戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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XDとSSSS.GRIDMANコラボ記念で書きました、特別超長編になります!

本編はもう少し掛かります、すいません!

それではまずは予告編で、次に本編をどうぞ!





平和な日々を過ごしていた響たち。

だが平和は音を立てて崩れ去った。

温度調整が不能になったエアコン!

有毒ガスを撒き散らす工場!

人々を悪へと洗脳するPC!

狂う世界の時間!

迫り来るゾンビ!

全てはコンピューターワールドから世界を支配しようとする『魔王 カーンデジファー』の仕業であった!

今こそ、コンピューターワールドと世界の平和を取り戻すんだ!

?「戦闘コードを打ち込んでくれ。アクセスコードは…」

GRIDMAN

アクセス・フラッシュ!!

超遺伝子獣 ギャオス

怪獣王 ゴジラ

魔王 カーンデジファー

火炎怪獣 フレムラー

冷凍怪獣 ブリザラー

忍者怪獣 シノビラー

毒煙怪獣 ベノラ

烈刀怪獣 メカバギラ

結晶怪獣 メカギラルス

ハイパーエージェント グリッドマン

守護騎士 グリッドナイト

登場



特別回 新世紀ヒーロー!

青く晴れ渡った空に黒い影が現れた。

 

―クククッ…ここが異世界か。我が力の前に人間どもを征服してくれる!…ん?―

 

黒い影は町を見下ろしていたが気配に気づいて視線を上げた。

 

ギャオス「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

晴れ渡った青空を飛びまわる巨大な鳥―『超遺伝子獣 ギャオス』がいた。

 

―なんだ?怪獣なのか?む!?―

 

ギャオスを見て黒い影は少し驚いてはいたがすぐに更なる驚きが起きた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

海が盛り上がり、海中からゴジラが姿を現した。

 

ギャオス「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

現れたゴジラにギャオスは威嚇の奇声を上げる。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ギャオスの威嚇の奇声で怯む怪獣王ではない。

 

すぐに放射火炎を発射する。

 

ギャオス「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

発射された放射火炎を回避するギャオス。

 

ギャオス「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

放射火炎を回避したギャオスは口から超音波メスを発射するがゴジラの肉体の前に超音波メスは弾かれた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

超音波メスを弾いたゴジラは2度目の放射火炎を発射するがすぐにまたかわされてしまう。

 

だが放射火炎を回避したギャオスの背に何かが激突…いや、殴り飛ばした。

 

響「ガウくん、今だよ!!」

 

ギャオスを殴り飛ばしたのはガングニールを纏った響だった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

響の合図でゴジラは3度目の放射火炎を発射した。

 

ギャオス「ギャオォォォォォォォォォォォ………………」

 

放射火炎に呑み込まれ、ギャオスは悲鳴に近い声を上げて空中で爆発した。

 

ギャオスを撃破したゴジラは右手を出した。

 

響「ほっ!」

 

ゴジラが出した右手に響が着地した。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

着地した響を見て顔を近づけるゴジラ。

 

響「やったね、ガウくん!」

 

近づけてきたゴジラの鼻先を撫でる響はそう言う。

 

ゴジラ「グルルルル♪」

 

撫でられてゴジラは嬉しそうにする。

 

響「じゃあ、帰ろっか」

 

響に言われてゴジラは頷き響を頭に乗せると海を泳ぎ始めた。

 

―なんと巨大な力だ…素晴らしい世界だ!儂が支配するのに最適だ!!―

 

ゴジラと響を見て黒い影は言うと霧状になるとゴジラの耳に入っていった。

 

ゴジラ「グルルルル?」

 

耳に何かが入ったかとゾクッとしたゴジラだったが気にしないで泳ぎを続けた。

 

―ククク…見ていろ人間どもよ。儂の恐ろしさを思い知らせてくれる―

 

 

 

響「たっだいまー♪」

 

ガウ「がうがうー♪」

 

元気良く帰ってきて言う。

 

未来「お帰り、響、ガウくん」

 

リル「かう~♪」

 

帰ってきた2人に出迎える未来とリル。

 

未来「2人とも、今日も大活躍だったね」

 

響「私とガウくんがいれば敵はないよ!」

 

ガウ「がう!」

 

未来「ふふふ、そうだね。もうごはんが出来てるから早く手を洗って」

 

響「はーい!」

 

ガウ「がうー!」

 

未来に言われて響とガウは急いで手を洗いに向かう。

 

そんな2人の姿を見て未来とリルは先に部屋に戻った。

 

ガウ「がう?」

 

手を洗いに向かっていたガウは急に耳の奥から違和感を感じたガウは指を入れていじりだした。

 

響「どうしたの、痒いの?」

 

そこへ先に手を洗い終えた響がきた。

 

