戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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―謝罪―

えー、今回は色々諸事情で2話に分けてます。

本当に申し訳ないのです…

では、どうぞ!


第427話 猟兵の脅威

ヴァネッサによる襲撃(演技)により破壊された施設の瓦礫を緒川指揮の下、S.O.N.G.の調査が行われていた。

 

緒川「これは…急ぎ解析をお願いします!」

 

瓦礫を捜索していた緒川は歯車のような部品を見つけて近くにいたエージェントに叫んだ。

 

 

 

戦いのあと、響はメディカルチェックを受けていた。

 

響(勝てなかった…私はまた… それでも…わかってきたものもある。あの人達の力…勝利の源にあるのは拒絶… だったら私は…!そして…)

 

深層意識の中で響は手を伸ばした時、意識が現実に引き戻された。

 

友里《響ちゃんお疲れ様。大きな異常は見られなかったわ》

 

メディカルチェック用のカプセルが開いて友里の声が聞こえていた。

 

 

 

スクラップになった車の山の中ある1台の車内に逃走したヴァネッサたちはいた。

 

ヴァネッサ「アジトを失うってテレポートの帰還ポイントを失うだけでなく雨風を凌ぐ天井と壁も失うってことなのね。お姉ちゃんまたひとつ賢くなりました」

 

左から順にヴァネッサ、エルザ、ミラアルクが川の字になって毛布を横掛けで3人は横になっていた。

 

ミラアルク「おかげで次のねぐらが見繕われるまでまさかの車中泊。世間の風はやっぱうちらに冷たいぜ」

 

エルザ「あの時は仕方なかったであります…アルカ・ノイズの反応を追ってS.O.N.G.とゴジラが急行してくるのはわかっていたであります」

 

ミラアルクの言葉にエルザは言う。

 

エルザ「それでも…足がつく証拠や起動実験の痕跡をそのまま残しておくわけには…」

 

ヴァネッサ「心配ないない。なんとかなるなる。だってエルザちゃんしっかりものだもの」

 

自身が提案したことが正しかったのかと悩みだしたエルザをヴァネッサは自身の方へ寄せて元気付けた。

 

エルザ「!」

 

寄せられたエルザは何かに反応してヴァネッサの毛布に潜り込んだ。

 

ヴァネッサ「ちょ…!どうしたのったらどうしたのエルザちゃん!?」

 

潜り込んだエルザにヴァネッサは驚く。

 

驚いているとエルザは何か小さく黒い物体を出してきた。

 

 

エルフナイン「まずはこれをご覧ください」

 

一方、本部では施設の調査結果が上がり、全員が呼び出された。

 

そして中央のモニターにある波形が映し出された。

 

翼「これは…アウフヴァッヘン波形!?」

 

波形を見て翼は驚く。

 

"アウフヴァッヘン波形"とは聖遺物あるいは聖遺物の欠片が歌の力によって起動する際に発する、エネルギーの特殊な波形パターンで、響たちがシンフォギアを身に纏うたびにも発せられている。

 

波形は聖遺物ごとに波形は異なっており、パターンを照合することによって、その種別を特定する事も可能でなのだ。

 

(因みにガウは聖遺物に近い力を持っていたがアウフヴァッヘン波形は全く無いが代わりに無限の核エネルギーがアウフヴァッヘン波形のように独特の波形を出しているが詳しいことは分かっていない。理由としては何故かガウが波形調査を頑なに嫌がる為である。)

 

クリス「それもあたしらとは別の…ってまさか!?」

 

アウフヴァッヘン波形を見てクリスは何かを察する。

 

弦十郎「あぁ。奪われた腕輪が起動したとみて間違いないだろう」

 

アウフヴァッヘン波形がヴァネッサたちにシェム・ハの腕輪のモノであると語る。

 

友里「アルカ・ノイズの反応に紛れ見落としかねないほど微弱なパターンでしたがかろうじて観測できました」

 

藤尭「おそらくは強固な結界の向こうでの儀式だったはず。たとえばバルベルデでのオペラハウスでのような…」

 

