戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第389話 警告の予告

響「ガウくん!」

 

完全復活を果たして参上したゴジラを見て響は叫ぶ。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

モスラをゆっくりと降ろして叫んできた響を見てゴジラは喉を鳴らす。

 

そして羽を燃やされてしまって飛行が出来ないでいるバトラを見る。

 

バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーー…………」

 

弱々しく鳴くバトラ。

 

その声には辛さと嘆きが混じっていた。

 

ゴジラ「グルルルルル……ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

バトラの声を聞いてゴジラは頷き、空を見上げて怒りの雄叫びを上げた。

 

スコーピスA「ピキイィィィィィィィィシャアァァァァーーーーーーーーー!!」

 

ゴジラの雄叫びを聞いて飛来した2体の怪獣―『怪獣兵器 スコーピス』の1体がゴジラに向かって突っ込む。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

突っ込むスコーピスにゴジラは放射火炎を発射する。

 

スコーピスA「ピキイィィィィィィィィシャアァァァァーーーーーーーーー!!」

 

放射火炎に対してスコーピスAは口から砂に変えてしまう赤黒い光線―腐食光線『ポイゾニクト』を発射する。

 

放射火炎とポイゾニクトがぶつかり合う。

 

プリズム光線を砂に変えてしまったポイゾニクトを放射火炎が貫き、スコーピスAに放射火炎が命中した。

 

スコーピスA「ピキイィィィィィィィィィィ!?」

 

ポイゾニクトを貫かれたスコーピスAは悲鳴を上げて空中で爆散した。

 

スコーピスB「ピキイィィィィィィィィシャアァァァァーーーーーーーーー!!」

 

残されたスコーピスBは頭頂部から放たれる破壊光弾―『フラレジッドボム』を発射する。

 

発射されたフラレジッドボムをゴジラは喰らってしまい、爆煙がゴジラを包む。

 

スコーピスB「ピキピキピキ~」

 

爆煙に包まれたゴジラを見てスコーピスBは笑う。

 

だが……。

 

ゴジラ「グルルルルル!ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

スコーピスB「ピキ!?」

 

喉を鳴し、大地を、大気を揺らす声を聞いて驚くスコーピスBの目の前が真っ白に包まれた次の瞬間、空でスコーピスBが爆散した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

スコーピスAとBを撃破したゴジラは勝利の雄叫びを上げる。

 

ガウ「がうがうがうがう~♪」

 

勝利の雄叫びを上げたゴジラは光になってガウとなると響に向かってダイブしてきた。

 

響「ガウく~ん♪」

 

ダイブしてきたガウを受け止める響。

 

響「お疲れさま!」

 

受け止めたガウに響は言う。

 

ガウ「がう♪」

 

言われてガウは頷いた。

 

今回の事件の全てが終わった、そう誰もが思った時だった。

 

?『劣等種族ノ人間ヨ、ソシテ下等ナル地球怪獣タチヨ』

 

『!?』

 

合成音のような声が響き渡たり、見上げるとそこには赤い稲妻が走る黒い雲があった。

 

サンドロス『我ガ名ハ、サンドロス。コノ世界ヲ支配セシ者』

 

『サンドロス』と名乗る黒い雲。

 

サンドロス『今回ハ下見トシテ引キ上ゲル。ダガ、イズレコノ星ハ我ガ征服スルダロウ。ソレマデ、今ノ生ヲ味ワウトイイ。クワハハハハハハ!!』

 

警告や予告にも似た言葉を残して雲は消えてしまった。

 

翼「今のはいったい…」

 

マリア「どうやら今回の事件はまだ延長があるみたいね」

 

サンドロスが残していった言葉を聞いて話す2人。

 

ガウ「ガルルルルル……」

 

ガウは威嚇するように喉を鳴らす。

 

まだサンドロスの気が残っているような気がしたからだ。

 

響「大丈夫だよ。私たちとガウくんたちならどんな敵が来ても大丈夫!」

 

プラス思考で響は言う。

 

響の思考に同意するように頷く面々。

 

 

 

事件が一時集結して数日後、モスラは飛べなくなったバトラと共に羽田空港に来ていた。

 

周囲には多くの記者団が集まり、モスラとバトラを撮影していた。

 

ヒオ・マナ「「みなさん。今回は色々とご迷惑をお掛けしてすみませんでした」」

 

羽田空港の一角に建てられたテントに響たちS.O.N.G.とガウはヒオとマナに会っていた。

 

ヒオとマナはバトラが本来復活する時期などを調べていたという。

 

それが近い将来、この星に災いを呼ぶ黒き超能力者-サンドロスを迎え撃つために蘇るハズだったと突き止めたのだ。

 

だが、人類があまりにも地球を汚しすぎたために早期に復活、今回のような事件を起こしたのだ。

 

弦十郎「それでこれからどうするのですか?」

 

マナ「バトラは私たちと一緒にインファント島に行きます」

 

ヒオ「そこで傷を癒してサンドロスに備えてエネルギーを蓄えます」

 

響「そうなんですね」

 

マナ「はい。いずれバトラは自分が犯した罪を改める時が来ます。それまで人間も自分たちの罪を改めてください」

 

ヒオ「それでは皆さん、しばらくのお別れです」

 

マナとヒオは言うと小さな光の玉となって飛んでいき、モスラの触覚に入った。

 

モスラ「キュオォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

マナとヒオの2人が触覚に入ったのを感じたモスラは声を上げるとバトラを背負い、飛翔した。

 

バトラ「ギャウオォォーーー…………」

 

モスラに背負われてバトラは恥ずかしいのか照れたような鳴き声を上げる。

 

地球の生み出した破壊を司る守護神 バトラの事件は幕を閉じた。

 

だが、いつか現れるサンドロスとは別の新たな苦難な戦いが巻き起こることを響たちはまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケボーン!




翼「AXZで改善要求をしたらこの仕打ち…明らかに私が幻覚で立花たちを襲うフラグではないのか!?」

ガウ「がうがう、がうがうー」
訳:そっちは訃堂の小僧の仕業だよ、多分こっちは改善されてるよ

翼「それにGX、AXZと頼れる先輩だった私は消えて昔の私に…」

ガウ「がうがう、がうー?」
訳:それって、需要があるからじゃないの?

翼「需要があるからと昔の私など……」

景虎「ならば、このシンフォギアとやらに私が出ましょう!」

ガウ「がうがうー!?」
訳:アンタ出たらダメでしょ!?

景虎「大丈夫!私ならその場に楯突く者は例え祖父でも斬ります!」

ガウ「がうーがうがう!!」
訳:XV終わるー!!

景虎「っと言うわけで、XVには私が出ますよ!」

ガウ「がうがうがうがうー!!」
訳:出してたまるか!!

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