

 

トリン「よく分からないんだがドゴルドたちに混じる別の気配を感じる…」

 

響「とにかく、行ってみましょう!」

 

ダイゴ「響の言うとおりだ!みんな行くぜ!」

 

「「「「「「「「「はい!/おう!」」」」」」」」」

 

 

 

町ではシュラガイン、ドゴルゴ、アイガロン、キャンデリラ、エンドルフ、ラッキューロたちが暴れて人々に襲っていた。

 

シュラガイン「ぬるいぞ、やるなら徹底しろ!」

 

ドゴルゴ「そう言うなよ、これはキョウリュウジャーどもを誘き寄せるための作戦なんだからよ」

 

ダイゴ「待ちやがれデーボス軍!!」

 

アイガロン「来たみたいだな」

 

こちらに向かってくるダイゴたちを見て言うアイガロン。

 

キャンデリラ「キョウリュウジャー、シンフォギア、待っていたわ~」

 

響「うぇ!?なにあの怪人たち!?」

 

トリン「奴らはドゴルゴとエンドルフと同じデーボス軍幹部の哀しみの戦騎 アイガロン、喜びの戦騎 キャンデリラ、楽しみの密偵 ラッキューロだ」

 

翼「つまり敵は本腰を上げてきたわけか!」

 

クリス「へっ、ならここで幹部どもを一掃してやるぜ!!」

 

ダイゴ「みんな、変身だ!!」

 

ダイゴに言われて、イアン、ノブハル、ソウジ、アミィ、空蝉丸、トリンたちはキョウリュウジャーに変身する。

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

クリス「Killter Ichaival tron…」

 

響たちもそれぞれの起動詠唱を唄いギアを纏う。

 

ドゴルゴ「やっと変身したか」

 

キャンデリラ「ならあとは頼んだわよ~!」

 

アイガロン「たっぷりと怨みを晴らしちゃいなよ!」

 

ラッキューロ「行っちゃえ~!」

 

エンドルフ「行きやがれ!」

 

幹部全員がそう言った瞬間、彼らは懐から5つの石を出して見せた。

 

響「あれって!?」

 

クリス「アルカ・ノイズのテレポートジェムじゃねーか!?」

 

翼「なぜ貴様たちが持っている!?」

 

デーボス軍幹部全員が見せた石―アルカ・ノイズを呼び出す『テレポートジェム』を見て驚く響たち。

 

エンドルフ「そいつは言えねーな。約束なんでな」

 

そう言って一斉にテレポートジェムを投げた。

 

石部分が砕けて中身が地面に消えると魔方陣が現れたのと同時に隕石、冷気、緑色の液体、光線、赤黒い斬撃の顔が飛んで来た。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

慌てて回避する面々。

 

レッド「い、今の攻撃は!?」

 

心当たりのある攻撃に再度魔方陣を見ると5体の怪人たちがいた。

 

隕石や惑星をモチーフにしたような巨漢の怪人、口には上から伸びた二本の牙があり両手に氷柱のように鋭い爪を持った怪人、ガスマスクをしたような顔、背中から伸びた翼と持っている三ツ又の槍で悪魔を沸騰させる姿をした怪人、巨漢で両肩にカジキの姿があり、頭と顔には釣り針に似た角を持った漁師の怪人、そしてトリンと瓜二つの姿をした黒いトリンたちだった。

 

ブラック「あれはデーボ・ナガレボーシ!?」

 

ブルー「デーボ・ヒョウガッキー!?」

 

グリーン「デーボ・ウイルスン!?」

 

ピンク「デーボ・タイリョーン!?」

 

シルバー「魔剣神官 マッドトリン!?」

 

かつてキョウリュウジャーが苦戦しながらも倒したデーボス軍の首領『暗黒種 デーボス』とカオスの生み出した怪人たち『デーボ・ナガレボーシ』、『デーボ・ヒョウガッキー』、『デーボ・ウイルスン』、『デーボ・タイリョーン』、そしてカオスの弟『魔剣神官 マッドトリン』の姿を見て驚くキョウリュウジャーたち。

 

エンドルフ「違うな。コイツらは確かにデーボ・ナガレボーシたちだ」

 

ドゴルゴ「だがコイツらはただの甦りのモンスターじゃねー」

 

ゴールド「どういう意味だ!」

 

アイガロン「コイツらはデーボス様の超増殖細胞に加えて…」

 

キャンデリラ「シンフォギアの世界にいるアルカ・ノイズっていう怪物たちを融合させて新たに産み出された新生デーボモンスターなのよ~!」

 

ラッキューロ「またの名を『デーボモンスター・ノイズ』!」

 

響「で、デーボモンスター・ノイズ!?」

 

クリス「つまりアタシらの世界にある異端技術と…」

 

翼「貴様らの力が合わさった怪物たちか!」

 

ナガレボーシ「その通り!私はナガレボーシ・ノイズ!」

 

ヒョウガッキー「ヒョウガッキー・ノイズ!」

 

ウイルスン「ウイルスン・ノイズ!」

 

タイリョーン「タイリョーン・ノイズ!」

 

マッドトリン「マッドトリン・ノイズ!」

 

ナガレボーシ「デーボス様あるところ、デーボス軍あり!我ら、絶滅戦隊!」

 

「「「「ゼツメイジャー!!」」」」

 

ナガレボーシ、ヒョウガッキー、ウイルスン、タイリョーンはどっかの戦隊の決め台詞と決めポーズをするがマッドトリンはシラーっとしていた。

 

ナガレボーシ「って何故決めない、マッドトリン!」

 

マッドトリン「くだらん。そんなのをして何になる?」

 

ヒョウガッキー「何を言う!」

 

ウイルスン「俺たちゼツメイツが考えたものだぞ!!」

 

マッドトリン「ふん。タイリョーン、どう思う?」

 

タイリョーン「実は…自分は乗りでやっただけで…正直どうでも良いじゃけん」

 

「「「どうでも良いっていうなぁ!!」」」

 

クリス「な、なんだよアイツら…」

 

ブラック「雰囲気ぶち壊しだな」

 

いきなり喧嘩しだしたゼツメイジャーの面々に呆れていた。

 

ラッキューロ「あぁもう、なにやってるの!?」

 

ドゴルゴ「とっととキョウリュウジャーとシンフォギアども倒さんか!」

 

ナガレボーシ「おぉ、そうであった!」

 

ヒョウガッキー「行くぞ!!」

 

ラッキューロとドゴルゴに言われてゼツメイジャーはキョウリュウジャーとシンフォギアたちに向かっていく。


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