ガウ「がうがうがうー、がうがう!」
訳:最初っからしろ、バカ作者!!
グローリア号3隻により対艦ミサイルが翼、マリア、調、切歌に命中した。
クリス「せ、せんぱあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」
ミサイルが命中したことにより爆煙に包まれた翼たちを見てクリスの叫びが博多湾の空に響き渡った。
クリス「こ、この野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
怒り任せにクリスは大型ミサイルを複数展開した。
その時だ。
ラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
耳に突き刺さらんばかりの雄叫びと共に爆煙が吹き飛ばされて翼竜の姿をした怪獣『空の大怪獣 ラドン』がその姿を現した。
ラドンの後ろには無事な姿をした翼たちがいた。
ミサイルはラドンが全て受け止めて守ったのだ。
?「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
更に博多湾の地面に巨大な亀裂が入り、地底から新たな怪獣が姿を現した。
大柄の体躯で、額に伸びた2本の角、口には鋭い牙が並び中でも上顎の犬歯2本が長く伸びている虎にも似た四足歩行の怪獣―『地殻怪地底獣 アルブームティグリス』こと『ティグリス』が雄叫びを上げて出現した。
ゴモラ「ギイィィィィィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァ!!」
いや、ティグリスだけではない。
ティグリスの後ろから水牛に似た角を持ち、オーソドックスな恐竜型の二足歩行の怪獣『古代怪獣 ゴモラ』が出現した。
ゴモラ「ギイィィィィィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァ!!」
姿を現したゴモラは角から『超振動波』をドルメ艦隊に向かって発射した。
ゴモラの超振動波により、ドルメ艦隊のギーズル級5隻、マイドラー級8隻に直撃、13隻の軍艦が一気に破壊され海に沈んだ。
これによりドルメ艦隊はゲシュペンストを含めドルギラ級2隻、ギーズル級2隻(内1隻はハーガ率いる第7戦闘団旗艦)、マイドラー級8隻、特務艦隊であるグローリア号とその偽造艦の3隻の16隻にまで減っていた。
ラゴラス「キイシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
追い討ちを掛けるように博多湾にシュモクザメに似た角を持った青い怪獣―『冷凍怪獣 ラゴラス』が出現、同時に-240℃の『冷凍光線』を発射。
海を凍てつかせてドルメ艦隊の動きを完全に封じ込めた。
ティグリス「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
ラゴラスが海を凍てつかせるとティグリスが凍った海に降りるとグローリア号3隻に向かっていく。
体重が11万tと地球怪獣の中でもトップクラスの重さを誇る体を容易に支える氷を難なくティグリスは進んで行く。
翼「なぜ、怪獣たちが…」
獣海底盟友条約により戦争に参加出来なかったハズの怪獣たちが自分たちを守り、ノンマルト軍に牙を向いていることに翼たちは驚き、混乱していた。
ヒオ・マナ「「みなさん!」」
混乱していた翼たちの前にフェアリーに乗ったヒオとマナが再び現れた。
調「ヒオさん、マナさん!」
切歌「今度はどうしたんデスか?」
ヒオ「みなさん、遂にガウが決断しました」
マナ「ガウは全怪獣たちに地上人の味方をし、ノンマルト軍を撃退せよと」
マリア「それってつまり、ガウ自ら条約を破棄したってこと?」
ヒオ「いえ、先に条約を破ったのはノンマルトです」
切歌「どういうことデス?」
マナ「この博多は湾を含めた場所はティグリスの縄張りだったんです」
ヒオ「条約には怪獣たちの縄張りをガウはノンマルトに教えていました。しかし…」
翼 「今回、ノンマルトは怪獣の縄張りのど真ん中で戦争を仕掛けてきた。だから条約を破ったことになり、ガウは我々の味方になったと言うわけですか」
ヒオ・マナ「「はい、その通りです!」」
ガウが遂に怪獣たちを率いて参戦。
それも自分たち地上人側だと聞いて翼たちは嬉しくなった。
一方でドルメ艦隊は混乱に陥っていた。
ドルメ「なぜだ、なぜ怪獣たちが!!」
襲い掛かってきたティグリス、ゴモラ、ラゴラスの3体、シンフォギアを守ったラドンの怪獣たちにドルメは動揺していた。
ハーガ『こちら第7戦闘団!ドルメ司令、ここは俺が第7戦闘団と残存艦艇を指揮して盾になります!直ぐに退避を!』
メインスクリーンにハーガが映り、映像通信で言ってきた。
デルハイン「バカ者!第7戦闘団と残存艦艇だけで怪獣4体相手に出来ると思っているのか!?」
ハーガ『なぁに。時間稼ぎくらいにはなりますよ。それにゲシュペンストならこんな氷を砕けるハズだ。ドルメ司令、アンタさえ生きていれば艦隊はいつでも再起できますよ』
ドルメ「ハーガ…」
ハーガ『では、先にバルハラで待っています!』
敬礼してハーガは通信を切った。
ドルメ「機関最大…この海域より離脱する……」
デルハイン「そんな、司令…!!」
ドルメの指示を聞いてデルハインは何かを言おうとしたがドルメが拳を強く握り、赤い血が流れていることに気付いた。
悲しみを押し殺しているドルメを見てデルハインは何も言えなかった。
ティグリス「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
グローリア号3隻に近付いたティグリスは1番左にいたグローリア号を前足を上げて破壊し始めた。
どうやらティグリスにはどれが本物で、どれが偽物なのか分かっているようで偽物のみを破壊していく。
ティグリス「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
