戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

527 / 1213
第387話 説得と強襲

横浜みなとみらい21。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

 

モスラ「キュオォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

横浜のみなとみらいの上空でバトラとモスラの2体が激しくぶつかり合っていた。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

 

プリズム光線を発射するバトラ。

 

クリス 「させるかよぉ!!」

 

そこへクリスが大型ミサイルを2基発射してプリズム光線を相殺する。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

クリスがプリズム光線をミサイルで相殺してバトラの真上から響が降下、パイルバンカーパンチを叩き込んだ。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!?」

 

響のパイルバンカーパンチによりバランスを崩しかけたバトラだが直ぐに持ち直した。

 

モスラ「キュオォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

持ち直したバトラにモスラがクロスヒート・レーザーを発射した。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!?」

 

クロスヒート・レーザーを喰らい、バトラはバランスを崩してみなとみらいのビル前に落下した。

 

マリア「2人とも、行くわよ!!」

 

調「うん!」

 

切歌「了解デース!」

 

バトラが落下してマリア、切歌、調の3人がアームドギアでビルを破壊、瓦礫にしてバトラの羽を埋める。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

 

羽を埋められてバトラは羽ばたかせて瓦礫を退かそうとする。

 

翼「させるものか!!」

 

瓦礫を退かそうとするバトラに翼が千ノ落涙のように無数の小刀を展開、バトラの羽を抑えている瓦礫の影に刺した。

 

相手の影に刃物を突き刺して動きを封じる技、緒川の一族―『飛騨忍流・影縫いの術』でバトラの動きを完全に封じ込めた。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーン!?ギャウオォォォォォォーーーーーン!!」

 

動きを封じられてバトラは何とか動こうともがく。

 

もがくバトラの前にモスラがゆっくりと降下、着地した。

 

今までの響たちの行動は今回の作戦の布石に過ぎなかった。

 

 

 

理由はみなとみらいで戦闘する少し前、発令室に遡る。

 

弦十郎「全員揃ったな。これより作戦の概要を説明する」

 

揃ったシンフォギア装者たちを見て弦十郎は言う。

 

弦十郎「現在、バトラは太平洋沖に潜伏している。我々はバトラを太平洋からこの横浜みなとみらい21に誘き寄せ、モスラと共に迎撃・動きを封じる」

 

モニターの画面で説明しながら弦十郎は言う。

 

翼「それで、動きを封じたあとはどうするのですか?」

 

?「そこからは私が彼を説得します」

 

翼の問いに答える新たな声に反応してみるとモスラ(人間態)がいた。

 

モスラ「皆さんに動きを封じてもらったあと、私がバトラと話をして人類の抹殺を止めさせます」

 

マリア「そんなことができるの?」

 

モスラ「分かりません。ですが私は姉としてあの子を説得して見せます」

 

自信は無かったがその目には強い意志を感じられていた。

 

響「私はモスラさんを信じます。私だってこの手で握って守れるものは全部守りたい…話し合いで解決するなら話し合いで解決したい。サンジェルマンさんたちの時みたいに」

 

サンジェルマンたちとも握った拳を広げて握ったことを話す響。

 

マリア「そうね」

 

クリス「確かにな」

 

翼「立花らしい答えだ」

 

調「うん」

 

切歌「その通りデス!」

 

響の言葉にクリスたちも賛同する。

 

モスラ「皆さん…ありがとうございます」

 

賛同してもらいモスラは言う。

 

弦十郎「よし、バトラ説得作戦を開始する!!」

 

響たち『了解!』

 

 

 

そして時を戻して現在、作戦通りにバトラの動きを封じてモスラによる説得が開始されていた。

 

※ここからモスラとバトラは普通に人間の言葉を喋りますが周囲からは鳴き声にしか聞こえません。

 

モスラ「バトラ、もうこれ以上の殺戮を止めるのです」

 

バトラ「ふざけるな!人類は地を汚し、海を汚し、空を汚す!それどころか同じ人類同士でも憎み、怨み、地球が汚れることを承知で兵器を作り、殺す!そんな奴らは必要ない!!」

 

モスラの言葉にバトラは怒りを込めた言葉を投げる。

 

モスラ「確かに人類は地を、海を、空を汚しています。しかし人類は反省し、より良い道を歩める力があります」

 

バトラ「そんなの偽善だ!ならば何故、反応兵器などという地球を汚れるモノをまた造り出した!?俺が破壊せねば緑豊かなこの星はさらに汚れていた!!」

 

米国での戦いを切り出すバトラ。

 

モスラ「えぇ、そのように同じ過ちを犯す人類もいます。ですが私は知っています。人類には何が間違いで何が正しいのかを考え、悩み、苦しむ者たちがいることを…。そのような者たちは未来への可能性を秘めています。だが私は…いえ、私たちは戦うのです。その未来への可能性を秘めている者たちを守るために!」

 

バトラ「そんなもの、戯れ言の詭弁だ!!」

 

そう言ってバトラは翼に力を込めて無理矢理にでも影縫いから抜け出そうとする。

 

モスラ「止めるのです、バトラ!」

 

バトラ「うるさい!これは俺に課せられた使命だ!人類を抹殺し、空からくる奴らを迎え撃たねばならない!!」

 

モスラ「空からくる奴ら…?」

 

バトラの言葉にモスラが傾げた時だった。

 

※ここからはいつもの鳴き声になります。

 

?「ピキイィィィィィィィィシャアァァァァーーーーーーーーー!!」

 

第三者の鳴き声がした瞬間、モスラとバトラ、響たちに向かって無数の赤黒い光弾が強襲してきた。

 

モスラ「キュオォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーー!?」

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!?」

 

『きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!』

 

赤黒い光弾の強襲を受けてしまい、モスラとバトラ、響たちは吹き飛ばされ、辺りを光弾の着弾による爆発が覆い尽くしたのだった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。