戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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クリス「今日は昨日よりマシだな」

切歌「そうデスね!」

調「作者が真面目なのは響さんが真面目に授業を受けてるのと一緒くらいな違和感が…」

響・作者「「どういう意味!?/だ!!」」


第350話 樹立

アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市にある『国際連合本部ビル』前にて世界各国の主導者たちとノンマルト共和国(・・・)の主導者 ルガ・ディンツ、怪獣軍団長・怪獣王 ゴジラとS.O.N.G.司令官・風鳴 弦十郎がいた。

 

滅多に見ぬ大物たちを撮影しようと全世界の報道機関やカメラマンは撮影する。

 

アナウンサー「今、世紀の調印式が行われようとしています!全世界とノンマルト、そして怪獣たちによる地球平和連合が誕生しようとしています!!」

 

全世界のテレビアナウンサーが自国のカメラマンの持つテレビカメラに向かって言う。

 

このような状況になったのは数週間前に遡る。

 

太平洋での戦いを停戦させて数時間後、ノンマルト軍太平洋方面遠征軍前線海洋基地(本拠地)の一室に元ノンマルト軍艦隊総司令 ルガ・ディンツ。

 

その娘、元ノンマルト軍航空小隊隊長 ネマ・ディンツ。

 

元ノンマルト軍太平洋方面遠征軍司令官 クルエ・ドルメ。

 

元ノンマルト軍太平洋方面遠征軍司令補佐官 デルハイン・ベル。

 

元ノンマルト軍太平洋方面遠征軍司令副官 レグトム・ルーゲなど元ノンマルト軍の各艦の艦長たち。

 

それと国連直轄のタスクフォースであるS.O.N.G.司令官 風鳴 弦十郎。

 

響を加えたシンフォギア装者たち。

 

海上自衛隊所属の機動部隊の各艦の艦長たち。

 

そして、怪獣軍団総大将兼怪獣王 ゴジラことガウはいた。

 

ディンツ「この度は私の停戦要請に答えていただき感謝する」

 

集まった面々にディンツは頭を下げる。

 

弦十郎「それでディンツ提督、なぜ急に停戦を?」

 

ディンツ「実は我々はある人物の目的のために戦わされていることを突き止めたのでそれを話すべく、停戦を申し入れたのです」

 

弦十郎に聞かれてディンツは頭を上げて言う。

 

弦十郎「ある人物とは?」

 

ディンツ「我らノンマルトの主導者、デズラー・ギレン総統です」

 

敬意も無く恨めしい口調でディンツはデズラーの名を出す。

 

クリス「それが黒幕の名前ってわけか」

 

ディンツ「あぁ。デズラーはある計画を実行せんがために我々を戦わせていた」

 

翼「その、ある計画とは?」

 

ディンツ「かつて我々ノンマルトの祖先が地底の民と共に生み出し、余りにも凶悪すぎるために地球の核近くの深さまで封印した破壊の化身…機械獣 ギガバーサークを蘇らせることだ」

 

全ノンマルト『なっ!?』

 

ディンツの口から出た『機械獣 ギガバーサーク』なる名を聞いて全ノンマルトは驚愕した。

 

ルーゲ「て、提督、それは本当ですか!?」

 

裏返った声でルーゲは聞くとディンツは頷いた。

 

ディンツ「間違いない。ネマ」

 

ネマ「はい」

 

付け足すようにディンツはネマに言うとネマは部屋の壁に嵌め込まれたモニターを起動させ、部屋の明かりを消すとモニターに印が付けられている地図のような物を転写した。

 

ネマ「これは私と部下たちが撮影したデズラーの部屋にあった地図です。この地図にある印、ここに何かあるのではと予想し、調べてみました」

 

そう言ってネマは次の地図を転写する。

 

転写された地図にも印が付けられていた。

 

ネマ「そしてこれが我々ノンマルトに伝わる伝承にあるギガバーサークを封印したと言われている地点を示した地図です。この地図と見比べていただくと…」

 

次を転写させると最初の地図と伝承の地図が写し出された。

 

2枚とも同じ位置に印が付けられていた。

 

マリア「全く同じ位置ね」

 

翼「これでデズラーがそのギガバーサークなる物を蘇らせようとしていると」

 

全く同じ位置に印が付けられていることとデズラーの目的が何だったのかを呟く。

 

ネマ「確証はまだありませんがほぼ間違いないかと」

 

モニターを停止させ、部屋の明かりを付けながらネマは言う。

 

いずもの艦長「それでそのギガバーサークとやらはどれほど危険なのだ?」

 

ディンツ「1度起動すれば100%の確率で地球生命を根絶やしにする」

 

いずもの艦長の問いにディンツは簡潔かつ具体的に答える。

 

