戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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作者「まーにあったぁ!ギリギリでしたが、バレンタインデー番外編です!」

未来「では、どうぞ」


幕間短編15
特別番外編 天国と地獄のバレンタイン


語り響:何も分からない朝、目が覚めると隣に…マリアさんくらいの美青年と切歌ちゃん調ちゃんくらいの美少年が眠っていた…。

 

ガウ「がうぅ~…」

 

リル「かうぅ~…」

 

寝言を言いながら寝返りをうつ2人。

 

響「あ、これガウくんとリルくんだ!!」

 

声を聞いて2人がガウとリルであることを察して響は叫ぶ。

 

未来「どうしたの、響。急に大声出して…」

 

響の声に未来は起き上がるとガウとリルの姿を見てフリーズした。

 

ガウ「がう~…?」

 

声に反応して遅れてガウも起き上がった。

 

未来「えっと…どちら様?」

 

ガウ「がう?がうがうがう~」

 

未来に聞かれてガウは自分だと言う。

 

未来「え?が、ガウ…くん?」

 

ガウ「がう!」

 

頷くガウだが…。

 

ガウ「がう?」

 

起き上がったガウは違和感を感じて毛布を持ち上げると尻尾が無く、背中に手を回すと背中にあるべき背鰭が無かった。

 

いや、ガウだけじゃなくリルの尻尾と背鰭も無くなっていた。

 

ガウ「…………」

 

手を見ていつもより大きくなってるし、足も延びていた。

 

響「み、未来…鏡…」

 

未来「うん…」

 

響に言われて未来はベッドから降りて浴室に行って手鏡を持ってくると響に渡した。

 

響「はい、ガウくん」

 

ガウ「!?」

 

未来から渡された鏡をガウは受けとると鏡に映る自身に驚く。

 

ガウ「が、がう?」

 

鏡に映る自身を指差しながらガウは未来と響に聞くと2人は頷く。

 

ガウ「きゅうぅ~…」

 

あまりにも衝撃過ぎてガウは気絶してしまった。

 

 

 

弦十郎「本当にガウとリルなのか?」

 

しばらくして響と未来によりS.O.N.G.へ来たガウとリルを見て弦十郎たちは驚きながらも疑う。

 

エルフナイン「間違いありません。血液型に、DNA、内部の核エネルギー比率、エトセトラエトセトラ…彼らは間違いなくガウくんとリルくんです」

 

疑う弦十郎たちにエルフナインが検査結果を伝える。

 

クリス「しかし、いったい全体何があったんだ?」

 

ガウ「がう…」

 

クリスに聞かれてガウは手元にあったノートに書き始めた。

 

『あまくて くろい おかし もらった』

 

調「甘くて…」

 

マリア「黒い…」

 

切歌「お菓子…あ!」

 

ユウコ「チョコですね」

 

ガウ「がう!」

 

ユウコに言われてガウは頷く。

 

響「誰に、何で貰ったの?」

 

聞かれてまたガウはノートに書き始めた。

 

『うちゅうじん に ばれんたいん だからって』

 

翼「宇宙人にバレンタインとして、か」

 

クリス「おい、ちょっと待て。バレンタインは明日だろ?何でそれより前に渡したんだ?」

 

弦十郎「恐らく何かをするために、だろうな。ガウはゴジラにはなれるのか?」

 

ガウ「がうがう…」

 

聞かれてガウは首を横に振って答えた。

 

弦十郎「やはりな」

 

マリア「バレンタインをよく知らないガウとリルにチョコを渡した宇宙人は2人を完全に人間にして抵抗できないようにしたのね」

 

弦十郎「あぁ。ともかく2人は戦えないとなると危険だ。本部にいてもらう方が確実なんだが…響くんはガウの、マリアくんはリルの護衛を頼む。それぞれが守れば何かあった時に対処しやすいからな」

 

響「分かりました!」

 

マリア「えぇ、任せて!」

 

何やらやる気がある響とマリアは言う。

 

弦十郎「残りは宇宙人の捜索と2人が元に戻る手掛かりを探すんだ」

 

エルフナイン「元に戻る手掛かりを探すのは僕とユウコさんでやります」

 

クリス「じゃ、アタシら装者は宇宙人探しだな」

 

弦十郎の指示でそれぞれのやるべきことをやることになるS.O.N.G.であった。

 

 

 

その日の夜、未来は晩御飯の買い出しに行ったきり今だに帰って来ない寮の部屋にガウと響はいた。

 

こたつに入って『群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけ』が武器の男性外科医が主役のスピンオフドラマを観ていた。

 

ガウ「がうがう~!」

 

スピンオフドラマだけにガウは笑いが止まらなかった。

 

するとドラマが終わったのと同時にテレビが消えた。

 

ガウ「がう?」

 

急にテレビが消えてガウが見るとリモコンの電源ボタンを押している響がいた。

 

響「……………ない………」

 

ガウ「がう?」

 

響「やっぱり、我慢できないよ!!」

 

ガウ「!?」

 

そう言って響はガウに飛び掛かって押し倒して馬乗りになった。

 

響「もう、我慢できないよ…ガウくん…」

 

ガウ「が、がうがう!?」

 

訳:ど、どうたの響!?