ガウ「がうー…」

 

響に聞かれてガウは頷いた。

 

響「じゃあ、あとで耳掻きしてあげるね」

 

ガウ「がう!」

 

耳掻きを約束した響とガウだった。

 

―せいぜい今という時を大切にするのだな。貴様らはこの儂の前に膝ま付くのだからな!!―

 

ガウの視覚を経由して中に黒い影は響たちを見ていた。

 

 

 

響「は~、ごちそうさま~♪」

 

ガウ「がう~♪」

 

リル「かう~♪」

 

未来「お粗末様でした」

 

手を洗った響とガウが来て未来特製プロと同じやり方ハンバーグ(卵など繋ぎを一切使用しない)を食べて満足していた。

 

ガウ「がうー…」

 

食事を終えてすぐにガウは耳に指を入れていじりだした。

 

また違和感を感じているようで、少し嫌そうにしていた。

 

未来「どうしたのガウくん」

 

耳をいじりだしたガウを見て未来は聞く。

 

響「あぁ、さっきの任務からずっと耳が痒いみたいで」

 

未来「そうなんだ」

 

響「じゃあ、私はガウくんの耳掻きするね」

 

未来「うん。リルくんは私のお手伝いしてくれるかな?」

 

リル「かう!」

 

それぞれすることを決める。

 

響「はーい、ガウくん。おいでー」

 

ソファーに座って自身の膝をポンポン叩いて呼ぶ。

 

呼ばれたガウはソファーに乗ると響の膝を枕に横になった。

 

響「それじゃあ、始めるよ~」

 

ガウ「がう~」

 

竹で出来た耳掻きを入れてガウの耳の中を掻く。

 

ガウ「がう~♪」

 

気持ちいいのかガウはまったりとした顔をしていた。

 

響(なんだろう…耳の汚れ、そこまで無いのになんでガウくんは痒かったんだろう?)

 

耳垢があまり出てこないのにガウが痒がっているのに疑問を浮かべていた。

 

響「はい、次は反対側ね」

 

ガウ「がう」

 

反対側の耳を掻くために響が言うとガウは反対側の耳を向ける。

 

耳掻きを入れて掃除を始めるが最初と同じく耳垢はあまり出てこなかったのだった。

 

響「はい、終わり~♪」

 

ガウ「がう~♪」

 

耳掻きが終わってガウは起き上がる。

 

響(まあ、少しだけでも痒くなるからね。気のせいか)

 

ガウが痒がる理由をあまり気にしないことにした響だった。

 

その後、少し休んで響と未来、ガウとリルの順にお風呂に入ってゴロゴロしたのち就寝した。

 

―ふん、やっと寝静まったか。さあ、始めるとするか。怪獣よ、儂に従え!―

 

ガウ「!!」

 

全員が寝静まった時、ガウの中に入った黒い影が言うとガウは目を開けて起き上がると部屋を出るとどこかへ行ってしまった。

 

―さあ、人間どもよ。この儂、カーンデジファーの力に恐怖するがいい!フハーッハッハッハッハッハッハッ!―

 

別世界から来た黒い影の正体―『魔王 カーンデジファー』は高笑いするのだった。

 

 

 

響「暑い…暑い…あづい!!!」

 

暑さに耐えかねて響は起き上がった。

 

未来「暑~い。なんて暑さなの…」

 

リル「か、かう~…」

 

遅れて未来とリルが起き上がって汗を拭く。

 

未来「あれ?エアコンが動いてる…って、なにこれ!?」

 

エアコンが動いているのに気付いて未来はベッドから降りてリモコンを取ると、それを見て驚いて声を上げた。

 

リモコンにはエアコンの設定温度があるのだが、その温度が40℃を越えてしまっていたのだ。

 

響「未来、どうしたの?」

 

そこへリルを降ろした響が来て聞いてきた。

 

未来「みて、これ!設定温度が40℃を越えてるの!」

 

響「えぇ!?暑すぎだよー!早く下げてー!」

 

未来「うん」

 

響に言われるまでもなく、未来はリモコンを操作して温度を下げようとするが…。

 

未来「あれ?温度が下がらない!」

 

響「えぇ!?な、何でぇ!?」

 

リモコンを操作してもエアコンの温度が下がらないことに驚く。

 

すると2人の近くでバタリと音がした。

 

響「リルくん!?」

 

音の方を見るとコップを持ったリルが倒れてしまっていた。

 

どうやら暑さに耐えかねて水を飲もうとしたのだが耐えれなくなって倒れてしまったようだ。

 

ガウの息子で怪獣王子 リトルゴジラと呼ばれているリルだが、まだ体が出来ておらず急な環境変化や温度変化に体が直ぐに適応できていないのだ。

 

響「リルくん、しっかりして!」

 