ディンツ「ギガバーサークはバーサークシステムと呼ばれる地底の民が自衛用に開発したシステムを利用して我々ノンマルトの技術を組み合わせて造った兵器だった。しかし、システムが誤作動を起こし暴走。生みの親たる地底の民を皆殺しにし、我々ノンマルトに牙を向けた。祖先はとある戦士たちの助けを借り決死の思いで封印した…伝承ではそう言われている」

 

ギガバーサークの誕生から封印までを簡略して言う。

 

ドルメ「総統は提督ご自身がひた隠しにしていたその計画の障害になると判断して怪獣たちと結んだ条約を利用した」

 

ディンツ「恐らくデズラーはムルヘたち帝国派に地上人をある程度殲滅させた後、不要になった人物たちごと地上人を全滅させる気だったのだろう」

 

響「酷い…」

 

調「自分の部下もろともとなんて…」

 

切歌「狂ってるデスよ、そいつ」

 

デズラーのやり方に次々に批判の声が出る。

 

ディンツ「そこで地上人の方々にお願いがある。私たちと地上人、そして怪獣たちと同盟を結ぶことを提案したい」

 

ディンツの提案に全員が驚いていた。

 

弦十郎「つまりは3種族による共闘戦を敷きたいと?」

 

ディンツ「おこがましいことは重々承知している。だが今は争っている場合ではないハズだ」

 

『…………』

 

ディンツの言葉も最もだがさっきまで殺しあっていた者同士が分かり合えるかと誰もが考えていた。

 

だが………。

 

ガウ「がう」

 

真っ先にガウが手を上げた。

 

響「ガウくん…もしかしてディンツさんの提案に賛成なの?」

 

ガウ「がうー!」

 

響に聞かれてガウは頷いた。

 

響「それじゃあ、私も賛成!」

 

クリス「おい、学校の役員決めるヤツじゃねーんだから!」

 

翼「まあまあ、雪音。立花はともかくガウは怪獣たちの長として手を上げたのだから」

 

マリア「そうよ」

 

響「翼さん、マリアさん、酷くないですか、それ」

 

切歌「でも、おじさんの提案には賛成するデス!」

 

調「おじさんって、切ちゃん。ディンツさんは偉い人だからね?」

 

真剣な場面でもその空気をぶっ壊す響たち。

 

そんな響たちを見てその場にいた全員が同じことを思った。

 

"後ろを気にせず、真っ直ぐ前を向いて進めばいい。振り替える時に振り替えってまた前を向いて進めばいい"と。

 

どんなに過去で酷いことをされようと、どんなに姿形や習慣などがチガッテテモ恨みや憎しみなど持たず、分かり合えると響たちを見て思ったのだ。

 

いずもの艦長「ディンツ提督。その提案、我々は本国に持ち帰り協議しますが恐らく賛成するでしょう」

 

ディンツ「それは本当ですか?」

 

かがの艦長「はい」

 

いぶきの艦長「我が日本を信じてください」

 

弦十郎「我々S.O.N.G.からも全世界に提案しよう。事情を知れば賛成してくれるハズです」

 

ガウ「がうがうー、がうー」

 

訳:もし裏切るやつがいたら、僕ら(怪獣軍団)が倒すよー

 

ディンツ「みなさん…ありがとう、このご恩は決して忘れはしますまい」

 

三空母の艦長たちが言うとディンツは涙を流して礼を言うのだった。

 

そして時間を戻して現在。

 

今、国際連合本部ビル前にて地上人、ノンマルト、怪獣の地球3種族による同盟調印式が行われていた。

 

ゴジラは大きさの都合とその正体はS.O.N.G.のみしか知らないため、調印は弦十郎が代筆することになっている。

 

全世界の各主導者たち、ディンツ、弦十郎(代筆)が同時に調印書にサインを入れる。

 

サインがし終わると3種族の代表らは立ち上がり、サインした調印書をメディアに見せた。

 

調印書を見てメディアのカメラが一斉にフラッシュを焚く。

 

アナウンサー「樹立されました!今、3種族同盟こと地球平和連合が今、樹立されました!!」

 

カメラが一斉にフラッシュを焚く中でアナウンサーたちは一斉に3種族同盟こと『地球平和連合』が樹立したことを報道するのだった。




デズラー「地球平和連合…矮小なる者たちが寄り固まっただけではないか」

衛星電波をジャックしているのかデズラーはモニターに映る連合樹立を見ていた。

デズラー(しかし、ムルヘがこうも早く死ぬとはね。もう少し見応えがある戦いをしてくれると思ってたんだけど…)

デズラー「まあいいか。すでに封印を解く準備は出来た。これから始まる、最大の戦いが…」

不敵に笑いながらデズラーは言うのだった。
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