名古屋市は市の3分の1が壊滅、国宝であった名古屋城、シンボルであった名古屋テレビ塔は破壊されるという被害を被った。
自衛隊も戦車部隊とメーサー隊をそれぞれ1部隊ずつ失う損害を出した。
ゴジラことガウは捨て身の攻撃により胸部に大きな傷を負い、大量出血で乏血性ショックを起こしかけてしまった。
何とか一命はとりとめたが意識は戻らず、戻ったとしてもしばらくは再起不能となった。
弦十郎「現在、名古屋市から消えたバトラはアメリカ、ロシア、エジプト、イギリスなど全世界に出現。破壊の限りを尽くしている」
緒川「その都度バトラは各国を縄張りにしている怪獣たちと戦っては勝利しています」
S.O.N.G.本部にて弦十郎と緒川がバトラの動向を翼たちに説明する。
(響は意識が戻らないガウの付き添いで医務室にいるためこの場にはいない)
調「他の怪獣たちもやっぱり負けたんだ…」
切歌「滅茶苦茶デス!本当にモスラと同じ地球の怪獣なんデスか!?」
規格外にもほどがあるバトラの強さに2人は言う。
翼「ガウの捨て身の攻撃でやっと顔に僅かな傷を与えた程度に止める防御力に、放射火炎と同等の威力を有する光線…」
マリア「まさかに生きた要塞と言うべきね」
クリス「んな、ハチャメチャな奴に勝てるのかよ…」
ガウの捨て身の攻撃をもほとんどノーダメージにしてしまう堅牢な皮膚と放射火炎と同等の威力を有するプリズム光線A・Bを持ったバトラに弱気になる。
弦十郎「だが、ガウが倒れてしまっても俺たちには守らなければならないモノがある。なんとしてもバトラのウイークポイントを見つけねば……」
そこまで言って弦十郎は黙った。
理由は今の翼たちに何を言っても弱気になっている状態では意味がないと判断したからだ。
一方で医務室では胸部に包帯を巻かれ、横になった状態で人工呼吸を付けられ、輸血用の血液が入った点滴を右腕に打たれたガウがベッドに眠っていた。
隣で左腕の肘を押さえた響が座っていた。
ガウの受けている輸血の血は響からので、ストックの輸血が無くなり次のが間に合わないと判断して響が血を提供したのだ。
響「ガウくん…」
眠っているガウを心配そうにする。
いつも自分より無茶な戦い方をして傷付きながらも一緒に戦ってくれる。
錬金術師やアルカ・ノイズ、カルマノイズなど普段響たちが相手をしている怪異もガウは戦ってくれている。
だがそれに加えてノイズ怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣など響たちですら到底相手に出来ない敵と戦っている。
自分より小さな体に傷を一つ一つ増やしながらガウは戦い続けた、そして勝ち続けた。
しかし今回の敵は今までの敵とは段違いの力を有していた。
得意技の放射火炎が効かず、さらに自爆に近い捨て身の攻撃ですらほとんどダメージを与えることが出来なかった。
恐らく、ガウのことである。
現在の体の状態でも戦おうとするだろう。
響(そうなったら…私はガウくんを止められるのかな……)
無理矢理にでも戦おうとするだろうガウの姿を想像して響は1人で悩んでいるのだった。
フォウ「フォウフォーウフォーウ」
訳:バカ作者が迷惑かけてるね
ガウ「がうがうがうーがう?がうーがうーがうがうー」
訳:フォウさんもそう思います?作者ってすぐに下痢しちゃうから
フォウ「フォーウフォーウフォウフォーウ」
訳:体弱すぎるでしょ
ガウ「がうがうがうー」
訳:そのせいで皆さんに迷惑かけてるよねー
フォウ「フォーウ」
訳:だよねー
マシュ「フォウさんとガウさんはどのような話をなさっているのでしょう?」
ぐだ子「いや、なんでガウくんがいるの!?ってか異世界の壁がガバガバになりすぎてない!?ドクター、ダ・ヴィンチちゃん!!」
ロマニー&ダ・ヴィンチ「「き、キノセイ、キノセイ…」」