1隻目を完全に破壊したティグリスはそのまま隣のグローリア号に自身の長い尻尾を叩き付けて破壊する。
するとバキバキと砕ける音が響き渡る。
音がした方を向くとゲシュペンストが氷を砕き、反転していた。
ティグリス「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
自分の縄張りを荒らしておきながら逃げるかとティグリスはゲシュペンストを追いかけようとする。
ハーガ「行かせるか!全艦、砲撃開始!!」
ゲシュペンストを追いかけようとするティグリスにハーガ率いる第7戦闘団と残存艦艇が砲撃を開始する。
ティグリスの体に砲撃が命中するもそんなに効いてはいないようでティグリスはゲシュペンストに向かっていく。
ハーガ「絶対に行かせるな!例え弾が尽きてもドルメ司令が逃げ切るまで射ち続けろぉ!!」
ハーガの言葉に全将兵は奮い立ってティグリスに攻撃する。
ここまでドルメに忠義を尽くすハーガはかつてとある上官を殺害してしまい軍法裁判にかけられたがそれをドルメが助けたのだ。
その恩に報いるためにハーガは最期までドルメに忠義を尽くそうとしているのだ。
ティグリス「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
流石に執拗な砲撃にティグリスは方向を変えてハーガ率いる第7戦闘団の方へ向かって行く。
「ハーガ少佐、怪獣がこちらに向かって来ます!!」
ハーガ「よし、残った全火力で怪獣を釘付けにしろ!!」
ティグリスが自分たちに向かっていることを聞いてハーガは指示を出す。
ドルギラ級、ギーズル級、マイドラー級の残存艦艇こと臨時のハーガ艦隊が一斉にティグリスに向かって集中放火を喰らわせる。
ゴモラ「ギイィィィィィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァ!!」
ラゴラス「ギイィィィィィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァ!!」
ティグリスに集中放火を浴びせるハーガ艦隊を見てゴモラとラゴラスがティグリスの援護に向かって行く。
その隙にゲシュペンストは潜航を開始、海の中へと消えていく。
「ハーガ少佐、怪獣2体が新たに接近中!」
「旗艦ゲシュペンスト、潜航を開始!海域より離脱します!」
ハーガ「そうか…」
ゲシュペンストが離脱していくと聞いたハーガは艦長席にある赤いボタンのカバーを外して何かを打ち込んだ。
ハーガ「全艦隊に通達。これからは戦闘は俺だけで十分だ。総員、離艦準備!」
『…………』
離艦するようにハーガは言うが誰一人として離艦しようとする者はいなかった。
ハーガ「お前ら…全く、全員軍法裁判行きだな」
離艦しようとしない部下たちを見てハーガは笑う。
それを見て部下たちも笑っていた。
そしてハーガが真剣な顔になると全員が真剣な顔になった。
ハーガ「行くぞ。ドメル司令、万歳!!」
『ドメル司令、万歳!!』
ドメルへの最期の忠義としてハーガはロックを解除した自爆ボタンを押した。
ハーガが自爆ボタンを押してすぐに、ハーガのギーズル級を含めた全艦隊(本物のグローリア号を除く)が一斉に爆発した。
ティグリス「ガルガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!?」
ゴモラ「ギイィィィィィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァ!?」
ラゴラス「ギイィィィィィィィィィィィシャアァァァァァァァァァァ!?」
ハーガ艦隊が自爆してティグリス、ゴモラ、ラゴラスの3体は巻き込まれ、ラドンは咄嗟に翼たちを守ろうと翼を広げる。
爆発が収まると大きく抉れて出来たクレーターに海水が滝のように入っていた。
ティグリス「ガルルルル……」
ゴモラ「ギルルルルル……」
ラゴラス「ギイィィィ……」
ティグリス、ゴモラ、ラゴラスの3体はラゴラスが咄嗟に冷凍光線で氷の壁を作って何とか動けるようだったがダメージが大きくフラフラであった。
ラドン「クルルルルル……」
ラドンは3体とは違い、ダメージはそんなに負ってはいないので3体を心配して降下する。
翼「自爆だと…」
マリア「軍人らしく、死を選んだのね…」
ラドンがいなくなって状況を見た翼たちは言う。
?「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
すると大気を揺るがす雄叫びが轟いてきて翼たちは声がした方を見るとゴジラが数十体の怪獣たちを率いて向かって来ていた。
ノンマルト軍太平洋方面遠征軍所属第7戦闘団団長ハーガ・フェルト少佐。
日本国・特定重要港湾博多湾にて艦隊旗艦 ゲシュペンスト撤退の援護として奮戦。
最期は自艦を自爆・戦死。
とある太陽の日すら届かない暗い海底の一角を明るくするドームが複数あり、中には都市のような建造物があった。
その中でも一際大きな建造物―王宮を思わせる建造物の最上階には玉座のような椅子に座っている男性―地上に対して宣戦布告した男性であった。
?「それで、貴殿の作戦は上手くいったのか?」
男性は自身の前には立体映像で映る相手―ムルヘに問う。
立体映像は柱の左右にあるカメラから出されていた。
ムルヘ『勿論であります、総統。ドルメの艦隊は私が操作した情報とは知らずに鵜呑みにし艦隊の半数を失っております』
?「そうか、よくやったムルヘくん。あとは厄介どもの掃除だけだな」
ムルヘ『ご心配召されるな。それについてはすでに手は打ってあります』
?「流石だね。感心するよ」
ムルヘ『これも全てはデズラー総統とノンマルト大帝国のためであります』
デズラー「その忠誠心、確かめさせてもらうよ」
ムルヘ『ハハァッ!!』
深々とムルヘはノンマルトたちの指導者『デズラー・ギレン』に下げるのだった。