 

人が変わったようになっている響にガウは驚く。

 

響「さっきから…ずっと…ガウくんを…見てると…キモチイイこと…したくて…しょうがないのぉ」

 

ガウ「がう!?がうがう、むぐぅ!?」

 

訳:ちょっ!?どうしちゃった、むぐぅ!?

 

完全に人が変わった響にガウが驚いていると口を塞がれた。

 

響「まだ未来は…帰って…来ないし…その間だけ…しよう…ね?」

 

片手でガウの口を塞ぎつつ、もう片方の手でガウのズボンを降ろすと、服の下に手を入れる響。

 

ガウ「むー!むー!!」

 

何とか響を振りほどこうとするが流石と言っていいのか人間としてのパワーでは響の方が上らしくなかなか離せなかった。

 

響「さあ、始め…」

 

未来「いい加減にしなさぁーい!!」

 

響「ロッデェ!?」

 

性的なのをしようとした響に神獣鏡を纏った未来が窓を突き破ってアームドギアではなく、100tと書かれたハンマーで響の顔面をぶん殴り、吹き飛ばした。

 

吹き飛ばされた響は壁にめり込んだ。

 

未来「ガウくん、大丈夫!?」

 

ガウ「が、がう…」

 

訳:う、うん…

 

上半身だけ起こしてガウは頷くと鏡にめり込んだ響に視線を移した。

 

ガウ「が、がう…がうがうがう?」

 

訳:そ、それより…響は大丈夫?

 

未来「大丈夫だよ。響ならこれくらい100発受けても死なないから」

 

ガウ「がう…」

 

訳:そうだね…

 

未来に言われてガウは納得していた。

 

 

 

一方、マリアと翼の部屋にて翼が仕事でいない隙にマリアはリルを押し倒していた。

 

ベッドの上で…。

 

しかも、リルの上着はすでに脱がされてしまい、さらに両手でマリアが片手でおさえ、口にはタオルで猿轡され、あとはズボンを脱がしているだけで最中であった。

 

マリア「そんな可愛い顔してる、あなたに大人の世界を教えてあげるわ」

 

いつもより艶がある声でリルの耳元に囁くマリア。

 

リル「んー!んんー!!」

 

マリアに性的なのをされかけているリルは涙を目に溜めながら抵抗しようとするが動かすことができなかった。

 

マリア「さあ、大人の世界へ…よ・う・こ…」

 

翼「常在戦場ぉー!!」

 

切歌「デデデデース!!」

 

調「シラシラシラー!!」

 

クリス「持ってけダブルだぁ!!」

 

セレナ「姉さんのバカー!!」

 

マリア「ゴディバァ!?」

 

性的なのをしようとしたマリアにアメノハバキリを纏った翼、イガリマを纏った切歌、シュルシャガナを纏った調、イチイバルを纏ったクリス、アガートラームを纏ったセレナ(←なんでかいた)が窓を破壊して入るなりアームドギアではなく、100tと書かれたハンマーで殴り飛ばした。

 

殴り飛ばされたマリアは大の字で壁にめり込まれてしまった。

 

翼「マリア!お前、私でもまだなのに何をしている!!」

 

セレナ「翼さんはともかく、私とだってしてないよ!!」

 

クリス「先輩とお前は黙ってろ!」

 

切歌「マリア、失望させないでほしいデス!」

 

調「うん。それより、リルくん大丈夫?」

 

マリアに色々言いつつ調はリルの猿轡を外しながら聞く。

 

リル「か、かうー!」

 

怖かったのかリルは泣きながら調に抱き着いた。

 

調「よしよし、怖かったね」

 

泣いているリルの頭を撫でてながら調はあやす。

 

 

 

ガウ「がう~!」

 

リル「かう~!」

 

2ヶ所で起きた事件から翌日、S.O.N.G.本部にて元に戻ったガウとリルは伸びをしていた。

 

ユウコ「良かった。2人が元に戻って」

 

エルフナイン「はい。宇宙人の渡したチョコの効力が1日経てば元に戻って良かったです」

 

弦十郎「あぁ。宇宙人も翼たちが討伐して、暴走した2人を止めてくれたからな」

 

ユウコ「しかし、チョコを食べた2人の近くに一定時間いると性的な行為に及ぶ作用があったなんて」

 

エルフナイン「色々と危ないチョコでしたね」

 

ユウコ「ですね」

 

弦十郎「だな」

 

ガウ「がうー」

 

リル「かうー」

 

人騒がせなと言う面々。

 

するとドアが開いて袋を持った響とマリアが入ってきた。

 

袋からは甘い匂いがした。

 

響「ガウくん、リルくん!これ、私たちからのバレンタインだよ!」

 

マリア「兼、昨日のお詫びよ」

 

ガウ・リル「「!?」」

 

甘い匂いとバレンタインという単語、そして響とマリアを見てガウとリルは前日のことを思い出して後退りした。

 

響「ど、どうかしたの?」

 

後退りした2人に響は聞いた。

 

ユウコ「多分、お2人がしたことがトラウマになってるんじゃ…」

 

響・マリア「「うっ…」」

 

ユウコに言われて2人は心にグサリと刺さった。

 

響、マリア、ガウ、リルにとってはトラウマになるバレンタインデーとなったのだった。


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