戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第397話 ゴジラザウルス様 前編

マリア「え、え~っと……」

 

ゴールドに告白されたマリアは戸惑っていた。

 

告白…人生に1度あるかないかの異性に対する言葉である。

 

それをされればマリアですら戸惑ってしまうのは当然である。

 

翼「な、ななな、なにを言ってるんだ、貴様ぁ!!」

 

ようやく我に返った翼が間に入って半ば怒り任せにゴールドに言う。

 

マリア「翼…」

 

助けに入った翼にマリアは一瞬、トクンときていた。

 

ゴールド「!!」

 

翼を見てゴールドに電気が走った。

 

ゴールド「ビリッと来たぜ!」

 

「「は?」」

 

ゴールド「君も美しい!2人いっぺんに俺と結婚を前提に付き合ってくれ!」

 

翼「な、なななな、ななななななぁ!?」

 

まさかの自分まで告白されてしまい翼は赤くなり慌ててしまう。

 

未来[うわぁ、大胆ね]

 

ガウ[がうがう]

 

翼とマリアがトップアーティストであると知っている2人は知らないとはいえ人目がある中で大胆に告白したゴールドに未来とガウはヒソヒソと話す。

 

グリーン「まーた、始まったよ」

 

ピンク「もう悪い癖だね、カナロの」

 

ゴールドの姿を見て呆れながら言う。

 

ブラック「ん?それはそうとコウのヤツはどこに?」

 

ブルー「さっきの女の人に突き飛ばされて…あ」

 

レッドがいないことにブラックに言われて捜すと地面に顔を突っ込んで引き抜こうと踏ん張っているレッドがいた。

 

どうやらマリアに助けられた時に勢いがあり過ぎて地面に顔を突っ込んでしまったのだ。

 

ブラック「なにしているだ、アイツ…」

 

ブルー「はぁ…アスナ、頼む」

 

ピンク「OK!」

 

踏ん張っているレッドを見てブルーはピンクに頼んだ。

 

ピンク「よっ、そうれぇ!!」

 

レッドの脚を掴んだピンクは思いっきり引っ張りあげた。

 

レッド「ぶはあぁっ!た、助かったぁ!!」

 

引っ張りあげられたレッドは言う。

 

どうやら地面の中で酸欠になりかけていたようだ。

 

ピンク「大丈夫なの、コウ」

 

レッド「なんとか…ふぅ、本当に危なかったぁ…」

 

助け出されてレッドは安心する。

 

ブラック「根本的なのは揃ったな。さて…」

 

レッドが復活してブラックは未来とガウを見た。

 

(敢えてゴールドと翼とマリアを視界から外していた。)

 

ブラック「お前らは何者だ?」

 

リュウソウケンを向けながらブラックは聞く。

 

レッド「よせ、バンバ。ドルイドンと戦ってたんだ、悪い人たちじゃない。それに子供たちを何とかしないと」

 

リュウソウケンを向けるブラックをレッドが止める。

 

ブラック「………それもそうだな」

 

レッドに言われてブラックは少し考えた後、リュウソウケンを下ろした。

 

レッド「2人とも、話は後でするから子供たちを避難させるの手伝ってくれないかな?」

 

未来「あ、はい」

 

ガウ「がう!」

 

レッドに言われて未来とガウは頷いた。

 

グリーン「でも、この人数をどうやって運ぶの?」

 

グリーンに言われて改めて見ると子供たちは十数人はいる、1人1人を運んでたら時間が掛かってしまうのは明白だった。

 

レッド「任せろ!ティラミーゴ!」

 

《ティラミーゴ!》

 

ティラミーゴ「ティラアァァァァァーーーーーーーーーーーー!!」

 

レッドがリュウソウチェンジャーに向かって言うとどこからか巨大なティラノサウルスに似たロボット―レッドたちリュウソウ族が6500万年前のリュウソウ族とドルイドン族の戦いにおいて、リュウソウ族が最終兵器として生み出した存在だったが今はレッドたちの頼もしい仲間、『騎士竜』の1体『ティラミーゴ』が現れた。

 

レッド「ティラミーゴ、子供たちを運ぶの手伝ってくれ!」

 

ティラミーゴ「任せろティラ!」

 

未来「喋った!?」

 

ガウ「がう!?」

 

ティラミーゴが喋ったのを見て驚く2人。

 

ティラミーゴ「ん?んん!?」

 

ティラミーゴがガウを見て何やら驚いた声をあげた。

 

レッド「どうした?ティラミーゴ」

 

驚いた声をあげたティラミーゴにレッドは聞く。

 

ティラミーゴ「ご、ごご、ゴジラザウルス様ぁ!?」

 

レッド「え…」

 

リュウソウジャー(ゴールド除)『えぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!?』

 

ティラミーゴの言葉にリュウソウジャー(ゴールド除)が更に高い驚きの声をあげた。

 

ガウ「がう?」

 

みんなが驚いているのにガウは首を傾げるのだった。


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