観測しずらかったのがバルベルデでのことを言う。

 

ガウ「がう、がうがうがう…」

 

訳:あぁ、藤尭がポカした時の…

 

藤尭の言葉にガウは思い出して言う。

 

エルフナイン「そして観測されたのはもう一つ…」

 

次にエルフナインが出したのはある音だった。

 

その音はデタラメで奇っ怪な音楽で耳を塞ぎたくなるほどだった。

 

調「な…なにこれ?音楽?」

 

切歌「だとしたらデタラメが過ぎるデス!」

 

音楽と聞いて2人は言う。

 

マリア(聞いた事のない音の羅列…だけど私はどこかで…)

 

不快に思っているなかでマリアだけは何かを思っていた。

 

エルフナイン「音楽の正体については目下の所調査中、ですがこれらの情報を総合的に判断してノーブルレッドに大きな動きがあったと予測します」

 

音楽を観測してエルフナインはヴァネッサたちノーブルレッドの動きを言う。

 

弦十郎「やはりこちらから撃って出る頃合いだな」

 

響「でも撃って出るってどうやってですか?」

 

弦十郎の言葉を聞いて響は聞く。

 

居場所が分からないノーブルレッドたちをどうやって見つけて先制するというだと。

 

弦十郎「マリアくん」

 

マリア「さっきの戦いで発信器を取り付けさせてもらったのよ」

 

弦十郎が言うとマリアは小さなモニターにある地図とその一点に反応する部分を出した。

 

ガウ「がうがう…」

 

訳:いつの間に…

 

先の戦いでマリアがヴァネッサの体に発信器を取り付けたことにガウは驚く。

 

マリア「ノーブルレッド、弱い相手とは戦い慣れてないみたいね」

 

そう言うマリアだった。

 

 

 

発信器の反応があった場所にヘリで行くとヴァネッサたちが待ち構えていた。

 

翼「迎え撃つとは殊勝な」

 

待ち構えていたヴァネッサたちを見て翼は言う。

 

マリア「ノイズ怪獣はいないみたいね」

 

クリス「なら、お前は留守番だな」

 

ノイズ怪獣の姿が無いことを確認してガウの頭を撫でて言うクリス。

 

ガウ「がう…」

 

アルカ・ノイズやノイズ怪獣がいなければガウたち怪獣はS.O.N.G.に協力しているだけという形なので基本的に作戦に参加できない(代わりに色々とガウたち怪獣に優位な条件がある)のでガウは少ししょんぼりする。

 

そんなガウを置いて響たちはヘリから飛び降りた。

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

ギアを全員が纏い、着地したがそこに地雷があり起爆。

 

爆発が響たちを襲い、吹き飛ばされた。

 

ガウ「がうがう!?」

 

訳:まさかの出オチ!?

 

格好良く着地したのに地雷で爆発し、吹き飛ばされた響たちを見てガウは言う。

 

エルザ「あえてこちらの姿を晒すことで降下地点を限定させるであります。あとはそこを中心に地雷原とするだけであります」

 

ミラアルク「ゴジラはともかく、シンフォギアはやっぱり他愛ないぜ!」

 

エルザ「迫りくる危機的状況…だけど私めらは三人揃い必要数の全血清材もそろっているであります」

 

まんまと罠に嵌まった響たちと警戒して降りてこなかったと思われているガウを見て言う。

 

調「辺り一帯地雷原なら…」

 

切歌「一度爆発した所に地雷は埋まってないのデス!」

 

直ぐ様地雷原があった場所に集結した。

 

エルザ「それもまた予測の範疇であります!」

 

ミラアルク「いくぜー!」

 

三方に別れて構える。

 

ガウ「がうがう!」

 

訳:まずい!

