戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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クリス「本当に週1投稿なんだな」

翼「XVのディザービジュアルとディザーサイトとバンドリとXDのコラボPVが公開したから張り切ってるのだろう」

響「体を壊したら意味ないけどね…」

未来「響がそれを言う?」


第329話 守るべきは………

響「本当に撃ってきたね」

 

翼「彼らには彼が守らねばならい者たちがいるからな」

 

クリス「だからって勝手に撃っていい理由にはならねーよ」

 

とりがらクルーたちの心境を理解しながらも響たちは構える。

 

するととりがらからさらに6本のミサイルと4本の魚雷が発射された。

 

ミサイルと魚雷が発射されてゴジラは潜航する。

 

弦十郎『魚雷はガウに任せて皆はミサイルをあなごと共に迎撃してくれ!』

 

クリス「ミサイルにはミサイルだな!!」

 

腰部アーマーを展開し、追尾式小型ミサイルを発射する『CUT IN CUT OUT』を繰り出してとりがらのミサイルを破壊する。

 

それを合図に響たちはそれぞれの武器でミサイルを撃ち落とす。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

海中にて自称大和に向かって行く魚雷4本にゴジラは放射火炎を発射した。

 

海中で少し威力が衰えるが魚雷程度は簡単に破壊できる。

 

ゴジラにより破壊された魚雷の爆発で海面に水柱が上がる。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

魚雷を破壊してゴジラは浮上して上半身を出した。

 

 

 

「艦長!装者とゴジラによりとりがらのミサイルと魚雷の迎撃を確認!」

 

武藤「よし!」

 

クリスとゴジラが自称大和を狙って発射されたミサイルと魚雷を迎撃したと聞いて武藤は一息吐く。

 

「艦長、あんこうの蝶野艦長より連絡が来ています!」

 

武藤「今出る」

 

イージス艦 あんこうの艦長である『蝶野』から連絡が来ていると聞いて武藤は無線機を取る。

 

蝶野「おい、武藤!一体、どうなっているんだよォ!?橋本は交信に出ねぇし、味方同士でドンパチやってるしォ!!」

 

メガネを掛けた海上自衛官で、イージス艦 あんこうの艦長である蝶野は武藤に無線機で聞く。

 

武藤「橋本は静岡の家族を守りたい一心だ。ミサイル全弾発射も辞さない覚悟のハズだ。装者とゴジラがいるから東京ゲートブリッジ分に使った足りない4発はカバー出来るが、撃ち漏らしがあった場合はあんこうに迎撃してくれ」

 

武藤は蝶野に橋本たちの気持ちを考慮しながらシンフォギアとゴジラが撃ち漏らしたミサイルと魚雷を迎撃するように要請する。

 

蝶野「だから、このあんこうに自称大和を守るのに手を貸せってか!?」

 

武藤の言葉を聞いて蝶野は言う。

 

武藤「そうだ。確かに自称大和は富士山爆破を予告しているし、国も脅威と見なして撃沈命令も、S.O.N.G.とゴジラへの協力要請も出ている。だが、自称大和はただの戦艦じゃない!腹に原子炉を持つ原子力戦艦なんだ!自称大和(ヤツ)自体が爆弾なんだ!闇雲な撃沈行動は被害の拡大にしかつながらん!」

 

蝶野「…………」

 

武藤が言っていることは蝶野にも理解できる、自称大和は原子力戦艦。

 

それを撃沈出来たとしても後には放射能被害が残るだけである。

 

放射能被害は人類から住む場所を奪うだけでなく、生物に異常進化を促してゴジラのような怪獣を生み出しかねない。

 

弦十郎「蝶野艦長、こちらS.O.N.G.司令官の風鳴 弦十郎です」

 

武藤と蝶野が話し合っている時に弦十郎が入ってきた。

 

弦十郎「蝶野艦長、どうか我々に協力していただきたい。確かに、橋本艦長の気持ちは良く分かります、しかし今、我々が守るべきはそこに住む人々と家族、そして日本です!」

 

蝶野「風鳴司令………」

 

艦橋からとりがらが発射したミサイルと魚雷を迎撃するあなごとシンフォギア、ゴジラたちを見る蝶野。

 

そして目を瞑って一瞬何かを考えると目を開けた。

 

蝶野「分かったぜ武藤、風鳴司令……ただし、現段階で自称大和(ヤツ)戦力(ブキ)は使えねぇようだが、本土攻撃の予告がある以上、本部から詳細の連絡があろうがなかろうが自称大和が1mmでも砲身を動かした時は……あんこうは自称大和を撃沈(ツブ)すぜ!!」

 

武藤「蝶野…!」

 

弦十郎「蝶野艦長!」

 

自称大和が少しでも砲身を動かしたらあんこうは自称大和を撃沈する条件付きだが蝶野が味方(自称大和防衛)側となったことに武藤と弦十郎は心から感謝した。

 

蝶野「あんこう総員に告ぐ!これよりあなご、S.O.N.G.、怪獣王 ゴジラの助っ人に入る!アイツらが撃ち漏らしたとりがらのミサイルを迎撃する!いいなっ!!」

 

クルー全員にこれからの行動を言う蝶野。

 

『はい!!』

 

蝶野の指示で全員が返事をして行動する。

 

「艦長!橋本艦長から交信入りました!!」

 

蝶野「!」

 

通信士に橋本から交信が来たと聞いて蝶野は出た。

 

蝶野「橋本ォ、何やってんだ!気持ちは分かるが撃沈の時はまだ来てねぇだろ!」

 

橋本「…分かってるよ蝶野…武藤たちが正しいことも…けど…その上で頼むよ、蝶野…あなごたちに…あなごたちに手を貸さないでくれ…」

 

蝶野「………」

 

橋本「とりがら(オレたち)自称大和(アイツ)撃沈(うた)せてくれ…頼む!オレたちに家族を守らせてくれよ、蝶野ォ…!!」

 

蝶野「くっ……」

 

橋本に言われて蝶野に迷いが現れた。

 

「蝶野艦長!とりがら、垂直発射装置(VLS)より残りの全ミサイル順次発射されました!!」

 

そんな中でとりがらは家族を守ろうと残った全ミサイルを発射したと報告が上がる。

 

 

 

クリス「あれで最後か!」

 

アームドギアをガトリングガンにしてクリスは残りのミサイルを撃ち落とそうとする。

 

その時、突風が突如起きた。

 

クリス「くっ!?」

 

突如が起きてクリスはバランスを崩しかけて整えようとする隙にとりがらのミサイルを撃ち漏らしてしまった。

 

クリス「しまった!?」

 

撃ち漏らしてしまい、クリスは追撃しようとするが間に合わなかった。

 

響たちでは他のミサイルを迎撃していて離れた距離にいるために間に合わない。

 

 

 

「装者が撃ち漏らしました!本艦で迎撃可能時間、2秒、1秒!」

 

クルーから迎撃可能時間を聞いて蝶野の中でその時間は何時間、何十時間と感じれた。

 

そして……。

 

蝶野「すまねぇ……」

 

そう、一言だけ蝶野は言うのだった。


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