戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第380話 訪れる、一時の平穏

エジプトでアントラーと戦った後、バトラがどこへ向かったのかは世界中の国の機関が動くも足取りは掴めなかった。

 

弦十郎「そうか…バトラの行方は掴めないのか…」

 

緒川『はい。エジプトでの戦闘の後にバトラの行方は掴めていません』

 

通信で弦十郎と緒川は話していた。

 

"アントラーが敗れた"、これは中東や北東アフリカの諸国に衝撃を与えていた。

 

怪獣たちにはゴジラを頂点とした様々な部隊があり、それを率いる大将軍(クラス)、そして住んでいる国の怪獣を統率並びに国が反旗を翻さないように見張る対外国将軍(クラス)がいる。

 

主な将軍は怪獣軍団対米国方面将軍 古代怪獣 パワードゴモラ。

 

怪獣軍団対ロシア方面将軍 冷凍怪獣 ラゴラス。

 

怪獣軍団対イタリア方面将軍 溶岩怪獣 グランゴン。

 

怪獣軍団対カナダ方面将軍 飛び魚怪獣 フライグラー。

 

怪獣軍団対アマゾン方面将軍 合成怪獣 レオゴン。

 

怪獣軍団対オーストラリア方面将軍 カンガルー怪獣 パンドラである。

 

アントラーは対中東・北東アフリカ方面将軍で、帰化した怪獣とはいえ元宇宙怪獣―実力は三大将軍の怪獣たちに匹敵する。

 

その実力者が敗れたとなればバトラの実力は宇宙怪獣と互角かそれ以上となる。

 

そうなれば世界中のどの国の軍、怪獣にも倒すことはほぼ不可能となるからだ。

 

弦十郎「すまないが引き続きバトラの行方を追ってくれ」

 

引き続きバトラの捜索をするように弦十郎は言う。

 

緒川『了解しました』

 

弦十郎に言われて緒川は通信を切った。

 

弦十郎「破壊の守護神、か…」

 

手元にある資料を見ながらその被害の写真を見て呟く。

 

 

 

太平洋海中…そこにバトラはいた。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーー…………」

 

太平洋海中でバトラはゴジラにより傷ついた右目を癒して眠りについていた。

 

行く国の先々で怪獣たちと連戦・全て勝利を収めていたが流石のバトラも体力が無くなって休んでいた。

 

他の怪獣は大したことないが、問題は地球の災厄たるゴジラと姉であり最大の宿敵であるモスラだ。

 

ゴジラは数々の宇宙の脅威から守った、本来ならば協力する関係なんだろうが地球(我が母)を苦しめる人類(外敵)を守るのならば徹底的に倒すだけである。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーー…………」

 

眠りについたバトラは体力回復を優先する。

 

目覚めるのが少し早すぎたが本来目覚める時にやるべき使命(・・・・・・)の為に…。

 

バトラが眠りについて、世界に少しだけ平穏が戻ったのだが…それはほんの一時の平穏である。

 

その平穏が終わる時、新たな戦いが始まるのは誰も知るよしもなかった………。


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