未来「ヒントは…」
エステル「現代に生きる侍ですよ」
ユーリ「おい、エステル。それほぼ答えだからな?」
フレン「まぁ良いじゃないかユーリ」
「「誰!?」」
響「未来、ただいま~♪」
ガウ「がう~♪」
未来「響、お帰り。あれ、なんでガウくんが?」
響が一緒に帰って来たガウのことを響に聞く。
響「実はS.O.N.G.の潜水艦が月一のメンテナンスでドッグに入ったついでに部屋全部を掃除するって師匠が言ったんだけど…」
未来「ガウくんの行く場所がないから、ここで預かることになったんだ」
響「そうなんだよ…だめかな?」
未来「良いよ。ガウくんは命の恩人だしね」
ガウ「がう~♪」
尻尾を振りながら未来に近寄る。
未来「うん、よろしくね。ガウくん」
ガウ「がうがう~♪」
未来に頭を撫でられてガウは尻尾を思いっきり振っていた。
未来「じゃあ、今日の晩ごはんはふらわーにしよっか?」
響「それいいね!」
ガウ「がう?」
未来「行けば分かるよ」
首を傾げるガウに未来は言うのだった。
3人が来たのは響と未来が常連となっている『お好み焼き ふらわー』だった。
因みにガウは少し大きめのパーカーを着ていて背鰭と尻尾を隠していた。
響「こんばんわー!」
未来「こんばんわー」
扉を開けて店に入る。
店長「いらっしゃい。あら、そちらの子は?」
ガウを見て未来と響に聞く。
響「えっと、親戚の子で少しの間預かることになったんです」
咄嗟に誤魔化す響。
店長「そうなんだ。なら今日はサービスしとくよ」
響「やったーっ!」
未来「ありがとうございます」
店長にお礼を言って響たちは席に着いた。
店内の奥の端にはすでに男性客がいた。
響たちはカウンター側に響が右、ガウが中央、未来が左側の順に座った。
響「ガウくんは何がいい?」
メニュー表を見せながら言う響。
ガウ「がう?」
メニュー表の意味が分からないガウは首を傾げた。
未来「ここから食べたいのを選んでおばちゃんに頼むんだよ」
ガウ「がう…」
未来に言われてガウは頷いた。
響「あー、でもガウくん初めてだから私たちと同じの頼もうよ」
未来「それもそうだね」
響「ならさっそく…おばちゃーん、ふらわーお好み焼き3つ~♪」
店長「はいよ」
元気よく注文する響。
しばらくしてお好み焼きが出来上がった。
調理している途中で生地や肉などを焼く音にガウは驚いていた。
店長「はい、ふらわーお好み焼き3つね。熱いから気をつけて食べてね」
ガウ「がう~」
見たことのない料理―お好み焼きにガウは目を輝かせていた。
上に掛かったソースの匂いと生地と中身の具材の匂いが湯気と共に鼻をつく。
響「ガウくん、あーん」
ガウ「がーう」
箸がまだ持てないガウに響は自身の箸でガウの分を切り分けて食べさせた。
ガウ「がう~♪」
美味い…ただそれだけがガウの中にあった。
今まで生の魚を丸呑みあるいは骨ごと噛み砕いて食べる…ようは生しか食べたことないガウにとっては初めての味だったからだ。
あっという間に1枚を食べきってしまった。
ガウ「がうがう~♪」
お好み焼きが気に入ったようでガウは満足気だった。
響「あ、気に入ってくれたみたいだね」
響に言われてガウは頷いた。
店長「あら、それは嬉しいね。なら坊やの分はオマケにしとくよ」
未来「良いんですか?」
店長「いいよいいよ。うちのお好み焼きを気に入ってくれたんだからね」
響「ありがとうございます♪」
ガウ「がうがう~♪」
未来「すみません、いつも」
店長「構わないよ。それじゃあ、お会計は二人分ね」
ガウの分をオマケしてもらい会計を済ませて3人は外に出た。
響「おばちゃん、ごちそうさまでしたー!」
店長「また来てね」
未来「はい」
ガウ「がーう!」
見送りに来たおばちゃんにそう言って3人は帰路に着いた。
?「全く、若い子は元気があっていいね」
店長「あら、貴方がそれ言うのかい?」
店内におばちゃんが戻ると端に座っていた男性が言うとおばちゃんは笑いながら言う。
?「何か変かな?」
店長「とても『生きる伝説の男』が言うセリフとは思えなくてね」
?「はははははは!これは一本取られたね、はははははは!」
笑いながら言う男性。
店長「一杯飲むかい?本郷さん」
本郷「頂きましょう」
おばちゃんはどこからか熱燗を出して男性―生きる伝説の男こと『本郷 猛』と飲むのだった。
響「正解は本郷 猛さんでしたー!」
切歌「それでは本編では出来なかった変身をどうぞデース!」
本郷「ライダー、変身!とぅ!!」
1号「仮面ライダー1号!!」
2号「仮面ライダー2号!!」
V3「V3!!」
「「増えてるーっ!?」」