戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「まさか9日間連続更新!?」

クリス「何があったんだよ!?」

翼「まさかXVに向けて…」

作者「だから、XVしないとだめなの!?」


第342.5話 日本VSドルメ艦隊

福岡県・博多では潜航して湾内深くまで入り込んだドルメ艦隊により破壊されていた。

 

ドルメ「右翼のドルギラ、砲撃開始!レベリス級に第1爆撃機隊を発艦させ、日本軍(自衛隊)の出撃を妨げさせろ。戦闘機隊は第1部隊以外は地上部隊と爆撃機隊の援護に専念だ」

 

「ハッ!」

 

ゲシュペンストのブリッジにてドルメは指示を出していく。

 

今回、ドルメ艦隊は補給基地から新たに地上部隊を乗せた揚陸艦4隻を加え、本格的な地上進行を開始したのだ。

 

海上自衛隊はすでに博多湾から離れた太平洋方面に戦力を集中させているために手薄になった日本海方面から攻め行ったのだ。

 

さらに博多は特定重要港湾の指定があり、ここを叩けば日本の海外での物流が半減させらると判断したのだ。

 

自衛隊の代わりに海上保安庁の巡視艇が出たが軍艦であるノンマルト軍には敵わず早々に全滅させ、ほとんど何ら障害を受けることなくノンマルト軍地上攻撃部隊は博多に上陸していた。

 

デルハイン「上陸した地上攻撃部隊は張り切っていますな」

 

無人機から送られる地上での戦闘をメインスクリーンで見るデルハインは言う。

 

ドルメ「初の実戦だからな。気合いが入っているのだろう」

 

デルハインの言葉にドルメはそう言ってメインスクリーンに見る。

 

デルハイン「しかし地上部隊は重戦車と中戦車だけを初戦で投入とは…」

 

ドルメ「日本軍は奇抜な兵器を作るからな。万が一の為に防御力の高いのを出したのだろう」

 

デルハイン「それだけ日本の技術力が高いと言うことですな」

 

ドルメ「あぁ。日本は他国の中でも世界一の技術力を有している。だが島国故に戦力は少ない。容易に落とせるハズだが…」

 

そこまで言うと途中で言葉を切る。

 

デルハイン「だが、どうかしたのですか?」

 

ドルメ(妙だ…いくら戦力を太平洋側に集中させているとはいえ、最低限の戦力すら残していないのか?それともただ単に我々が正面から来ると思っていたのか?それにこうもあっさり上陸させるなど…)

 

腑に落ちないでいるドルメ、その時だ。

 

『こちら第1爆撃機隊!我、敵戦闘機と遭遇、此と交戦中!護衛の航空隊を越える数!至急、応援を!!』

 

ドルメ「すぐに第1機動部隊に通達、第1航空隊を出撃させろ!」

 

爆撃機隊からの報を聞いてドルメは慌てることなく指示を出していく。

 

しかし…。

 

ヴォルド『こちら第1機動部隊!現在、敵機動部隊と思わしき艦隊と遭遇!被害が拡大しています!』

 

ドルメ「なんだと!?」

 

通信に出たヴォルドの報にドルメは初めて驚く。

 

デルハイン「敵の機動部隊だと!?日本軍には空母は無かったハズだぞ!」

 

ドルメに代わりデルハインがヴォルドに問う。

 

ヴォルド『し、しかし、敵機動部隊の旗艦らしき空母が着けている旗は白地に太陽光があります!間違いなく、日本軍のものです!!』

 

デルハイン「バカな!?事前の調査では空母モドキの護衛艦しか…!!」

 

デルハインはそこまで言って何かを察した。

 

ドルメ「護衛艦を空母に改造し、それを今日まで隠していたのか…してやられた!」

 

奥歯を噛み締めてドルメは言う。

 

ドルメ「地上部隊と爆撃機隊、護衛の航空隊に撤退を指示!この海域に留まるのは危険であり、敵の機動部隊が接近中だとな」

 

「ハッ!」

 

撤退の指示を出したドルメだったが…。

 

「し、司令!地上部隊と爆撃機隊、航空隊との通信が繋がりません!」

 

ドルメ「なに!?」

 

またも驚くドルメ。

 

その時だ、ゲシュペンストの近くにいたマイドラー級が3隻、爆発・炎上した。

 

ドルメ「何があった!」

 

「こ、攻撃です!敵の人型兵器による攻撃です!!」

 

ドルメ「人型だと!?メインスクリーンを湾内入り口に切り替えろ!」

 

報を聞いてドルメはメインスクリーンを切り替えさせる。

 

そこには12機の自衛隊の迷彩色に色付けされ、左腕に速射砲を備えた人型の巨人―篠原重工製純国産軍用レイバー 、陸上自衛隊機械化空挺師団 所属『形式番号ARL-99』、正式名称『99式空挺レイバー ヘルダイバー』が左腕の装備した40mm速射砲をドルメ艦隊に向けて発砲していた。

 

ドルメ「日本軍(あっち)がその気ならば、こちらも奥の手を使うしかあるまい。デルハイン!」

 

デルハイン「ハッ!」

 

ドルメ「例の特務艦隊を発進させろ!」

 

デルハイン「ハッ!」

 

ドルメの指示を聞いてデルハインは通信兵から通信機を取るとどこかに通信を繋げた。

 

デルハイン「こちら、ゲシュペンスト。特務艦隊に通達。全艦、浮上せよ、繰り返す。全艦、浮上せよ!」

 

 

 

『不破二尉、敵艦の反撃がありません!』

 

不破「敵は日本に空母や我々レイバー部隊があることに慌てているハズだ。だが容赦はするな、敵が白旗を上げるまで油断するな!!」

 

部下に言われてバイザーが他の機とは違いダークグレーに塗られた機体の女性パイロット―『不破 環生』二尉は言う。

 

その時だ、不破たちのいる地面に向かって複数の細長い棒状のが接近、地面に当たると爆発を引き起こした。

 

爆発により不破の近くにいた僚機のヘルダイバー2機が破壊された。

 

不破「今のは魚雷!?」

 

運良く爆発に巻き込まれなかった不破は爆発を引き起こした棒状のが魚雷だとさっする。

 

そしてドルメ艦隊と不破たちヘルダイバー隊の間の海域が盛り上がり、3隻の軍艦が姿を現した。

 

不破「あれは…まさか、グローリア号!?」

 

回転式の砲台を備えた3隻の軍艦―太平洋に消えたハズのイギリス海軍所属の原子力潜水艦『グローリア号』に不破は驚くのだった。


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