倒れてしまったリルに駆け寄り、抱き上げて呼び掛ける。

 

リル「かう~…」

 

体がびっしょり汗で濡れているリルは弱々しく鳴く。

 

未来「響、一旦外に出よう!」

 

響「うん!」

 

未来に言われて響は頷くとリルを抱えて外へ出たが…。

 

響「げほっ、げほっ!?な、なにこれ!?」

 

外部屋を出た響たちだったが黒い煙が辺りに漂っていた。

 

未来「けほっ、けほっ!うっ…」

 

噎せていた未来が口元を押さえて体勢を崩してしまった。

 

響「未来!?」

 

体勢を崩した未来を見て響は驚いて姿勢を低くした。

 

未来「ご、ごめん響…急に気分が……」

 

苦しそうにしながら未来は響に言う。

 

響「じ、じゃあ、この黒い煙は…毒ガス!?」

 

黒い煙の正体が毒ガスでは無いかと悟り、響は言う。

 

するとS.O.N.G.のヘリが飛んで来た。

 

ドアが開き、ガスマスクを着けたクリスと翼がいた。

 

響「クリスちゃん、翼さん!」

 

翼「立花、小日向、リル!こっちだ!!」

 

クリス「早く乗れ!ここかは避難するぞ!!」

 

響「はい!未来、少し飛ぶよ」

 

未来「うん…お願い、響…」

 

響は右にリル、左に未来を抱えるとヘリに向かってジャンプして飛び乗った。

 

 

 

S.O.N.G.本部の発令室では状況を把握しようとしていたが…。

 

藤尭「ダメです、司令!関係各庁との連絡が一切取れません!」

 

状況が混乱しているのか関係各庁との連絡が一切取れず、分からないでいた。

 

弦十郎「何度でもやるんだ!どこかと繋がればいい!」

 

友里「司令、翼さんたちが響ちゃんと合流してこちらに到着したそうです」

 

弦十郎「分かった。すぐに発令室に来るように伝えてくれ」

 

友里「はい」

 

数分後…。

 

響「お待たせしました!」

 

響たちが発令室に到着した。

 

未来とリルは本部の医療室に預けられて治療してもらっている。

 

響「師匠、いったい何が起きているんですか!?」

 

弦十郎「それが関係各庁との連絡が取れずに状況が分からないでいる。現在、マリアくんたちが状況確認のために見に行ってくれているがまだ何も…」

 

響「そうですか…」

 

状況が分からないと聞かされて響は言う。

 

翼「ところで立花。ガウはどうした?」

 

響「あぁ。それが朝から見当たらないんです。探そうと思ったけどエアコンが調子悪かったのとリルくんが倒れちゃったから」

 

クリス「なんだ?お前のところもエアコンがおかしいのかよ」

 

響「うん。温度が40℃を越えちゃってて…」

 

クリス「は?アタシのところは-10℃だったぞ」

 

翼「あぁ。私のところは-20℃になっていた」

 

響「え!?」

 

自身のところとは真逆に極寒となっているクリスと翼のエアコンに響は驚く。

 

響「いったいどうなってるの?」

 

クリス「こっちが聞きてーよ」

 

状況が益々分からなくなり混乱する響たち。

 

すると本部にコールが鳴り響く。

 

友里「司令、マリアさんたちからです!」

 

弦十郎「出してくれ!」

 

弦十郎に言われてメインスクリーンにマリアたちを映す。

 

マリア『こちらマリア!緊急事態よ!』

 

慌てた様子のマリアが出た。

 

翼「何かあったのか?」

 

マリア『何があったかって…ゾンビよ、ゾンビ!町に大量のゾンビが…!?』

 

翼に聞かれてマリアが答えていると後ろから半ば腐食した体をしたゾンビ男が襲ってきた。

 

マリア『この!』

 

襲ってきたゾンビ男をマリアはアームドギアである剣で首を跳ねた。

 

首を失いゾンビ男の体は糸の切れた人形のように崩れた。

 

翼「無事か、マリア!」

 

マリア『何とかね!でも、切歌たちの方は状況が別みたいなの!』

 

弦十郎「どういうことだ?」

 

マリア『それが切歌たちは工場から出る毒ガスと凶暴化した市民に襲われてるのよ!』

 

弦十郎「なんだとぉ!?」

 

ゾンビに、毒ガスと凶暴化した市民が現れたと聞かされて弦十郎は驚く。

 

マリア『と…かく…す…に…き………を……ま……』

 

何かを言っているがノイズが急に入りマリアの姿が消えてしまった。

 

翼「マリア、マリア!?」

 

途絶えたマリアを心配して翼は呼び掛ける。

 

?『ハーッハッハッハッハッハッ!無駄だ、無駄だ!』

 

呼び掛けているとメインスクリーンに声と共にガウが映った。

 

