1つ! 真木によりグリードとなったジーナは無差別に暴れだした!
2つ! ジーナとは知らずに響たちは戦闘を開始してしまう!
そして、3つ! グリードとなったジーナの圧倒的な力の前に響たちはピンチになってしまうのだった!
ジーナ?「グルルルル……」
右手に稲妻のエネルギーを貯めて響たちに接近するグリードと化したジーナ。
映司「まずい、アンク!メダル!」
急いで戻ってきた映司はオーズドライバーを装着する。
アンク「それよ!!」
映司に言われてアンクは3枚のメダルをタブレットから取り出すと映司に向けて投げた。
メダルを受け取った映司はオーズドライバーのバックルにメダルを装填、左斜めに傾けてオースキャナーでリードする。
タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バッ・タトバッ・タ・ト・バッ!!!
オーズ「はッ!!」
変身したオーズはバッタの力を使い、一気に跳躍してジーナの前に着地した。
ジーナ?「!?」
突然現れたオーズにジーナは驚く。
オーズ「せいッ!!」
驚いているジーナにオーズはトラの力を使い、クローで一撃を喰らわせる。
響「え、映司さん…」
駆けつけたオーズを見て響は起き上がる。
響「私も戦います…」
オーズ「無理しないで…それにあれは…」
響「あの怪人がどうかしました?」
オーズ「あれは…あれはジーナちゃんなんだ」
響「え…!?」
グリードがジーナだと聞いて驚く。
響「なんでそんなことに…」
オーズ「それは…」
ジーナ?「グルルルル…グウォウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」
オーズの一撃を喰らい、ジーナは数歩ほど後退するが背中から蒼白いレーザーを発射する。
オーズ「危ない!」
ジーナの攻撃から響を守ろうと突き飛ばすオーズ。
オーズ「うおっ!?」
背中からのレーザー攻撃にオーズは回避するがジーナの攻撃は雨のように降り注がせていて完全に回避できずに何発か喰らってしまう。
オーズ「アンク、何とかなんないの!?」
グリードがジーナだと知っているオーズは強力な攻撃を躊躇っていた。
アンク「アイツからメダルを引き抜くしかないだろ!タカで何とか見つけろ!」
オーズ「見つけろって…こんな雨みたいな攻撃をどうやってだよ!!」
アンク「チッ」
オーズに言われてアンクはタブレットを開き、黄色いメダルを取り出した。
アンク「コイツを使え!」
取り出したメダルをオーズに投げる。
オーズ「よっと!なるほどね!」
メダルを受け取ったオーズはメダルを見て納得するとオーズドライバーのバックルを元の位置に戻すとバッタメダルを抜いて受け取ったメダルを装填、再び左斜めにするとオースキャナーでリードした。
タカ!トラ!チーター!
バッタの代わりに『チーターメダル』を装填し、メダルチェンジしたオーズの亜種形態『タカトラーター』になった。
響「足が変わった…」
緑から黄色に変わったオーズの足を見て響は驚く。
オーズ「ハアァッ!」
チーターメダルの力、高機動力での高速移動が可能である。
オーズはその力でジーナの繰り出すレーザーの雨を掻い潜る。
ジーナ?「グウォウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」
レーザーの雨を掻い潜るオーズにジーナは両手から稲妻状の光線を発射する。
オーズ「セイッ!!」
稲妻状の光線をオーズはチーターの能力で簡単に回避する。
そしてタカメダルの能力、視力強化によりオーズはジーナの体内にある漆黒のコアメダルの位置を把握する。
オーズ「そこだ!!」
漆黒のコアメダルの位置を把握したオーズはクロー―『トラクロー』を展開して漆黒のコアメダルの位置に真っ直ぐ向かっていく。
オーズ「セイヤァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
オーズのトラクローがジーナの胸部に突き刺さった。
体内でオーズのトラクローが漆黒のコアメダルに触れたその時だ。
オーズ「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
オーズのトラクローが漆黒のコアメダルに触れた瞬間、漆黒のコアメダルは電撃を放ってオーズを吹き飛ばした。
同時にオーズの変身が解けて映司に戻ってしまった。
響「映司さん!?」
変身が解けてしまった映司に響は駆け寄る。
映司「なんで…触れた瞬間に……」
漆黒のコアメダルに触れた瞬間に電撃を放たれて変身まで解けてしまったことに驚く。
ジーナ?「グルルルル…」
映司の変身が解けたのを見たジーナはゆっくりと近寄ろうとした時だった。
ジーナ?「あぐっ!?ぐが…があぁ!!」
頭を抱えて急に苦しみだすジーナ。
バチバチと火花を散らして苦しむジーナはやがてグリードから元の姿に戻った。
ジーナ「うあ…あぁ…………」
元の姿に戻ったジーナはその場に崩れるように倒れた。
リト「え…ママ…なんで…ママ!!」
グリードになっていたのがジーナと知るとリトは慌てて駆け寄る。
リト「ママ、しっかりして!ママ!ねぇ、ママ!!」
ジーナを抱えてリトは涙を流しながら必死になって呼び掛けるのだった。
バルベルデにある教会のような場所に真木はいた。
真木「やはり、彼女では完全復活まで程遠いようですね…ならば…」
呟く真木は1枚の写真を取り出した。
真木「彼女にでも、協力してもらいましょうか」
写真に写る少女を見ながら真木は言うのだった。