戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第416話 九頭竜山の決戦 勝と不吉の幕

レッド「行くぞ、キシリュウテイオー!!」

 

騎士竜 ゴジラーゴ、騎士竜 アガートーゴ、騎士竜 アメノーゴ、騎士竜 シェンコトルスが合体した騎士―『キシリュウテイオー』に乗っているレッドは言う。

 

マリア「これが騎士竜の中…」

 

翼「個室のように別れているのか。だが…」

 

未来「みなさんがどう動かしたいのか分かる!」

 

同じくキシリュウテイオーに乗る翼たちは言う。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!!」

 

ゴジラーゴに火球を跳ね返されて転倒していたナイトファングが起き上がり怒りの雄叫びを上げる。

 

レッド「これが最後の戦いだ!」

 

『おう!』

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

レッドの一言でキシリュウオーファイブナイツ、キシリュウネプチューン、ゴジラがキシリュウテイオーと共に動き出した。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!!」

 

向かって来る4体にナイトファングは悪夢を見せる邪悪な音波を発射し、迎撃しようとする。

 

未来「同じ手は受けない!ナイトミラー!!」

 

迎撃しようとナイトファングが放った邪悪な音波を背中に合体したシェンコトルスの鏡部分が分離して盾としてキシリュウテイオーの左腕に装備されて鏡の盾『ナイトミラー』になり音波を跳ね返した。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!?」

 

音波を跳ね返されてナイトファングは慌てて翼を拡げて飛翔、空へ逃げる。

 

ピンク「逃がさないんだから!アンキローゼショット!!」

 

空へ逃げるナイトファングにアンキローゼショットが強襲、地上へ叩き落とした。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!!」

 

地上へ叩き落とされたナイトファングは火球を放って攻撃してきた。

 

翼「そんな火など我が刃で落としてくれる!ナイトソード!!」

 

キシリュウテイオーの右腕に装備されている剣『ナイトソード』で火球を斬り落としていく。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!?」

 

発射した火球を斬り落とされてナイトファングは驚く。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

驚いているナイトファングにゴジラが急接近して頭部にテールスマッシュを決める。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!!」

 

頭部にテールスマッシュを喰らったナイトファングは口を開いて第三の目を出すと今まで放った中でも強力な火球を放とうとする。

 

ゴールド「させるか、ナイトトライデント!!」

 

火球を放とうとするナイトファングにキシリュウネプチューンがナイトトライデントを投擲した。

 

投擲されたナイトトライデントはナイトファングの第三の目を貫いた。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!?!?」

 

ナイトトライデントに第三の目を潰されてナイトファングは悲鳴を上げる。

 

レッド「よし、止めだ!!」

 

4人『キシリュウテイオーグランドキャノン!!』

 

キシリュウテイオー「ウオォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!」

 

キシリュウテイオーの胸部(ゴジラーゴの頭部)にエネルギーを貯めて発射する『キシリュウテイオーグランドキャノン』。

 

4人『ファイブナイツインフィニティレイ!!』

 

ナイトランスとナイトシールド、更に余剰パーツが合体して形成された大型ランスから放たれるビーム『ファイブナイツインフィニティレイ』。

 

ゴールド「アンモナックル!!」

 

両手のアンモナックルズを魚雷として発射する『アンモナックル』。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴジラお得意の必殺技、放射火炎が同時に放たれた。

 

ナイトファング「ウゥゥゥヒャハハハハハハーーーーーーーー!?!?!?」

 

キシリュウテイオーグランドキャノン、ファイブナイツインフィニティレイ、アンモナックル、放射火炎を喰らいナイトファングは断末魔を上げて倒れて爆散した。

 

レッド「やっっっっっったぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴジラーゴ「ゴガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ナイトファングを倒せてレッドの喜びの声とゴジラ、ゴジラーゴの勝利の雄叫びが響き渡るのだった。

 

 

 

ナイトファングを撃破して数日後、翼たちはギャラルホルンが開けた自分たちへの世界へ繋がるゲート前に来ていた。

 

コウ「へぇ、これがガウたちの世界と俺たちの世界を繋げてるゲートかぁ」

 

翼たちを見送るためにコウ、メルト、アスナ、トワ、バンバ、カナロ、小さくなって等身大になったティラミーゴ

 