響「ガウくん!?」

 

メインスクリーンに映ったガウに驚く。

 

カーンデジファー『ガウだと?ふん、この器のことを言ってるなら小娘よ、それは間違いだ。儂の名はカーンデジファーだ、良く覚えておけ!』

 

響に言われてカーンデジファーは名乗る。

 

翼「まさか、ガウの体を乗っ取ったのか!?」

 

カーンデジファー『そうだ。儂が活動するには仮の体が必要だったのだ』

 

カーンデジファーはガウの体を奪ったことを淡々と話す。

 

クリス「ふざけやがって!この分けの分からない状況はテメエの仕業か!!」

 

カーンデジファー『そうだ。貴様ら人間が儂の前に膝ま付かせるためにな』

 

弦十郎「つまりは侵略者か!」

 

カーンデジファー『そうだ。だが貴様らには決して儂を倒すことは出来ん。何故なら儂はコンピューターワールドにいるのだからな!ハーッハッハッハッハッハッ!』

 

響「こ、コンピューターワールド?」

 

聞きなれない言葉に響たちは首を傾げる。

 

翼「どこにいようと我々は貴様を必ず倒す!」

 

カーンデジファー『ふん、無駄だ。コンピューターワールドに貴様らは絶対に来れない!そこで指を加えて待っているがいい!ハーッハッハッハッハッハッ!!』

 

高笑いしながらカーンデジファーの映像は消えてしまった。

 

クリス「何なんだよ、あのカーンデジファーって奴は!」

 

翼「ガウを器呼ばわりするとは…許せん!」

 

カーンデジファーに怒りを覚える。

 

ユウコ「皆さん、状況の原因が分かりました!」

 

そこへユウコがノートパソコンを持って発令室に入ってきた。

 

弦十郎「それで、原因はなんだ!」

 

ユウコ「それが…言葉で言うより実際に見てください!」

 

そう言ってユウコは発令室のコンピューターにノートパソコンを繋げてメインスクリーンに映した。

 

?『グワギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!』

 

緑を基本に赤、青、黄色の線が入った半導体のような色をした場所に赤い怪獣が口から火炎を吐いて破壊していた。

 

響「これって怪獣!?」

 

ユウコ「これだけじゃないんです」

 

怪獣を見て驚く響たちにユウコはノートパソコンを操作して次の映像を映した。

 

?『ギュワグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!』

 

最初の映像と同じような場所に赤い怪獣に似た姿をした青い怪獣が冷凍ガスを口から発射して辺りを凍り付かせていた。

 

?『フハハハハハハハ!ソラソラソラ!!』

 

次の映像は忍者のような姿をした怪獣が手裏剣や忍者刀を使い、破壊していた。

 

?『ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!』

 

次の映像は亀にも似た姿で、体に突起がある二足歩行の怪獣が口からガスを噴射して辺りを腐食させていた。

 

?『ギギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!』

 

次の映像は右目がスコープで、身体の部分部分がメカになっていて鼻先と両腕、尻尾にブレードがある怪獣が破壊を繰り返していた。

 

?『ガギャアァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!』

 

そして最後の映像には鎧のようなメカを纏い、機械化された爪の怪獣が破壊をしていた。

 

クリス「なんだよ、これ!?」

 

翼「いったいどこなんだ、この場所は!?」

 

怪獣たちの映像を見て驚きを隠せなかった。

 

ユウコ「場所はエアコン、工場地帯、東京タワー、警視庁の遺体安置室のコンピューター内部なんです!」

 

響「それって、コンピューターワールドってことですか!?」

 

翼「とどのつまりあの怪獣たちはコンピューターウイルスのようなものか!」

 

クリス「今起きてる状況はコイツらの仕業か!」

 

町で起きている怪事件や現象の原因がコンピューターウイルスである怪獣の仕業であることを察する。

 

響「どうやったらそこに行けるんですか!?」

 

ユウコ「コンピューターの中なので私たちは…」

 

響「そんな…」

 

コンピューターワールドに行けないと言われて響たちはコンピューターウイルスの怪獣とその怪獣たちに破壊されるコンピューターワールドを見るしかできないと思われた。

 

その時だ。

 

?『諦めるのはまだ早い!』

 

そう声が聞こえた瞬間、新たな人物がメインスクリーンに現れた。

 

クリス「誰だ!?」

 

グリッドマン『私はハイパーエージェント グリッドマン。カーンデジファーを追ってハイパーワールドからこの世界にやって来た』

 

クリスに聞かれて胸や肩など部分的にロボットを沸騰させ、胸に青い部分が3つある人物―『ハイパーエージェント グリッドマン』は名乗る。

 

グリッドマン『カーンデジファーは君たちの仲間の肉体を奪い、コンピューターワールドから世界を支配しようとしている!私に力を貸してくれ!』

 

