戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第323話 自称大和VSイージス艦 あなご 後編

武藤「しかし中井大臣!自称大和内には仲間が3人います!!」

 

中井防衛大臣の指示を聞いて武藤は自称大和の内部を侵入して調査していた3人の隊員がまだいることを言う。

 

中井『あなごには300名乗っているんだ…!』

 

武藤「しかし…!」

 

中井『止むなしだ!武藤艦長!止むなし…!』

 

武藤「……はい…!……大臣…!」

 

大を生かすために小を切り捨てる中井防衛大臣に武藤は奥歯を噛み締め、左手に力を入れながら言うと受話器をなおした。

 

「艦長!自称大和、10km圏内に侵入、依然速力40ノット!」

 

武藤(何か手はないのか…!?本当に止むなしなのか…!?)

 

捕らわれている仲間を見殺しにしなければならいのかと武藤は葛藤する。

 

その時、武藤の中である策が浮かび、艦内用の受話器を取った。

 

武藤「砲雷長!こちら艦長だ!」

 

塚本『こちら、砲雷長塚本!』

 

イージス艦あなごの砲雷長『塚本』が出た。

 

 

 

武藤『あなごの近くに岩礁があったハズだ。自称大和の足止めに使えないか?』

 

塚本「ありますよ、あなごから600M先、自称大和の予測航路内に海底岩礁が!岩礁爆破で足止めに使えます!」

 

武藤『頼むぞ、塚本…!』

 

塚本「ハイ、艦長!」

 

塚本(あくまで303人の命を守るんスね…艦長(あんた)らしい決断だ…ミスター自衛隊)

 

塚本は武藤の意図を汲み取る。

 

あなごから600M先にある岩礁を崩して自称大和の足止めに使う、そうすれば自称大和の動きは止められるし、あなごの乗員と自称大和に捕らわれている仲間を殺さずに済むのだ。

 

塚本「西南600M先、海底岩礁に向け短魚雷発射用意!」

 

指示を聞いて塚本は準備を部下たちに指示する。

 

 

 

「自称大和5km圏内侵入!」

 

武藤(自称大和、そのまま真っ直ぐ…)

 

「3km侵入!」

 

武藤(航路はずさず真っ直ぐ来い…!)

 

真っ直ぐ来れば足止めができる。

 

武藤は自称大和を見ながら思う。

 

 

 

「1km侵入!900M!800M!750M!」

 

塚本(今だ!)

 

塚本「短魚雷発射―――!!」

 

750Mまで自称大和が接近したタイミングで塚本の指示で短魚雷―『324mm3連装短魚雷』を発射した。

 

「岩礁着弾まで500M!」

 

レーダーで魚雷が着弾までの距離を観測員が言う。

 

「200M…100M…50M!」

 

着弾まで50Mまで迫った時、自称大和が速力をそのままで右側の錨を降ろした。

 

降ろされた錨は岩礁に引っ掛かり、自称大和の船体が浮かび上がる。

 

武藤「なっ!!」

 

武藤(何だこれは…まるで…大和ブレンバスターじゃねぇかぁ~~!!)

 

浮かび上がった自称大和の船体を見て武藤をはじめ、あなごブリッジ内は驚いた。

 

浮かび上がった自称大和の船体はあなごの隣に着水した。

 

武藤「うおおおおおおおおお!?」

 

着水の衝撃と波に襲われ、あなごは大きく揺れる。

 

武藤「大丈夫か!?」

 

「はいっ!」

 

「艦長!自称大和が逃げましたぁ!」

 

あなごに背を向けて自称大和は発進する。

 

武藤「砲雷長!」

 

「かっ、艦長!船外カメラに!」

 

武藤「何だ!」

 

塚本『どうしました艦長!短魚雷、もう1発岩礁に撃ちますか!?』

 

武藤「…イヤ、もういい。撃つな砲雷長」

 

塚本『艦長!足は奴の方が速いんですよ、ゴジラ以外じゃ現状追い付けない、逃げられますよ!?』

 

武藤「塚本よ…自称大和(ヤツ)に攻撃の意志は感じられんだろう…」

 

塚本『し、しかし仲間はどうするんですか、艦長!』

 

武藤「仲間は帰還(もど)ったよ。3人ともな」

 

あなごの左舷前方にはゴムボートがあり、侵入調査隊の3人が眠らされていた。

 

武藤「あなご、左舷前方のボート乗員の大至急救助を行う。自称大和の追跡はゴジラに委任する」

 

武藤(今度はどこに向かうんだ…自称大和よ…)

 

背を向けて去っていく自称大和を見ながら武藤は思うのだった。

 

 

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

自称大和の追跡を行うことになり、ガウはゴジラになって潜水を開始した。

 

響「ガウくん、大丈夫かな?」

 

自称大和の追跡を行うゴジラを見送りながら響は心配していた。

 

翼「立花の心配ももっともだがガウは2度目で負けたことはない」

 

クリス「そうだぜ。ガウを信じねえなんてらしくないぞ」

 

マリア「ガウは何度も私たちと死線を乗り越えて来たのよ」

 

切歌「そうデス!ガウくんならきっと大丈夫デス!」

 

調「うん、信じていればガウくんは負けませんよ」

 

響「そうだね。ガウくんなら大丈夫だよね」

 

翼たちに言われて響は言う。




響「ヴァンパイアハンターギアか~」

クリス「吸血鬼が相手か…」

切歌「調たちはアタシたちが絶対救うデス!」

ダンテ「おっと、化け物退治なら俺が引き受けるぜ。この何でも屋デビルメイクライのダンテがな」

獠「おっと、女の子の依頼なら俺が引き受けるぜ。シティーハンターの冴羽 獠がな」

響「じゃあ、お手伝いお願いします!」

クリス「話が壊れるからやめろ!!」

切歌「行くデスよー!変身!!」

キバット「ガブッ!!」

キバ(切歌)「絶対に調たちを助けるデス!!」

クリス「久々の仮面ライダーもネタやめろ!!」

獠「劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイ、絶対に見てくれよ!」

香「宣伝すんなー!!」←名物100tハンマー炸裂

獠「どしぇー!!」

ダンテ「やれやれ、いつも通りのグダグダだな」

バージル「お前が言うな」

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