ガウ「がうがうー!」
訳:それより本編どうぞー!
本土の日本へ上陸しようと能登半島沖に出現したバトラと自身の縄張りに侵入したバトラを迎撃しようと出現したツインテールの戦いから数時間後、能登半島沖の断崖の下の海は赤く染まっていた。
海岸岸には海を赤く染める源―頭から真っ二つに切られたツインテールの死骸が打ち上がっていた。
打ち上がったツインテールの死骸の周りには自衛隊とS.O.N.G.が来ていた。
響「怪獣が真っ二つに…」
真っ二つになったツインテールの姿に言葉が出ない。
ガウは変わり果てたツインテールを見て黙っていた。
マリア「海自の話じゃ、海底で戦っている内にこの怪獣が真っ二つになって浮き上がってきたみたいよ」
マリアがツインテールが浮き上がってきた経緯を話す。
切歌「それでバトラはどこに行っちゃったんデスか?」
翼「怪獣を倒したあと、再びこの断崖を掘り進み日本本土に上陸したようだ」
切歌の質問に翼が答えた。
調「因みにバトラは日本の地底にいて、いつどこに現れるか分からないってことになる?」
クリス「みたいだな。だが地底には怪獣が沢山いるからバトラが地底を動いてるなら地底怪獣か古代怪獣が勘づいて知らせてくるだろうよ」
クリスの言うとおり、地底の大半(マントル近くなど人間が容易に近づけない場所)は地底怪獣や古代怪獣がねぐら、あるいは縄張りにしている。
バトラが地底を掘り進んでいるのならどこかの怪獣が勘づいて知らせるのだ。
響「それで、この怪獣の遺体はどうするの?ガウくん」
ガウ「がう…」
響に聞かれてガウは渡されたメモ帳にボールペンで書いて見せた。
"いちおう たんとう よんで はこんで もらうよ"
メモ帳にはそう書かれていた。
響「担当?」
グドン「グウォオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーン!!」
響が首をかしげているとバトラが開けた穴とは別の断崖が崩れ、中から全身は棘の生えた黄土色の甲殻で覆われ、両腕がムチになっている怪獣―中生代・ジュラ紀に生息していたとされる怪獣でツインテールの天敵『地底怪獣 グドン』が現れた。
ガウ「がう~!がうがう~!」
グドンが現れてガウは手を振る。
グドン「グウォオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーン!!」
手を振るガウに気付いたグドンはガウたちの前まで接近する。
ガウ「がうがう、がう~」
ツインテールの死骸を指差してガウはグドンに指示を出した。
グドンは頷いてツインテールの触手に自身のムチを絡めて引き上げると出てきた穴へ持ち運んで行った。
実はグドンはツインテールが大好物なのである。
中世代・ジュラ紀でグドンとツインテールは食うか食われるかの因縁である。
まあ、ガウの支配下になっても食うか食われるかの争いは行われいるがそれは怪獣島に関してだけで人間がいる場所に棲む場合は争いは禁止されている。
ガウ「がう~♪」
グドンがツインテールの死骸を運び込んでいなくなり、ガウは一段落終わった感じになる。
響「したのは他の怪獣じゃん」
ガウ「がう!?」
響に突っ込まれるガウ。
すると端末機が鳴る。
響「はい、響です!」
弦十郎『緊急事態だ!バトラが愛知県・名古屋市の名古屋城付近に出現した!!』
『!?』
バトラが出現したと聞いて全員は驚く。
弦十郎『直ぐに現場に向かってくれ!!』
『了解!/デース!/がう!』
弦十郎の指示で全員が返事をするのだった。