翼「力を貸してくれと言っても我々はコンピューターワールドには…」

 

グリッドマン『それは心配いらない』

 

グリッドマンはそう言うとメインスクリーンが光ると響の左手首にくっつくとブレスレットになった。

 

響「ふえ!?なにこれ!?」

 

ブレスレットが装着されて響は驚く。

 

グリッドマン『それはアクセプター。金色のボタンを押すんだ。そうすれば、私と一体化してコンピューターワールドにいるカーンデジファーと戦うことができる』

 

響に装着されたブレスレット―『アクセプター』を説明した。

 

響「本当に…本当にこれでカーンデジファーと戦ってガウくんを助けられるんですか?」

 

グリッドマン『あぁ。だが信じるか信じないかは君次第だ。立花 響』

 

響「…………」

 

グリッドマンに言われて響はアクセプターを見て考えるがすぐに答えが出た。

 

響「私、やります!コンピューターワールドでガウくんを取り戻す!」

 

グリッドマンの方を見て響は言う。

 

それを聞いてグリッドマンは頷いた。

 

グリッドマン『叫ぶんだ。アクセス・フラッシュっと!』

 

響「はい!アクセス・フラアァァァァァァァァァァッシュ!!」

 

叫びながらアクセプターの金色のボタンを押すと響の体が光となってメインスクリーンに吸い込まれた。

 

メインスクリーンに吸い込まれた響はS.O.N.G.のコンピューターワールドにいるグリッドマンと対面すると2人の体が引き寄せあって一体化した。

 

クリス「ほ、本当に一体化した…」

 

グリッドマン『戦闘コードを打ち込んでくれ。アクセスコードは…』

 

グリッドマンの声と共にPASSと書かれた画面が現れた。

 

翼「パスワード?何をいれればいいんだ?」

 

そう聞く翼だったがグリッドマンは答えない。

 

弦十郎「どうすれば…」

 

答えないグリッドマンにパスワードを考えていると…。

 

ユウコ「もしかして…」

 

何かを思い付いたのかユウコがキーボードを打った。

 

《GRIDMAN》と打った瞬間、PASSの画面が消えて代わりにPOWERやSPEEDと書かれたパラメーターが画面に現れるとグリッドマンの頭上にトンネルが現れて、グリッドマンは飛翔した。

 

クリス「アクセスコードって…」

 

翼「自身のことだったのか。しかしなぜ分かったのですか?」

 

ユウコにPASSがなぜ分かったかと聞く。

 

ユウコ「何となくそんな気がしたんです」

 

ユウコにして珍しくそう言うのだった。

 

 

 

カーンデジファー「ククク…順調に侵略が進んでおるな」

 

とあるコンピューターワールドにてカーンデジファーが様々な場所で暴れている自身が放った怪獣たちを映像を見ていた。

 

エアコンのコンピューターワールドを破壊して灼熱にする『火炎怪獣 フレムラー』と兄であり、極寒にする『冷凍怪獣 ブリザラー』。

 

東京タワーのコンピューターワールドにて人々を悪へと陥れる『忍者怪獣 シノビラー』。

 

工場地帯のコンピューターワールドにて浄化したガスを有毒ガスへと変異させる『毒煙怪獣 ベノラ』。

 

警視庁の遺体安置室のコンピューターワールドを破壊して死んだ人々を操る『烈刀怪獣 メカバギラ』。

 

同じく警視庁の遺体安置室のコンピューターワールドで破壊して死んだ人々の時間をコントロールする『結晶怪獣 メカギラルス』。

 

そして怪獣たちの力により狂う世界を…。

 

カーンデジファー「これでこの世界は儂のものだ!」

 

?「そうはさせないぞ、カーンデジファー!!」

 

カーンデジファー「なに!?」

 

グリッドマン「超電動キーック!!」

 

声を聞いて振り向いた瞬間、機動力を生かして放つ蹴り―『超電動キック』を放つグリッドマンが目の前に来ていた。

 

カーンデジファー「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

グリッドマンの超電動キックを顔面に喰らってカーンデジファーは吹き飛ぶ。

 

着地したグリッドマンは構える。

 

カーンデジファー「ぬ…ぐぅ…き、貴様はグリッドマン!なぜこの世界に!?」

 

グリッドマンがいることにカーンデジファーは驚く。

 

グリッドマン「お前のような奴がいる限り、私はどこまでも追いかける!」

 

カーンデジファー「おのれ…だが邪魔はさせんぞ!」

 

構えたグリッドマンにカーンデジファーは立ち上がり、ガウの姿から本来の姿になるとマントを翻した。

 

グリッドマン「行くぞ、カーンデジファー!!」

 

カーンデジファー「来い、グリッドマン!!」

 

