戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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『テ・テ・テ・テレビを見るときは~♪部屋明るくして離れて見てね~♪』

ガウ「がうがうがう…」
訳:いやテレビじゃないし…


特別番外編 破天荒お巡りさん!

古き良き昔ながらの街並みを残している東京の下町。

 

そんな下町にガウは歩いていた。

 

理由は前に響の出した爆弾を爆発させるような発言が原因で未来が爆発。

 

神獣鏡を纏い暴走を始めたので巻き込まれないよに逃げ出してきたのだ。

 

逃げたはいいが勢い余ってこの下町まで来てしまったのだ。

 

まあ、今帰っても今頃、響が未来に処刑されている頃だろうからもう少しブラブラしてようと思ったのだ。

 

昔ながらの何気ない商店街をブラブラしていた、その時だった。

 

『金返せえぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

 

?「誰が渡すもんか!これはワシの金だぁ!!」

 

ガウ「がう?」

 

声の方を振り向くと何十人の(恐らく商店街の方々)と思われる人々に追われる自転車に乗ったずんぐりとした短腕・短足の筋肉質で剛毛な身体、角刈りの髪に無精ひげ、そして一目で印象に残るM字状に繋がった太眉が特徴で、制服を腕捲りして、下駄を履いたお巡りさんが来ていた。

 

ガウ「がう、がうがうがう!?」

 

訳:ちょっ、わけがわからないよ!?

 

お巡りさんが追いかけるのは分かるが逆ってどうなってるのかガウは訳が分からなくなって白くて耳長の可愛らしい姿だが目的が分かるなり『悪魔』、『死神』、『営業』などと言われている抹殺対象の地球外生命体の台詞を言ってしまう。

 

?「どわあぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー、そこどけえぇーーーーーーーーーー!!」

 

ガウ「がう!?がうぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」

 

お巡りさんに言われてガウは退こうとするが間に合わず、自転車に撥ね飛ばされてしまった。

 

ガウ「がう~……がう!!」

 

空中に放り出されたガウは何とか態勢を立て直してしがみついた。

 

商店街の方々に追われているお巡りさんの顔面に。

 

?「ぐわー!!前が見えーん!!」

 

ガウがしがみ付いてきた為に前が見えなくなったお巡りさんは慌ててしまう。

 

そして、川の側面にあるガードレールに衝突してしまった。

 

?「ぎやあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!」

 

ガウ「がぎゃうぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー!!」

 

ガードレールに衝突して2人は自転車から放り出されて川に落ちてしまった。

 

 

 

両津「ぶえぇーーーくしょん!!」

 

ガウ「がうっきしっ!!」

 

『亀有公園前派出所』にて毛布にくるまったガウと亀有公園前派出所勤務の(こう見えて)警察官の『両津 勘吉』(階級は巡査長)はくしゃみをする。

 

川に落ちたあと、商店街の方々に助けてもらったのだが両津はすぐさま取り押さえられ、給料を奪われてしまったのだ。

 

因みにガウは迷子扱いにされているので派出所に来ている。

 

両津「くそぉ…こいつのせいでせっかくのワシのボーナスが……」

 

大原「ばっかもぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーん!!!!」

 

文句を垂れる両津を雷の如く叱責したのは亀有公園前派出所勤務の『大原 大二郎』(階級は巡査部長)。

 

両津「ぎえぇ!!ぶ、部長ぉぉぉ!?ぐえ!!」

 

大原「貴様が借金なんぞしなければこんな子供を巻き込んだりしなくて済んだんだ!借金取りに金を取られたのは貴様の自業自得だ!!」

 

両津の胸ぐらを掴んで大原は激しく揺らしながら叱責する。

 

ガウ「…………」

 

両津と大原のやり取りを見てガウは何故か響とクリスの風景が浮かんできた。

 

麗子「ごめんね、騒がしいわよね。でもいつものことだから余り気にしないでね」

 

そうガウに言ってきたのは亀有公園前派出所勤務の婦警『秋本・カトリーヌ・麗子』(階級は巡査)。

 

因みに麗子は秋本貿易の社長令嬢、500社以上の会社を経営している。(つまりは大富豪のお嬢様である)

 

中川「しかし、よく先輩の自転車にぶつかっても怪我一つしなかったのは奇跡だよ」

 

そういうのは亀有公園前派出所勤務の『中川 圭一』(階級は巡査)。

 

因みに中川も麗子と同じく、大富豪の御曹司で、警官の職業と同時に実家(中川財閥)の会社経営をしている。

 

大原「だいたい貴様という奴は!!」

 

両津「ぶ、部長…く、苦し~……」

 

大原に絞められて両津は言う。

 

ガウ「!」

 

そんな両津の足元(机の下)にガウは自身が良く知るおもちゃがあることに気付いた。

 

ガウ「がう!」

 

そのおもちゃを見てガウは向かっていく。

 

ガウが反応したおもちゃ、それは今は大正時代頃から高度経済成長期にかけて子供たちの間で人気であったおもちゃ―今は"ベイブレード"と呼ばれているが両津の所にあるのは昔ながらの"ベーゴマ"である。

 

大原「これに懲りたら反省しろ!!」

 

大原はそう言って両津を放して派出所の奥へ向かっていく。

 

両津「ったく、部長め、あんなに怒鳴らなくても…ん、なんだ?お前、ベーゴマ知ってるのか?」

 

やっと解放された両津はベーゴマを弄っているガウを見て聞いてきた。

 

ガウ「がう!」

 

両津に聞かれて頷く。

 

両津「よし、ならやるか」

 

ガウ「がう!」

 

両津に言われてガウは嬉しそうに頷く。

 

両津「よし、行くぞ!それ!!」

 

ガウ「がう!」

 

同時にベーゴマを樽の口に布を張った台の上に回転させて乗せるとお互いのベーゴマがぶつかり合う。

 

両津のベーゴマがガウのベーゴマを少し遠くへ弾いた。

 

両津「よし、いけぇ!!」

 

両津がそう言った時だった。

 

ガウのベーゴマと再度ぶつかった時、思いっきり弾かれて台から落とされた。

 

両津「なにぃ!?」

 

これに両津は驚く。

 

ガウ「がうがう!」

 

まず1勝とガウは鳴く。

 

両津「ぬぅ、もうひと勝負だ!!」

 

負けず嫌いな両津はガウに言う。

 

ガウ「がう!」

 

ガウも受けて立つようで鳴いた。

 

このあと100戦50勝50敗で引き分けに終わった。

 

その後、派出所から連絡を受けた未来から話を聞いたクリスが慌てて迎えに来たのは別の話。




翔太郎「そう言えば、XVの第10話でロボットガールが言ってたが…」

ヴァネッサ『みんなを怪物にしてあげる!』

翔太郎「完全にアイツと被るだろ」

フィリップ「まあ、アニメだからね。それにあっちは空想、こっちはある意味で不死の怪物だけどね」

翔太郎「どっちも一緒だろ…」

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