戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第324話 自称大和の秘密

ゴジラが自称大和への追跡を開始した時、S.O.N.G.は武藤艦長と塚本砲雷長と共にあなごのCICで調査隊の撮影した映像を見ていた。

 

クリス「おい、ほとんど何も映ってないぞ」

 

ノイズしか映ってない映像にクリスは言う。

 

塚本「このひどいノイズ、何とかなんねぇか…?」

 

「はい、ただ今」

 

塚本に言われてノイズキャンセリングを始める。

 

響「うわ、何か映った!」

 

ノイズキャンセリングされてはいるがいまだにノイズがあり、所々見ずらい箇所があるが自称大和のどこかであるのは確かなようだ。

 

翼「自称大和のどの辺りでしょうか?」

 

機関長「あの、もしかしたら動力…機関部ですよ。しかもこの動力…」

 

マリア「動力がどうかしたの?」

 

機関長「これ…まさかと思いますが…」

 

調「あっ!あれ!!」

 

話していると調が何かを気付いたのか叫んだ。

 

切歌「どうかしたデスか?」

 

調「動力についてるマーク!」

 

弦十郎「マーク?なっ!?」

 

『!?』

 

調が指さした先を見ると自称大和の動力の入口のドアについたマークを見て全員が驚いた。

 

武藤(こ…これはぁ…)

 

入口のドアについたマーク…それは黄色に、黒の配色がされたもの、誰が見ようと分かる『原子力』の『ハザードシンボル』であった。

 

弦十郎「あの自称大和は大戦時の大和ではなく、原子力戦艦…超大和か!」

 

翼「戦艦でありながらガウと変わらぬ速力…」

 

マリア「何より1度も補給らしい補給をしていないことを思えば原子力であるのにも納得だわ」

 

戦艦でありながら40ノットというスピード、補給を1度もせずの航行、それら全てを可能にしているのは自称大和の動力が原子力によるためであると分かり、全員は驚きを隠せなかった。

 

クリス「ってことはマズイぞ!ガウのやつ、この事知らねえだろ!!」

 

調「あ!」

 

切歌「そ、そういえばそうデス!!」

 

現在ゴジラは自称大和の追跡をしている。

 

この場にいないから自称大和の動力が原子力であることは知らないのだ。

 

響「もし、ガウくんが放射火炎を撃ったら…」

 

リターンマッチする気でいるゴジラが放射火炎を撃ってそれが自称大和の動力にでも当たれば被害は誰も想像できない。

 

武藤「放射能汚染どころの話じゃねぇぞ!すぐに防衛大臣にこの事を伝えろ!何としてもゴジラに火炎を撃たせるな!!」

 

「はい!」

 

隊員に指示を出すと別の隊員がCICに入ってきた。

 

「艦長!先ほど内閣より連絡が!自称大和、お台場に侵入、怪獣王 ゴジラも追随で上陸したと!!」

 

武藤「な、なんだとぉ!?」

 

自称大和がお台場に侵入したと聞いて武藤は声を上げる。

 

それだけではない、ゴジラまでもがお台場に上陸したとはれば下手なことをして被害を余計に拡げてしまう恐れが出てきたのだ。

 

弦十郎「こうなれば、響くん。ガウの元に至急向かってくれ」

 

響「わ、私がですか!?」

 

弦十郎に言われて響は驚く。

 

クリス「ガウはゴジラになってもお前の声だけは絶対に聞き逃さないからだろ」

 

響「わ、分かりました!立花 響、行きます!!」

 

クリス「足はアタシが貸してやるからな」


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