グリッドマンとカーンデジファーの両者が同時に走り出した。

 

グリッドマン「セヤッ!」

 

右パンチを繰り出すグリッドマン。

 

カーンデジファー「ヌウゥアッ!」

 

グリッドマンの右パンチをカーンデジファーは弾くと回し蹴りを繰り出した。

 

グリッドマン「くっ、セイッ!」

 

蹴りを両腕をクロスさせてガードすると弾き飛ばすと今度はグリッドマンが回し蹴りを繰り出した。

 

カーンデジファー「ヌウゥンッ!」

 

グリッドマン「ぐわあぁぁぁぁぁっ!!」

 

グリッドマンの回し蹴りを弾いて防いだカーンデジファーは腕から放つ光線―『デジファービーム』を発射して吹き飛ばした。

 

カーンデジファー「ハアァァァァァァァッ!」

 

デジファービームでグリッドマンを吹き飛ばしたカーンデジファーはマントから雷撃を発射して追撃する。

 

グリッドマン「くっ!」

 

雷撃を避けるためにグリッドマンは後ろにバク転して回避する。

 

カーンデジファー「避けてばかりでは儂を倒すことは出来んぞ、グリッドマン!」

 

グリッドマン「スパークビーム!!」

 

カーンデジファーに挑発されてグリッドマンは『グラン・アクセプター』から発射する火球のような光線『スパークビーム』を連射する。

 

カーンデジファー「ぐおっ!!」

 

スパークビームはカーンデジファーの胸部に命中して怯ませる。

 

グリッドマン「今だ、グリッドォ…ビィィィィィィィィィムッ!!」

 

カーンデジファーが怯んでグラン・アクセプターの膨大なエネルギーを一気に打ち出す必殺光線『グリッドビーム』を発射した。

 

カーンデジファー「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

グリッドビームにカーンデジファーは飲み込まれ、爆発した。

 

グリッドマン「やったか?」

 

カーンデジファー「ハーッハッハッハッハッハッ!そんな技、今の儂には効かぬわぁ!!」

 

爆煙が晴れると無傷のカーンデジファーが高笑いして立っていた。

 

グリッドマン「バカな!?確かに直撃したハズだぞ!」

 

グリッドビームが直撃したハズなのに無傷でいるカーンデジファーに驚く。

 

カーンデジファー「今の儂はこの世界にいる怪獣王を器にしている!貴様が器にしている者とは別格なのだ!!」

 

そう言ってさっきより巨大なデジファービームを発射する。

 

グリッドマン「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

デジファービームを喰らってグリッドマンは吹き飛ばされないようにしていたが大ダメージを負ってしまい倒れてしまった。

 

グリッドマン「ぐっ…くっ……」

 

グリッドマンの額にあるランプがチカチカと点滅していた。

 

 

 

グリッドマンが点滅しているとS.O.N.G.のコンピューターが火花を飛ばしていた。

 

クリス「うおっ!?何だ!?」

 

火花が散るコンピューターに驚く。

 

翼「まさか、彼とこのコンピューターが連動しているのか!?」

 

グリッドマンとコンピューターが連動していると察する。

 

弦十郎「このままでは響くんが…」

 

?『それなら俺に任せろ!』

 

響とグリッドマンのピンチにメインスクリーンの画面の半分ずつとなり、右側にグリッドマンとカーンデジファーの戦い、もう片方にはグリッドマンに似た姿をした紫の人物が現れた。

 

?『答えろ、お前はグリッドマンの味方か?』

 

紫の人物は翼を見るといきなりそう聞いてきた。

 

翼「………」

 

聞かれた翼は一瞬、何が分からなかった。

 

いきなりグリッドマンに似た人物が現れて味方かどうかと問われたのだから。

 

翼「あぁ、味方だ!」

 

しかし、カーンデジファーによりピンチとなったグリッドマンを見て翼は答えた。

 

グリッドナイト『なら、俺はお前に力を貸すッ!俺はグリッドマンを倒すために、グリッドマンと共に戦う戦士、グリッドナイト!』

 

グリッドマンを倒すために、グリッドマンと共に戦う戦士―『グリッドナイト』は名乗ると光を翼の左手首に放つとアクセプターを装着させた。

 

グリッドナイト『叫べ、アクセス・フラッシュって!』

 

翼「分かった。アクセス・フラアァァァァァァァァァァッシュッ!!」

 

響と同じようにアクセプターを使用してメインスクリーンに入った。

 

 

 

カーンデジファー「これで止めだ、グリッドマン!」

 

優位にたったカーンデジファーは巨大剣『デジファーソード』を出してグリッドマンに向けた。

 

カーンデジファー「死ね、グリッドマン!!」

 

デジファーソードを振り上げ、グリッドマンに止めを刺そうとする。

 