が来ていた。

 

アスナ「もう少しこっちにいればいいのに」

 

マリア「そうもいかないわ。私たちがやるべきことが終わったらこのゲートはすぐに消えちゃうの。ゆっくりしていたら二度と元の世界に帰れなくなっちゃうわ」

 

アスナに言われてマリアはそう言って断った。

 

アスナ「そっかー…」

 

メルト「だが、君たちが来てくれなかったら俺たちはあの赤目様に負けていたかもしれない」

 

未来「いえ、私たちも皆さんがいなかったらドルイドンに勝てませんでした」

 

トワ「じゃあ、お互いに助け合えたから勝てたんだね!」

 

メルトと未来の会話にトワが入って言う。

 

バンバ「ま、ガイソーグのことは俺たちに任せておけ。お前の仲間の仇くらいは取っといてやる」

 

翼「あぁ、頼んだ」

 

堅物同士である翼とバンバは互いにいう。

 

ティラミーゴ「ゴジラザウルス様、お元気で。今度はそっちに吾輩たちがいきます!」

 

ガウ「がう、がうがうがう~♪」

 

訳:うん、楽しみにしてるよ~♪

 

(元)恐竜同士で話すガウとティラミーゴ。

 

カナロ「う…うぅ……」

 

みんながいい雰囲気なのにカナロだけは泣いていた。

 

理由はお察しの方もいるようですが、ものの見事にマリアと翼にフラれてしまったのだ。

 

マリア「それじゃあ、私たちは行くわね」

 

マリアが言うと未来と翼は頷いてギアを纏い、ガウは未来に抱いてもらいゲートに入っていった。

 

コウ「いつかまた会える時を楽しみにしてるよー!!」

 

マリアたちがゲートに入ってコウはそう叫んだ。

 

やがてゲートは無くなった。

 

メルト「さて、帰るとするか」

 

メルトがそういった時だった。

 

ティラミーゴ「あぁ!!」

 

突然、ティラミーゴが大声を上げた。

 

全員がその方向を見るとゴジラーゴが向かってきていた。

 

ゴジラーゴ『もう行ってしまったようだな』

 

皆を見下ろしながらゴジラーゴは言う。

 

ティラミーゴ「ゴジラザウルス様!?何の御用で!?」

 

突然の来訪に驚きながらもティラミーゴは聞く。

 

ゴジラーゴ『なに、少し不吉な流れを感じたのでな』

 

アスナ「不吉な流れ?」

 

ティラミーゴ「ゴジラザウルス様は人間の気を感じて未来を読むことができるんだ」

 

トワ「え、それって凄くない!?」

 

ティラミーゴの説明に驚く。

 

ゴジラーゴ『とはいえ、かつてほどの正確さは失われているがな』

 

そういってゴジラーゴはゲートがあった場所を見つめた。

 

ゴジラーゴ(あの紫の娘…そう遠くない未来で何やら人ならざる者の流れを感じた…それに異世界の我から感じた流れ…あれは正しく死相……どうも不吉な予感がする……)

 

紫の娘―未来と異世界の我―ガウから感じた流れを思い出しながらゴジラーゴは思うのだった。




特報!!

繋ぐこの手と血には…(キミたち)を殺す、力がある……

原罪無き古代の血を使い神の力を以ってして、神そのものを討ち斃し、世界を破滅せんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源(パワーソース)であるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギア、怪獣軍団、絆で結ばれた異世界の戦士たちによって撃槍される。

暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関・怪獣軍団の活躍によって追い詰められていくのであった。

そして――

追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。

かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招き、自分たちの王を1度は殺した国家として怪獣たちから目の敵にされていた。

閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。

当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールや怪獣軍団とアメリカの仲介人役をしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。

いまだ見えない世界の行く末…。

さらに、張りつめた空気はここにも…。

都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来、怪獣王 ゴジラことガウと怪獣王子 リトルゴジラことリル。

4人が手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。

甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。

それでも、4人の間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。

返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。

過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。

聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。

はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声とゴジラの雄叫びが輝きを放つ。

戦姫絶唱シンフォギア PRJECT G XV篇 始動!!

何か色々と予定をすっ飛ばして、近日(近日だからって明日からじゃないよ)、やります!!

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