番外編 ドキドキ!真夏の日!!
必死になって逃げる男性は後ろから来る奴が来てないかしきりに後ろを見ていた。
「ふぅ…」
奴が来ていない、逃げおおせたと思い足を止めて休憩する。
「はっ!?」
気配に気付いて振り向くとそこには…
「逃がさないわ」
悪霊の女性がいた。
「う…うぅ…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ガウ「がぅ…」
男性が悪霊の女性に襲われるシーンを見てガウはビクッとした。
ここは響がリディアンでの寮の部屋で弦十郎からホラー映画を借りて観ていたのだ。
ガウ「がうぅ…」
また別のシーンでは持っていたクッションで顔を隠した。
ガウ「がうぅー」
また別のシーンでは耳を塞いでテレビとは別の方を向く。
そんなガウの姿を響はニヤリと見ていた。
響「ガウくん、もしかして怖いの?」
ガウ「が、がうがう!!」
訳:【そ、そんなことないよ!】っと言うように鳴くがどさくさ紛れにリモコンでテレビの電源を消していた。
響「そう言ってると本当に出るよ~、お化け~」
ガウ「がうぅ!がうが……」
訳:【お化けなんて怖くな…】っと言った時、ガウの肩を叩く者がいた。
未来だ。
未来「何を観ている…の?」
ホラー映画を観て直ぐに肩を叩かれてビックリしたガウは響の後ろにカタカタ震えながら隠れた。
その日の夜…
ガウ「が、がうー…」
ベッドに座ってガウは眠れなかった。
響『本当に出るよ~、お化け~』
隣で寝ている響を見ながら言葉を思い出すガウ。
すると『ザザー』っとノイズ音がした。
ガウ「がうー?」
テレビがあるところに行ってみるとそこにはノイズが走るテレビがあった。
ガウ「がうー…!?」
テレビかーっと思ったが直ぐに思い出した。
あのテレビは確か自分が消したハズだと…。
ガウ「がうー…」
訳:【き、きっと誰かが消し忘れたんだ~】っと思いながらテレビを消しに行こうとするガウだが手足が同時に出ているしぎこちなかった。
中くらいまで行った時だった、ガウの足がブニっとしたのを踏んでしまった。
ガウ「がうぅあぁぁーーーーーーーー!?」
訳:【ブニっていったぁぁぁぁぁぁぁぁ!?】
ビックリして慌てて引き返すガウ。
扉を開けた瞬間に首もとに何かがべチャリと当たりヌルンと通った。
ガウ「ぎゃうぅぅーーーーーーーーー!?」
訳:【ベチャって、ヌルンってぇぇぇぇぇぇ!?】
べチャリ、ヌルンと何かが当たりガウはさらに慌ててしまう。
慌てているガウは何かにぶつかった。
ガウ「がう?」
見るとそこには不気味な笑みを浮かべる翼の形をした髪の毛をした人影があった。
ガウ「ぎゃがうぅぅーーーーーーーー!?」
訳:【出たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?】
悲鳴を上げてガウは寝室に戻った。
ガウ「がう~!がうがう~!!」
寝ている響を起こそうと体をさする。
響「どうしたの~?怖いものでも見た~?」
ガウ「がう、がう!!」
訳:【そうだよ~!!】っと鳴く。
響「もしかして見たのって…こんなのじゃなかった?」
振り向いた響の顔はのっぺらぼうで、さらに後ろには白い髪のフランケンシュタインと青い髪の落武者、13日の金曜日の仮面がいた。
ガウ「ぎゃあぁぁうぅぅーーーーーーーーーーーーーーー!!」
今日一番の悲鳴を上げるガウ。
そして電気が付くと響はのっぺらぼうのお面を外して『ドッキリ幽霊大作戦~!!』っと書かれた看板を出した。
響「ドッキリ大成功~!」
そう言う響だが…。
ガウ「きゅうぅ~……」
魂が抜けて泡を吹き出しながらガウはその場に倒れてしまった。
響「あぁ、ガウくーん!!?」
クリス「おい、泡吹いてんぞ!!」
翼「やり過ぎたのか?」
ガウ「……」ぶぅ~
目を覚ましたガウはブスくれていた。
その前には正座している今回のドッキリを仕込んだ装者6人プラス未来。
響「ごめんね、ガウくんがビックリしてるが可愛かったらつい…」
ガウ「がうがう…」
訳:【ついじゃないよ】。
マリア「ごめんね、ガウくん」
ガウ「がうがう…がうがうー」
訳:【もういいよ…それよりあの人影は誰なの?】。
ジェスチャーしながら人影のことを聞く。
調「え?人影は私たち、してないよ?」
響→お面
翼→落武者役
未来→13日の金曜日の仮面
クリス→フランケンシュタイン役
マリア→テレビON
調→こんにゃく
切歌→尻尾の玩具
ガウ「がう…が…がう…」
訳:【え…も…もしかして…】。
響「うーん…本物?」
ガウ「ぎゃあぁぁうぅぅーーーーーーーーーーーーーーー!!」
また悲鳴を上げるガウだった。
翌日
翼「なぁ、ガウが見たお化けとはか…」
ガウ「ぎゃあぁぁうぅぅーーーーーーーーーーーーーーー!!」←逃げる
マリア「昨日がそうとうトラウマだったみたいね」
翼「そんなにか…」