グリッドナイト「させるかあぁ!!」

 

カーンデジファーがデジファーソードを振り上げた時、穴が開き中からグリッドナイトが現れて蹴り飛ばした。

 

カーンデジファー「ぬおうぅ!?新手だと!?」

 

蹴られたカーンデジファーは新たに現れたグリッドナイトに驚く。

 

グリッドマン「グリッドナイト!」

 

グリッドナイト「だらしないぞ、グリッドマン。こんな奴、さっさと倒すぞ」

 

グリッドマンに手を差しのべてグリッドナイトは言う。

 

グリッドマン「あぁ、そうだな」

 

差しのべられた手を掴み、グリッドマンは立ち上がる。

 

グリッドマン「響、君の力を貸してくれ!」

 

一体となっている響にグリッドマンは言う。

 

グリッドナイト「風鳴 翼、お前の力もだ!」

 

グリッドナイトもまた一体となっている翼に言う。

 

2人がそれぞれの一体となっている2人に言うと光輝いた。

 

《BGM:夢のヒーロー》

 

カーンデジファー「な、何だ!?この光は!?」

 

光輝く2人の戦士にカーンデジファーは驚き、目を手で覆う。

 

光が収まるとそこには黄色い体色となり、両腕が響の纏うガングニールのアームドギアとなったグリッドマン。

 

蒼い体色となり、右手には翼が纏うアメノハバキリのアームドギアを持っていた。

 

グリッドマン「超融合超人 グリッドマン・ガングニール!」

 

グリッドナイト「超融合超人 グリッドナイト・アメノハバキリ!」

 

グリッドマンと響とガングニールが融合した『超融合超人 グリッドマン・ガングニール』。

 

グリッドナイトと翼とアメノハバキリが融合した『超融合超人 グリッドナイト・アメノハバキリ』は堂々名乗りを上げた。

 

カーンデジファー「ぬう、そんなこけおどしが儂に通じると思うな!!」

 

姿が変わったグリッドマンとグリッドナイトにカーンデジファーはデジファービームを発射してきた。

 

グリッドナイト「行くぞ、風鳴 翼!」

 

翼『あぁ!防人の力、見せてくれる!』

 

カーンデジファーが発射してきたデジファービームの前にグリッドナイトが出た。

 

「『ハアァァァァァァァッ!!』」

 

2人の息が合い、デジファービームを両断した。

 

カーンデジファー「なに!?」

 

デジファービームを両断したグリッドナイトに驚く。

 

驚いているとグリッドマンが跳躍した。

 

グリッドマン「行くぞ、響!」

 

響『はい!この拳でガウくんを助けて見せます!』

 

跳躍したグリッドマンの背にあるブースターが起動して一気に加速した。

 

「『ドリャアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』」

 

加速したグリッドマンの右腕がドリルのように激しく回転した。

 

カーンデジファー「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

グリッドマンの放ったドリルナックルがカーンデジファーの腹部に命中させる。

 

カーンデジファー(こ、この技は、儂の精神を引き剥がそうとしているだど!?)

 

響『ガウくんを帰せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

 

グリッドマン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

カーンデジファー「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

響とグリッドマンの気迫がカーンデジファーの精神をガウから引き剥がした。

 

響『ガウくん!』

 

カーンデジファーから引き剥がされたガウを見て響は無我夢中でグリッドマンの手のひらを使ってキャッチした。

 

ガウ「がう~…がう?がうがう!?」

 

目を覚ましたガウはコンピューターワールドに驚いていた。

 

響『ガウくん、ガウくん!』

 

ガウ「がう?がうがうがう!?」

 

呼ばれたガウが見上げるとグリッドマンと隣にいたグリッドナイトに驚く。

 

翼『大丈夫だ、ガウ。詳しくは後で話すから今はアイツを倒すのに協力してくれ!』

 

ガウ「がう?」

 

翼に言われてガウはカーンデジファーを見た。

 

カーンデジファーは依り代にしていたガウから引き剥がされてしまい体を維持できずにいた。

 

ガウ「がう!がうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

良く状況(特にグリッドマンとグリッドナイトになってる響と翼)は分からないがカーンデジファーは倒さないと行けない敵であると本能で分かったガウは雄叫びを上げてゴジラとなった。

 

グリッドマン「それが君の本当の姿か、怪獣王」

 

ゴジラ「グルルルルル」

 

グリッドマン「よし、カーンデジファーを倒すぞ!」

 

響『はい!』

 

グリッドナイト「あぁ!」

 

翼『承知!』

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

グリッドマンの号令で構える。

 

カーンデジファー「おのれ…この儂を侮るでないわ!ヌウゥンッ!」

 

