戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第401話 蠢く陰謀

「「「タンクジョウとガチレウスがノイズになって甦ったぁ!?」」」

 

バンバたちと合流したコウたちは自分たちが倒したハズのドルイドン族の幹部、タンクジョウとガチレウスが甦った事を聞いて驚く。

 

バンバ「あぁ、それだけじゃなくサラマンデスとネガ電王とかいう奴らも現れた」

 

コウ「サラマンデスとネガ電王?」

 

アスナ「なに、新しいドルイドン?」

 

サラマンデスとネガ電王のことを知らないコウたちは首を傾げる。

 

トワ「って言うより別の戦士に倒された敵ってことだよね?」

 

そう言ってトワは翼たちの方を向いていう。

 

翼「あぁ、あれは正しくデーボモンスター・ノイズだった」

 

サラマンデスとネガ電王がデーボモンスター・ノイズであると翼は言う。

 

メルト「デーボモンスター・ノイズ?」

 

マリア「デーボモンスター・ノイズは貴方たちとはちがい戦隊、キョウリュウジャーと戦っていたデーボス軍と私たちの世界にいた錬金術師たちが造り上げた怪人よ。アルカ・ノイズの力を持った、ね」

 

デーボモンスター・ノイズのことを簡潔に話すマリア。

 

バンバ「なるほど。つまりワイズルーたちはお前たちの世界にいる錬金術師と手を組んだというわけか」

 

倒したハズのタンクジョウ、ガチレウス、そして別の戦士により倒されたサラマンデスとネガ電王はワイズルーが錬金術師と手を組んだ証だと推測する。

 

未来「でも、少し不可解なんです」

 

アスナ「不可解って何が?ワイズルーたちは錬金術師と手を組んだってことじゃないの?」

 

翼「いや、実際に手を組んだのは間違いないだろう。だが幹部級の怪人を甦らせるのにはそれなりの力が錬金術師にも必要だ。しかし私たちは私たちの世界でその力を有する者たちを倒している」

 

マリア「それに所属していた組織も壊滅してそれらしい力を持った錬金術師はいないハズよ」

 

デーボモンスター・ノイズを造り上げるだけの力を持った者たち、パヴァリア光明結社幹部サンジェルマン、プレラーティ、カリオストロの3人はパヴァリア光明結社統制局長 アダム・ヴァイスハウプトと共に倒され、残された結社も壊滅して4人のようなずば抜けた力を持った錬金術師は存在しないと語る。

 

トワ「じゃあ、どうやってワイズルーたちはタンクジョウたちをノイズにして甦らせたんだよ?」

 

マリア「それが分ければ苦労はしないわよ」

 

トワに言われてマリアは答える。

 

ガウ「がう……」クンクン…

 

みんながワイズルーの出してきたタンクジョウ、ガチレウス、サラマンデス、ネガ電王のことを話している時、ガウは空気中の匂いを嗅いでいた。

 

理由は空気中に漂う自身と同じ匂い(・・・・・・・)に反応しているのだ。

 

未来「どうしたの、ガウくん」

 

匂いを嗅いでいるガウに未来は聞いてきた。

 

ガウ「がうがう、がう~がうがう」

 

訳:この辺りから、同じ匂いがする

 

未来「え?」

 

"がう"としか言えないので未来は何を言っているか分からなかった。

 

バンバ「もしかしたら俺たちを助けた恐竜のことを言ってるんじゃないのか?」

 

ガウ「がう!」

 

訳:そう!

