戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第352話 最後の戦争 中編

ディンツ「やったか?」

 

上半分が爆煙に包まれたギガバーサークを見てディンツは呟いた。

 

その時、爆煙を払い破壊光弾が雨のように艦隊に降り注いだ。

 

降り注いだ破壊光弾が第二次前衛艦隊を直撃した。

 

「第二次前衛艦隊、壊滅!」

 

「第三次前衛艦隊は半数が大破もしくは中破まで被弾!ゲシュペンストは無事です!!」

 

ディンツ「まさかあれだけの攻撃が効いていないのか!?」

 

ディンツの言ったことを体現するように爆煙から無傷のギガバーサークが現れた。

 

さらにギガバーサークは自身に近付いていたチタノザウルスたち上陸怪獣を電磁チェーンで動きを封じて宙に上げていた。

 

イルラ「なんて防御力…全機、第二次攻撃を……」

 

『イルラ隊長!真下から!!』

 

第二次攻撃を仕掛けようとしたイルラのキルーファ編隊の真下からギガバーサークは破壊光弾を発射してきた。

 

イルラ「くっ!?」

 

ギガバーサークの攻撃にイルラや他のキルーファは一斉に散開する。

 

だが散開したイルラ隊にギガバーサークは破壊光弾に加えて電磁チェーンを繰り出して追撃する。

 

イルラ「なに!?」

 

破壊光弾だけでなく電磁チェーンまで加えてきたギガバーサークの動きにイルラは驚く。

 

イルラ隊はこのギガバーサークの動きに反応が遅れて次々と電磁チェーンに貫かれ撃破されてしまう。

 

そしてイルラの機体にも電磁チェーンが貫通した。

 

イルラ「くっ、ここまでか…だが、ただでは死なん!!」

 

炎上する自身の愛機をギガバーサークに向ける。

 

イルラ「ドルメ中将、あとは…頼みました………」

 

ギガバーサークの人型の額にイルラは愛機ごと突っ込もうとするがギガバーサークは新たに電磁チェーンを繰り出してイルラ機を串刺しにして破壊した。

 

ネマ「イルラ隊長!!」

 

遅れて到着したネマたちのキルーファ編隊と各国戦闘機編隊は目の前で串刺しにされて破壊されたイルラ機を目撃した。

 

ネマ「おのれ、化け物め!!」

 

ギガバーサークにそう言ってネマたちは攻撃を開始した。

 

 

 

連合軍艦隊 第三次前衛艦隊旗艦 ゲシュペンストでは壊滅に近い状態の艦隊の立て直しをしながらギガバーサークの砲撃が続けられていた。

 

「ドルメ司令、イルラ隊長が…落とされました……」

 

ドルメ「………」

 

通信兵の報告にドルメは驚きながらも顔には出さないようにしていた。

 

ドルメ「イルラ…馬鹿者め…全艦に通達!攻撃可能艦は攻撃を続行!攻撃不能で動けぬ艦は動けなくなった艦から兵を救出、そのまま戦線から離脱しろ!!」

 

拳を強く握りながらドルメは呟いたあと直ぐに指示を飛ばした。

 

 

 

イルラのキルーファ編隊を全滅させ、ネマたちのキルーファ編隊と各国戦闘機編隊の攻撃はギガバーサークには効いてはいなかった。

 

『ネマ様、ここは一旦ひい……』

 

ネマの隣を飛んでいた僚機がギガバーサークの電磁チェーンに貫かれ撃破されてしまう。

 

ネマ「くそっ!!」

 

僚機を落とされてネマは毒づいた。

 

他の各国戦闘機編隊も次々にギガバーサークの攻撃に落とされていく。

 

向かうところ敵無しのギガバーサークは第三次前衛艦隊に破壊光弾、上空にいる連合航空隊に電磁チェーンで攻撃していた。

 

そんなギガバーサークに大型ミサイルが飛んできて命中した。

 

ダメージは無いためギガバーサークは気にも止めていなかった。

 

クリス「くそっ、さっきのも効かないのかよ!!」

 

ミサイルが飛んできた方からロケットに乗り、ギアを纏った響たちがいた。

 

翼「戦艦の砲撃やイージス艦のミサイルですから傷つかなかったからな」

 

マリア「あれだけの大きさよ、それだけ防御力は高いハズよ」

 

クリス「なあ、先輩たちがそれ言うと撃ったアタシが馬鹿みたいに聞こえるんだが……」

 

軽くディスられてクリスは2人に言う。

 

響「まあ、それより!」

 

クリス「"それより"!?」

 

次の話へ進む響にクリスは驚く。

 

響「効かないなら効くまで何度でもやれば大丈夫!」

 

クリス「おい、コイツの頭にぶち込んでいいよな?」

 

ちょいキレかけてクリスは響の頭に拳銃型にしたアームドギアを向ける。

 

切歌「クリス先輩、落ち着くデース!」

 

調「今はそんなことをしてる場合じゃないと思います!」

 

クリス「ぐっ……」

 

2人の後輩(切歌と調)に言われてクリスはアームドギアを下ろした。

 

そんな漫才をやってる響たちにギガバーサークは破壊光弾を撃ってきた。

 

マリア「来たわよ!!」

 

翼「離れろ!!」

 

破壊光弾に気づいて直ぐに回避する。

 

回避した響たちにギガバーサークは破壊光弾と電磁チェーンの二重攻撃を繰り出した。

 

クリス「そんなの喰らうか!!」

 

破壊光弾を回避しながらクリスは小型ミサイルを多数発射して自身のと響たちを追いかけていた電磁チェーンを破壊する。

 

翼「大きいのには大きいのだ!!」

 

ギガバーサークの真上まで来た翼はロケットから飛び降りるとアームドギアを巨大化させ振り下ろした。

 

振り下ろしてきた翼のアームドギアにギガバーサークは人型の部分に付いている刃になっている両腕で防いだ。

 

切歌「いくデスよ、調!」

 

調「うん、切ちゃん!」

 

翼のアームドギアが止められたのと同時に切歌と調もロケットから飛び降り、それぞれのアームドギアを合体・巨大化させて翼のアームドギアを上から押し出す。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

さらに上から響もロケットから飛び降り、ブースとして加速しながら向かっていた。

 

止められたのなら上から、それも止められたのならまた上からとどんどん重なって無理矢理防御を崩すつもりなのだ。

 

響たちの動きて察知したのかギガバーサークは響に破壊光弾と電磁チェーンで攻撃してきた。

 

マリア「させないわよ!!」

 

ゴジラ「ゴガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ギガバーサークの電磁チェーンをマリアが小刀状にしたアームドギアで、破壊光弾をやっとノンマルト本国の前まで来たゴジラが放射火炎で相殺させる。

 

響「りゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

響の拳が切歌と調の合体アームドギアの柄に当たって押し込み、ギガバーサークのガードを崩して命中させた。

 

ガギイィィィィンと金属同士の当たる音が響き渡った。




ガウ「がうがう!」←YouTubeでAXZが始まって少し嬉しそう

クリス「あぁーーーー!」←AXZで半ばやらかした人

翼「がなで~…」←マネージャーに好きな人の回想シーンをハブられた人

緒川「これは…大変なことになりましたね」←なんやかやで結構活躍した人

キラ「………なんで、僕は呼ばれたのかな?」←マネージャーの中の人と同じ声

アスラン「俺はさらに関係ないだろ」←おまけ

モモ「俺、参上!!」←おまけ2

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