一気に形勢が逆転したカーンデジファーはエネルギーを集中させると無数の穴が開き、中から様々な場所のコンピューターワールドを破壊していたフレムラーたちが集結した。

 

カーンデジファー「殺れえぇい!!」

 

フレムラー「グワギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ブリザラー「ギュワグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

シノビラー「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ベノラ「ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

メカバギラ「ギギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

メカギラルス「ガギャアァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

カーンデジファーの指示でフレムラーたちはグリッドマンたちに向かって行く。

 

応戦しよう構えたグリッドマンとグリッドナイトだったがゴジラが前に出た。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

前に出たゴジラは背鰭を蒼白く発光させると超弩級の放射火炎を発射した。

 

フレムラー「グワギャオォォォォォォォォォォォォォォ……………」

 

ブリザラー「ギュワグオォォォォォォォォォォォォォォォ…………」

 

シノビラー「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………」

 

ベノラ「ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ……………」

 

メカバギラ「ギギャオォォォォォォォォォォォォォォォォ……………」

 

メカギラルス「ガギャアァァァァァオォォォォォォォォォ……………」

 

ゴジラの放った超弩級の放射火炎に飲み込まれてしまいフレムラーたちは大爆発した。

 

カーンデジファー「い、一撃…だと…!?」

 

6体の怪獣が一撃で倒されてカーンデジファーは驚く。

 

グリッドマン「これで終わりだ、カーンデジファー!」

 

『「我流・グリッドォ…ビィィィィィィィィィムッ!!」』

 

『「グリッドナイトォ…サーキュラァァァァァァァッ!!」』

 

グリッドマンと響が放つ『我流・グリッドビーム』とグリッドナイトと翼が放つ紫色のエネルギーを八つ裂き光輪のような円形状に収束して放つ斬撃技『グリッドナイトサーキュラー』がカーンデジファーに向かっていく。

 

カーンデジファー「おのれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

カーンデジファーはデジファービームを発射して対抗する。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

だが遅れてゴジラが放射火炎を発射、我流・グリッドビームとグリッドナイトサーキュラーと合体してデジファービームを四散させる。

 

カーンデジファー「この儂がまた敗れるだと…この魔王たる儂が!?バカなアァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

グリッドマンと響の我流・グリッドビーム、グリッドナイトと翼のグリッドナイトサーキュラー、ゴジラの放射火炎を喰らいカーンデジファーは自身の敗北を否定しながら飲み込まれ、爆散した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

カーンデジファーを倒してゴジラは勝利の雄叫びを上げるのだった。




カーンデジファーが倒されたことにより、世界の狂いは収まった。

フレムラーとブリザラーの兄弟怪獣が引き起こしたエアコン暴走は元に戻った。

シノビラーにより洗脳され悪になった人々は正気を取り戻した。

ベノラにより毒ガスの噴出は止まり、工場地帯から有毒ガスを除去した人にも環境にも優しい煙が出た。

メカバギラとメカギラルスにより操られた死体たちは灰となって消滅した。

灼熱と毒ガスにより倒れてしまったリルと未来は健康になった。

グリッドマン『ありがとう。君たちの協力のお陰でカーンデジファーを倒すことが出来た』

S.O.N.G.本部の発令室のメインスクリーンにてグリッドマンがお礼を言っていた。

響「いえ、私たちもグリッドマンさんたちのお陰でガウくんを取り戻せました」

翼「感謝に絶えない」

ガウ「がうがうー、がうー」

響と翼、ガウはグリッドマンとグリッドナイトにお礼を言う。

グリッドナイト『礼には及ばない。俺はグリッドマンを倒すために、グリッドマンと共に戦うだけだからな』

お礼を言われてグリッドナイトは言う。

グリッドマン『また、カーンデジファーのような敵が現れたら私たちはいつでも駆けつけよう』

響「はい!」

翼「あぁ」

ガウ「がう!」

グリッドマン『また会おう。戦姫たち』

そう言うと2人の後ろに穴が開くとその中へ入っていった。

マリア「コンピューターの世界…コンピューターワールド、か」

切歌「凄く興味があったデス!」

調「私たちも行ってみたかった」

ゾンビや毒ガス、洗脳された人々の相手をしていて事件の詳細を知ったマリアたちは言う。

クリス「しかし、なんで変身出来たのがこのバカと先輩だったんだ?」

グリッドマンとグリッドナイトに一体化したのがなぜ響と翼だったのか聞く。

響「言われてみれば…」

翼「何故だろうな?」

マリア「まあ、良いじゃない。全部解決したんだし、ね?」

クリス「それもそうだな」

終わりよければ全て良しと納得した響たちだった。

こうして未知の世界での戦いは終わった。

しかし、新たな未知の戦いが響たちに迫っていたのをまだ知らない。







―さあ、その欲望を…解放しろ―

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