戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第351話 起動

ルガ・ディンツが代表をするノンマルト共和国と地上人、怪獣軍団が同盟こと地球平和連合が樹立して数日後、響たちはある海域向かっていた。

 

周囲には世界各国の軍艦とゴジラ率いる水棲怪獣軍団、ルガ・ディンツ率いるノンマルト共和国の軍艦の3種族の連合軍がいた。

 

ノンマルトの艦隊は大西洋やインド洋、さらには太平洋の残存艦艇からなり、補給艦や病院船などの非戦闘艦を除き数は1万5000隻である。

 

連合の艦隊を合わせて約3万隻からなっていた。

 

響「凄い眺めだねぇ」

 

翼「世界中の軍隊の船が集まっているからな」

 

クリス「壮観だな」

 

メインスクリーンに映る連合軍を見て3人は言う。

 

因みにガウは怪獣軍団を直接指揮するためにこの場にはいない。

 

マリア「それにしても、ギガバーサークの封印した場所がノンマルトの本国の真下の地層に有ったなんて……」

 

マリアが言うギガバーサークの封印された場所…それはノンマルトの本国の真下を指していた事が分かったのだ。

 

最初は大西洋側に有ったのだが地震などの影響でプレートが動き、地図を元に衛星や地学研究者などが調べてみてやっと分かったことである。

 

ディンツやドルメたちノンマルトもそれを知ってかなり驚いていた。

 

しかし、デズラーはそれを知っていたのかわざとネマたちに地図を撮影させたと推測された。

 

切歌「でも、本当の封印の場所が分かったならそこを叩くだけデス!」

 

調「うん。ギガバーサークの復活を阻止して、黒幕のデズラーを捕まえる!」

 

やる気を見せて切歌と調は言う。

 

 

 

連合軍旗艦 アルトアイゼン。

 

ディンツ「…………」

 

連合軍の旗艦として参加しているアルトアイゼンのブリッジにてディンツは腕を組んで険しい顔をしていた。

 

ルーゲ「ディンツ提督。いかがなさいました?」

 

ムルヘの副官で今はディンツの副官となったルーゲが険しい顔をしているディンツに聞いてきた。

 

ディンツ「妙だとは思わないか、ルーゲ副官」

 

ルーゲ「は?」

 

ディンツ「我々は既に本国と目と鼻の先に来ていると言うのにマイドラー級1隻すら見えないとは…」

 

ここまで障害に逢うことがなく楽々進められてこれた事にディンツは怪しんでいた。

 

ルーゲ「言われてみればそうですな」

 

ディンツに言われてルーゲは気付く。

 

「ディンツ提督!特務潜航艦より緊急入電です!!」

 

ディンツ「繋げ!」

 

通信兵の報告にディンツが言うとメインスクリーンに特務潜航艦『UX-501』の艦長、『ルヴォフ・クラーケン』が映った。

 

彼もまた、ディンツの直属の部下なのだが少々クセがあるとされる。

 

しかし、ディンツが反旗を翻して3種族同盟を組んだことを受けて他のノンマルト艦隊同様にギガバーサーク復活阻止戦に参加している。

 

UX-501の特性を生かして潜航偵察を任されているのだ。

 

ディンツ「何があった、クラーケン!」

 

クラーケン『デズラー総統にやられた!コイツは罠だ!!』

 

焦った様子でクラーケンは言う。

 

ディンツ「どういことだ!?」

 

クラーケン『デズラー総統はすでにギガバーサークを復活させ…………………』

 

そこまで言ってクラーケンとの通信が切れた。

 

ディンツ「クラーケン、クラーケン!?」

 

必死になって呼び掛けるディンツだがクラーケンからの応答が無かった。

 

その時、海であるハズなのに地揺れが起きた。

 

ディンツ「何が起きた!?」

 

「連合軍の前方に反応!これは…本国が浮上しています!!」

 

ディンツ「なっ!?」

 

ルーゲ「なに!?」

 

報告にディンツとルーゲは驚いてしまった。

 

 

 

連合軍の前に地揺れと共に巨大なドーム―ノンマルトたちの本国が浮上してきた。

 

本国が完全に浮上すると1番大きな建物―総統府の天辺が光、デズラーの巨大な立体映像が映し出された。

 

デズラー『我が目的の邪魔をせし愚かなる者たちよ。私はノンマルト…いや、この地球の真の主導者 デズラー・ギレンである!君たちはギガバーサークの復活を阻止しようとしているようだが無駄なことだ!』

 

デズラーが言うと総統府が崩れ、更地になるとその真下が大爆破を起こし、中から前が動物、後ろが人型を合わせたよう姿をしたロボットが現れた。

 

だが連合軍や怪獣たちが驚いたのは浮上したノンマルト本国でも、ロボットの姿ではなかった。

 

それは、ロボットの大きさだ。

 

最大100Mのゴジラが1番大きかったのが、現れたロボットはまさに要塞のような巨体。

 

人間など微生物、怪獣は蟻などにしか見えないほどの巨大さを誇っていた。

 

デズラー『すでに、ギガバーサークの復活は済んでいる!さあ、地上人よ、愚かなる裏切り者たちよ、そして怪獣よ!私の前に、ひれ伏すがいい!!』

 

総統府から出現した超巨大ロボット『機械獣 ギガバーサーク』は動物部分の目の辺りから巨大な光線を発射、前衛にいた艦隊を跡形もなく吹き飛ばした。

 

響「あれが…ギガバーサーク……」

 

翼「前衛の艦隊が…一撃で全滅した……」

 

クリス「デカさといい、色々と規格外にも程があるだろ……」

 

メインスクリーンに映るギガバーサークに響、翼、クリスは言い、マリアたちは言葉が出なかった。

 

弦十郎「全員、呆けてる場合か!!」

 

『!!』

 

弦十郎「これが地球人同士の戦争最後だ!総員、第1級戦闘配置!総力を上げて、あの化け物をぶち壊すんだ!!」

 

『はい!!』

 

弦十郎の一喝に全員が我に帰った。




マリア「展開が早いわね」

調「XDに向けて張り切ってるみたいだよ」

切歌「でも無茶はダメデスよ!また持病が悪化したら大変デス!みんなにも迷惑がかかるデス!」

作者「あ、すいません」

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