 

野生の勘で危険と判断したガウはヘリから飛び降りる。

 

エルザ「邪魔はさせないであります!ヴァネッサ!」

 

ヴァネッサ「えぇ!とっておきのノイズ怪獣、ダークロプス部隊!!」

 

?《ダークロプス・システム…起動》

 

ヴァネッサが言うと地面が破裂するように4つの影が飛び出した。

 

頭には2本のスラッガーがあり、胸から両肩にかけてプロテクターがあり、胸の中央には光球があり、体色はブロンズと黒になっており、目が赤いゴーグルの中心にある単眼となっている巨人たちで、内3体は両手が鋭い螺旋状の爪になっていた。

 

その姿はまさしく、かつてアダムとの最終決戦で駆け付けてくれた『ウルトラマンゼロ』に酷似していた。

 

ガウ「がう!?がうぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゼロに似た巨人たちに驚きながらもガウはゴジラになって4体の巨人たちに構える。

 

ダークロプスゼロ「コレヨリ、怪獣王 ゴジラ ヲ 破壊スル!!」

 

ダークロプス「「「了解!」」」

 

『ノイズダークロプスゼロ』とダークロプスゼロをプロトタイプとした量産型機『帝国分解猟兵 ノイズダークロプス』の3機の計4機のノイズ怪獣―『ノイズダークロプス部隊』は一斉に構えた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

構えたノイズダークロプス部隊にゴジラは放射火炎を発射するがノイズダークロプス部隊は各個散開する。

 

ノイズダークロプスA「ジェアッ!!」

 

額のビームランプから『ダークロプススラッシュ』を発射した。

 

ゴジラ「グルルルルル!!」

 

ノイズダークロプスAのダークロプススラッシュをゴジラは屈んで回避する。

 

ノイズダークロプスB「シュアッ!!」

 

ノイズダークロプスAのダークロプススラッシュを回避したゴジラにノイズダークロプスBが頭部にある『ダークロプススラッガー』を放った。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ダークロプススラッガーをゴジラは体を回転させて尻尾で弾き飛ばした。

 

ノイズダークロプスC「シュアッ!!」

 

ゴジラがノイズダークロプスBのダークロプススラッガーを弾いた先にノイズダークロプスCが先回りしており、弾かれたダークロプススラッガーをキャッチして投げると同時に自身のスラッガーも投げた。

 

投げられた4本のダークロプススラッガーは空中で手裏剣のような形態を組んでゴジラに向かって行く。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

手裏剣になったダークロプススラッガーを放射火炎で迎撃しようと発射する。

 

しかし手裏剣状になったダークロプススラッガーは放射火炎を切り裂き、ゴジラに向かっていく。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放射火炎を切り裂かれてゴジラは左に跳んで回避する。

 

ダークロプスゼロ「シェアッ!!」

 

ゴジラが跳んだ瞬間、ダークロプスゼロがゴーグルから発射される破壊光線―『ダークロプスメイザー』を発射した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ダークロプスメイザーに反応出来ず、喰らってしまったゴジラ。

 

さらに背後から手裏剣状になっていたダークロプススラッガーが左肩を斬る。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァ………………」

 

ダークロプス部隊の攻撃にゴジラは倒れてしまう。

 

ダークロプスゼロ「対象 ノ 転倒 ヲ 確認。押サエロ」

 

ゴジラが倒れてダークロプスゼロが指示を出すとダークロプス3機がゴジラを地面に押さえ付けられてしまうのだった。




ゼロ「って、ちょっと待て!なんでダークロプスが出て来てんだよ!?」

エックス「ダークロプスどころか、昨日はルディアンが出ていたぞ!侵略行為をしない、平和な宇宙人のハズだろ!?なんで暴力行為をしているんだ!?」

ゼロ「ダークロプスが出るなら俺の出番が来るだろ!?」

作者「10年くらい無いよ、お前の出番」

ゼロ「なん…だと…」

エックス「ではルディアンが出たなら私の出番も…」

作者「大地たちはあるかもだがお前の出番、多分デバイスだけでよくね?」

エックス「せめてナビとして…」

ゼロ「いいのかよ、それで…」

予定より早いですが、XV篇(IFルート)で幸せになって欲しい人は?

  • エルザ
  • ミラアルク
  • ヴァネッサ
  • 3人とも

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