エルフナイン「もはや毎日投稿が復活ですか?」
作者「あ、いや、それはない…多分」
緒川「自信ないんですね。それではXV編ができませんよ?」
作者「だから、やらないとダメなの?XV編でTVシリーズ完結だよ?しないとダメなの?劇場版あっても覚えられないぞ」
緒川「それは作者さんに任せますよ」
補給基地にて補給を受けているドルメ率いるノンマルト軍太平洋遠征艦隊は次の戦闘に備えていた。
同艦隊・旗艦 ゲシュペンストのブリッジにドルメとデルハインはいた。
デルハイン「全く、ムルヘ閣下にも困りましたな。怪獣と交わした条約を破るような真似を我々にしろとは…」
ドルメからムルヘに言われたことを聞いてデルハインは呆れ返っていた。
ドルメ「全くだ。怪獣にも我々と同じ地球の生命であり我々ノンマルトが認める知的生命体だ。それを獣などと…」
デルハイン「怪獣軍団が敵に回れば我々は壊滅ですからな」
ドルメ「確かにな」
「司令、本国より入電です!」
話していると通信兵が報を入れてきた。
デルハイン「どうした?」
「次の攻撃目標の通達だそうです」
ドルメ「次の戦場か…どこだ?」
「次の攻撃目標は…技術大国、日本です!」
次の攻撃目標が日本であると聞かされてドルメは笑っていた。
ドルメ「そうか、次の戦場は日本か。全艦隊の艦長に伝達!
「ハッ!」
ドルメ(日本か…またあの指揮官と戦えるといいのだが)
ドルメの言う指揮官…弦十郎と戦えると願いを思っていた。
太平洋での戦いから数日後、ハワイのアメリカ海軍基地から離れたS.O.N.G.の本部は日本へ向けて潜航していた。
理由は太平洋にいたノンマルト軍が移動を開始したのだ。
予測経路から日本へ来る可能性が高く、向かうことになったのだ。
クリス「なぁ…あの話、信じられるか?」
待機室にて待機しているとクリスが唐突に口を開いて聞いてきた。
翼「怪獣とノンマルトが交わした約束…獣海底盟友条約か…」
マリア「互いに互いを友人として認めあい、争いを起こさない…そして一方の望みを叶える。ノンマルトがしたのは私たちとノンマルトの戦争に怪獣たちは手を出さないこと、だったのね」
そう言うマリア。
それは今から数日前、ヒオとマナが伝えなければならないことがあると言った日に遡る。
クリス「なんだよ、ガウとノンマルトが交わした約束って?」
ヒオ「それは獣海底盟友条約です」
調「獣海底盟友条約?」
聞きなれない言葉に首をかしげる。
マナ「怪獣とノンマルトが交わした約束です。お互いがお互いを友人として認め、争いをせず、一方の頼みを1回だけ叶えることです」
首をかしげるクリスたちにマナが解説した。
切歌「じ、じゃあ、ガウくんたちがアタシたちに力を貸してくれないのってその条約のせいなんデスか!?」
ガウたちが力を貸してくれないことが条約のせいで貸すことが出来ないと察して言うとヒオとマナは頷いた。
弦十郎「ではガウはそれを守るために…」
ヒオ「はい。ガウはみなさんと一緒に戦いたがっていました」
マナ「ガウはノンマルトも地球人だと考え、条約を結んだんです。ですが…」
マリア「それが裏目に出てしまい、私たちと戦えなくなった。ノンマルトにしてやられたわね」
条約が裏目に出てしまい、一緒に戦えなくなったことを話す。
ヒオ「だからそれを知った時、ガウはショックを受けてしまい、怪獣島にリルを連れて来てそのまま寝込んでしまっています」
クリス「ガウの奴が寝込んでるだと!?」
翼「相当ショックだっと見えるな」
ガウが寝込んでしまったことを聞いて驚く。
弦十郎「自分たちが友好のために結んだ条約が裏目に出てしまったんだ。仕方あるまい」
ヒオ「私たちから伝えられることはこれだけです」
マナ「なのでみなさん、ガウたちを怒らないであげてください」
ヒオとマナはそう言い残して光となって消えたのだった。
戻って現在。
翼「ガウはガウなりに苦しんでいるんだな」
ヒオとマナから聞かされたガウたちが力を貸せないことを思い出して翼は言う。
クリス「ちょっと悪いこと言い過ぎたな…」
ガウがいなかった時に放った自身の言葉をクリスは反省した。
切歌「ガウくん、可哀想デス…」
調「うん…」
マリア「仕方ないわよ。ガウだってこうなることは予想出来なかったんだから…」
可哀想と言う切歌と調にマリアは言う。
すると警報が艦内に鳴り響いた。
弦十郎『ノンマルト軍が福岡・博多湾の海底から出現した!しかも地上部隊と思わしき部隊も確認されている!これより、最大全速で現場に向かう!装者は出撃準備を進めてくれ!!』
警報のあとに弦十郎の指示がクリスたちの通信機に流れた。
次の戦場が装者たちを待っていたのだった。
ドルメ艦隊が日本へ進行する少し前、ノンマルト軍太平洋方面補給基地。
その補給基地の医務室にてゲシュペンストの医務室で目を覚ました響は寝むっていた。
あのあと痛みが激しくなり、リエーサから出された痛み止めと睡眠剤で眠っているのだ。
医務室にはリエーサだけで、彼女は机に向かって書類を整理していた。
扉は自動ドアなのだがここの主人であるリエーサにより自動開閉が現在は外されている。
ドルメ『リエーサ、私だ』
扉の奥からドルメの声が聞こえて医務室の主人である女性―リエーサは扉のロックを外して開けた。
リエーサ「クルエ…」
ドルメ「すまない。遅くなった」
リエーサに謝りながらドルメは入ってきた。
ドルメ「彼女は眠っているのか?」
リエーサ「えぇ。傷が痛むみたいだから痛み止めと睡眠剤を与えて眠っているわ」
ドルメ「そうか…」
響が眠っていると聞いてドルメは響の眠っているベッドに近付いて顔を見た。
ドルメ「………やはり、似ているな。あの子に」
リエーサ「そうね。私も見たとき、驚いたわ。この子はあの子に良く似ている」
響を見てドルメとリエーサは言う。
リエーサ「クルエ…この子を他の捕虜のように尋問するの?」
ドルメ「いや…こんな若い娘を尋問することは武人である私には出来ん」
リエーサ「そう…」
捕虜である響に尋問はしないと聞いてリエーサは言うと机に立てていた写真立てを手に取った。
そこにはドルメとリエーサ、そしてリエーサに抱かれている響と瓜二つの顔をした少女が写っていた。
リエーサ「あの子が生きていたらこの子と同い年だったのかしら…」
ドルメ「そうだな」
リエーサに聞かれてドルメもその写真立てを見て呟いた。
クルエ・ドルメとリエーサ・ドルメ、2人の夫婦は悲しい雰囲気が流れていたのだった。