 

バンバの予測にガウは頷いた。

 

コウ「助けた恐竜って?」

 

マリア「私たちがピンチになった時に現れた恐竜がいたのよ。でもワイズルーたちを吹き飛ばした後は消えたんだけどね」

 

ワイズルーたちを吹き飛ばされていった恐竜のことを話す。

 

メルト「ここまでガウが反応しているならその恐竜はもしかしてゴ…」

 

アスナ「ゴジラザウルスかも!」

 

言おうとした矢先にアスナに言われてメルトはガックリする。

 

 

 

一方、恐竜により吹き飛ばされたワイズルーは拠点としている廃ビルの地下駐車場に来ていた。

 

クレオン「あ、お疲れ様です!ワイズルェ!?タ、タタ、タンクジョウ様ぁ!?」

 

出迎えたクレオンだったが死んだはずのタンクジョウを見て驚いていた。

 

タンクジョウ「久しいな、クレオン。ノイズとして蘇ったら何ポイントつく?」

 

クレオンの顔が描かれたポイントカードを出してタンクジョウは聞く。

 

クレオン「もう、100倍ポイントつけちゃいます!!」

 

タンクジョウが復活して嬉しかったのかクレオンはそういう。

 

ガチレウス「ふん、下らんな」

 

クレオン「うげっ!?ガ、ガガガ、ガチレウス!?…あ、様!!」

 

ガチレウスの姿を見て怯えるクレオン。

 

実はクレオンはガチレウスにより過労死寸前まで働かされた挙句には用無しと判断されて砲撃でバラバラにされてしまった経緯があるのだ。

 

ガチレウス「なぜ使えん駒がまだ生きている?」

 

クレオンを見るなり、ガチレウスは両肩に備えた大砲『ガチレイド砲』を向ける。

 

ワイズルー「貴様、何をしている?」

 

ガチレイド砲をクレオンに向けるガチレウスをワイズルーはステッキを前に出して静止させる。

 

ガチレウス「なぜ邪魔をする?」

 

ワイズルー「なぜだと?それはこっちの台詞だ。なぜクレオンを攻撃しようとしている?」

 

ガチレウス「その質問にこそなぜだな」

 

ワイズルー「相変わらずだな、その『なぜ』返しやめろ!会話が跳ねないっ!!」

 

ガチレウス「なぜ会話を跳ねらせる必要がある?」

 

ワイズルー「この…」

 

タンクジョウ「どっちも仲間割れは止めておけ」

 

一触即発のガチレウスとワイズルーをタンクジョウが止めに入る。

 

タンクジョウ「仲間割れは戦力の後退に繋がり効率的ではない、しかも頭に血が昇ればエンターテイメントもない。違うか?」

 

「「……………」」

 

タンクジョウにそれぞれのアイデンティティーを言われて黙る2人。

 

クレオン「流石はタンクジョウ様!やっぱりドルイドン最強っス!!」

 

ワイズルー「あとで絞めるからな、クレオン」

 

2人を静止させたタンクジョウを煽てるクレオンにワイズルーは小さな声で言うのだった。

 

?「話は終わったか?」

 

ワイズルーに似た声が聞こえて見るとサラマンデスとやや目つきが悪く、角は耳の位置から伸びて、黒地に赤の模様があり、胸にはアルカ・ノイズの発光器官がある怪人―ネガ電王に変身していた『イマジン ネガタロス』が歩いてきていた。

 

サラマンデス「いつまで待たせる気だ?」

 

ネガタロス「こっちはいつでも暴れていいんだぞ?」

 

クレオン「うえ!?ワイズルー様と同じ声!?」

 

サラマンデスとネガタロスがワイズルーと同じ声に驚く。

 

ワイズルー「まあ、待て。すでに作戦は開始している。クレオン、例の場所は分かったか?」

 

クレオン「あぁ、はい!すでにマイナーとノイズ怪人2人が見張りをしています!」

 

ワイズルーに聞かれてクレオンは答える。

 

タンクジョウ「何をするつもりだ、ワイズルー」

 

ワイズルー「決まっているだろ。エンターテイメントな作戦だ」

 

タンクジョウに聞かれ、ワイズルーは決めポーズをとりながら言うのだった。

 

そんな中、クレオンは…。

 

クレオン(そういえば、マイナーと置いてきたあの2人もタンクジョウ様とガチレウス様と同じ声だったな…)

 

そう思い出していたのだった。


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