戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第35話 敗北

シュラガイン「シェリャアァァァァァァァァァァ!!」

 

シュラガインはチェーンソーでガウに斬りかかる。

 

ガウ「がうがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

跳躍して回避するガウは空中で1回転して尻尾をシュラガインの頭に叩き込もうとする。

 

シュラガイン「ふっ」

 

ガウ「がう!?」

 

シュラガインはガウの繰り出した尻尾攻撃を片手で掴んで受け止めた。

 

シュラガイン「甘いんだよ!!」

 

尻尾を掴んだままシュラガインはハンマー投げのように振り回すと投げ飛ばさず、地面に叩き付けた。

 

ガウを叩き付けると地面は砕かれてしまった。

 

ガウ「が…は……」

 

叩き付けたられたガウは吐血した。

 

シュラガイン「まだまだだぁぁぁぁーーーーー!!」

 

ガウを蹴り上げると自身は背中に生えた翼を広げて飛翔した。

 

シュラガイン「ウオラアァァァァァァーーーー!!」

 

空中に蹴り上げられたガウにシュラガインはチェーンソーの刃を回転させて高速で行き来しながら斬りつけた。

 

シュラガイン「ソラヨオォ!!」

 

最後はガウの背中を両腕で殴り、叩き落とした。

 

ガウ「が…がう………」

 

一方的に攻撃されて叩き落とされたガウは気絶してしまった。

 

シュラガイン「よっと…止めだ!」

 

着地したシュラガインは気絶してしまったガウに近付く。

 

エンドルフ「まぁ、待てよ。シュラガイン」

 

そこへエンドルフが止めに入った。

 

エンドルフ「コイツを殺すのはキョウリュウジャーとシンフォギア共々じゃねーとな」

 

シュラガイン「あぁん?」

 

不適に笑うエンドルフにシュラガインは睨み付けたが気にされなかった。

 

 

 

響「うっ…うーん…」

 

目を覚ました響の視界に見たことある石造りの屋根が映った。

 

響「ここ…スピリットベース?なんで…」

 

体を見ると包帯やガーゼなどで手当てされていた。

 

翼「どうやら目が覚めたようだな」

 

響「翼さん、クリスちゃん、それにダイゴさんたちも!」

 

声の方を見ると響と同じく頭や腕などに包帯やガーゼで手当てされていた。

 

響「なんで私たちスピリットベースに…」

 

ダイゴ「ギリギリでブラギガスが俺たちを助けてくれたんだ」

 

響「そうなんですか…ガウくん…ガウくんはどこにいるんですか?」

 

「「「「「「「「「………」」」」」」」」」

 

ガウの行方を響が聞くと全員が黙ってしまった。

 

響「ど、どうしたんですか?」

 

トリン「ガウは…我々をブラギガスに預け、たった一人で戦騎たちとデーボモンスター・ノイズに戦いを挑んでいる」

 

響「え!?」

 

トリンの言葉に響は驚いてしまった。

 

トリン「ガウは我々の危機をブラギガスから聞いたて助けに行こうと聞かなかった。ブラギガスは必死でガウを説得しようとしたがガブティラたちがガウの意を汲んで渋々承諾したらしい」

 

響「そんな…なら早く助けに…うっ!」

 

立とうとした響は痛みで膝をついてしまった。

 

クリス「今のアタシらじゃ逆に足手まといになっちまうのがオチだ」

 

翼「今はガウのゴジラザウルスとしての力を信じよう」

 

響「でも…」

 

クリスと翼に支えられながら説得されるが響はまだ納得してはいないようだった。

 

?「みなさん、大変です!!」

 

スピリットベースの入り口から一人のノートパソコンを抱えてメガネを掛けた女性が入ってきた。

 

イアン「あれ、弥生ちゃん。どうしたんだ?」

 

響「アミィさん、あの人は?」

 

アミィ「私たちキョウリュウジャーの仲間でキョウリュウバイオレットの『弥生ウルシェード』ちゃんよ」

 

入ってきたメガネを掛けた女性―『弥生ウルシェード』を簡潔に紹介するアミィ。

 

弥生「えっと、この子たちは?」

 

空蝉丸「異世界から来た戦士たちでござる」

 

響たちのことをかなり簡潔に紹介する空蝉丸。

 

弥生「い、異世界から!?」

 

異世界という単語に驚く。

 

ダイゴ「それより何があったんだ、弥生?」

 

弥生「あ、実はラボにエンドルフからの挑戦状が送られて来ました!」

 

トリン「なに!?」

 

机にノートパソコンを置いて開き起動させ、届いたメールを開く弥生。

 

開かれたメールには十字架に磔られたガウが映った。

 

響「ガウくん!?」

 

ガウの姿に驚く響だが直ぐに画面は変わりエンドルフが映った。

 

エンドルフ『キョウリュウジャー、そしてシンフォギアどもに継ぐ。コイツの命が惜しけりゃ、直ぐにこの場所に来るんだな。タイムリミットは明日の昼までだ、でないとコイツの命は消えることになるぜ』

 

そう言うとエンドルフの映像が消えて映像はそこで終わった。

 

ノブハル「酷い…」

 

ソウジ「散々痛め付けた挙げ句に俺たちを誘き寄せるための餌にするなんて…」

 

クリス「ふざけた連中だぜ!!」

 

アミィ「どうする?キング」

 

トリン「明らかに罠なのは見え透いている」

 

響「私は行きます。私はガウくんに危ないところを何度も助けてくれた…ガウくんが今ピンチなら今度は私が救う!」

 

翼「立花…そうだな」

 

クリス「ったくしょうがねーなぁ」

 

響に賛同するように翼とクリスは言う。

 

ダイゴ「良く言ったじゃねーか!皆、ガウを助けに行くぜ!!」

 

ダイゴに言われてイアンたちは頷く。

 

どうやらイアンたちも映像を見て最初から考えていたようだ。

 

トリン「決まったのならば我々だけではダメだ。弥生、ラミレスと鉄砕に連絡してくれ。10人のキョウリュウジャーの力を結集させるんだ」

 

弥生「はい!」

 

トリンに言われて弥生は頷いて言うのだった。

 

 

カオス「感謝するよパヴァリア光明結社諸君。君たちの協力のお陰で我々は新たなる戦力を得ることが出来た」

 

デーボモンスター・ノイズの力を見ていたカオスはサンジェルマンたちを見ながら言う。

 

サンジェルマン「気に入ってくれたのならそれでいいわ。それでこちらの要望には答えてくれるのかしら?」

 

カオス「君たちの世界で革命を起こすために生け贄を集める協力だったな。良かろう」

 

そう言ってカオスは怒り、哀しみ、喜びの柱に触れて感情を抽出し始めた。

 

そしてテレポートジェムを出して3つの感情を吸収させた。

 

全て吸収し終わるとテレポートジェムの色が変わった。

 

カオス「これが我々の誠意と受け取ってくれ」

 

そう言ってカオスは黒い色に赤い光がある色になったテレポートジェムをカオスはサンジェルマンに差し出した。

 

カリオストロ「なになに~?1個だけ~?」

 

カオス「安心したまえ。これは従来のと違い殺られても直ぐに再生し、使用可能になる」

 

プレラーティ「つまり無限に使えるワケダ」

 

カオス「その通りだ」

 

サンジェルマン「協力、感謝する」

 

ジェムを受けとるとサンジェルマンたちはジェムとは違う形の石を出すと足元に落とすと魔方陣が現れて姿を消した。


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