戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第428話 咲く花の名は…

ゴジラがダークロプス部隊に苦戦している隙にヴァネッサたちは仕掛ける。

 

響たちの周りに正六面体の何かが降り注ぐ。

 

クリス「させるかよぉー!」

 

腰部アーマーから小型ミサイルを一斉に発射する『MEGA DETH PARTY』を発射した。

 

だがMEGA DETH PARTYが命中するも正六面体は破壊できず、無傷であった。

 

翼「馬鹿な!?雪音の火力で砕けぬとは!」

 

ヴァネッサ「そう…あれかし」

 

クリスのイチイバルの火力ですら破壊できないことに驚く。

 

そうしている内に正六面体はやがって積み重なって巨大なピラミッドになり、響たちを閉じ込めた。

 

 

 

響「こ…ここは…?」

 

ヴァネッサたちの展開したピラミッドに閉じ込められた響たちは分散されて1人ずつにされていた。

 

切歌「刃が通らない…簡単には抜け出せないということデスか!」

 

破壊して外に出ようにも破壊できなかった。

 

 

 

ヴァネッサ「名称・ダイダロスの真髄をここに!!」

 

"ダイダロス"を展開し、その中に響たちを閉じ込めたのだ。

 

ミラアルク「怪物が蠢くは迷宮…」

 

エルザ「神話や伝承、果ては数多の創作物による積層認識が…」

 

ヴァネッサ「そう"あれかし"と引き起こした事象の改変、哲学兵装!」

 

エルザ「怪物と蔑まれた私めら三人が形成する全長38万kmを超える哲学の迷宮は捕らえた獲物を逃がさないであります!」

 

ミラアルク「それだけじゃないんだぜ~!」

 

 

 

響「な…なにこれ~!?」

 

ダイダロスを脱け出そうとする響たちの後ろをエネルギーが迫ってきていた。

 

無我夢中で走っていると中心らしきところに出た。

 

6人『!!』

 

中心らしきところに出ると響の走った通路の他に5つの通路があり、そこから他のメンバーが来た。

 

響「みんな、どうして!?」

 

マリア「それは後にして!」

 

翼「来たぞ!!」

 

驚くのは後と言われて見ると全員が出てきた通路からエネルギーが迫ってきていた。

 

 

 

3人『ダイダロス・エンド!!』

 

3人が協力して繰り出す最大級の大技『ダイダロス・エンド』が炸裂した。

 

ヴァネッサ「行き場のない閉鎖空間にてエネルギーを圧縮、炸裂させれば…」

 

エルザ「私めらのような弱い力でも相乗的に威力を高め窮鼠だって猫を噛むであります!」

 

ミラアルク「だが…敵はさすがのシンフォギア。簡単にはいかないみたいだぜ!」

 

中が見えているのかダイダロス・エンドを喰らってもまだ息がある響たちを見て言う。

 

ヴァネッサ「では…もう一撃にて!」

 

2発目を放とうと準備を開始する。

 

 

 

響「勝てない…どうして…サンジェルマンさん達の想いの籠ったこのギアで…」

 

混濁する意識の中にて響は倒れ、呟いていた。

 

?「勝てない?ならば問おう。お前は何に負けたのだ」

 

響の呟きに答えるように1人の女性の声が聞こえてきた。

 

響「サンジェルマンさん…!」

 

声がした方を見るとそこにいたのは元パヴァリア光明結社の幹部錬金術師『サンジェルマン』がいた。

 

サンジェルマン「誰に負けた?立花 響」

 

再び響に問うサンジェルマン。

 

響「そうだ…負けたのは自分自身に…勝てないと抗い続ける事を忘れた私に!」

 

サンジェルマンに問われ、響は何に負けたのか悟る。

 

サンジェルマン「私が手を貸す。だから忘れるな立花響!想いを通すために握る拳を!!」

 

答えを見つけた響にサンジェルマンは手を伸ばす。

 

響「忘れない…すれ違った想いを繋ぐために拳を開くことを!そして!」

 

立ち上がる響はサンジェルマンの手に自身の手を伸ばす。

 

サンジェルマン「信じた正義を握りしめる事を!」

 

2人の手が互いに互いを握りしめた。

 

 

 

ミラアルク「今度は迷宮ごとぶっ飛ばすぜ!!」

 

第2波のダイダロス・エンドが放たれ、ダイダロスは爆発・消滅した。

 

ヴァネッサ「やった…?」

 

エルザ「いや、まだであります!!」

 

倒したかと言うヴァネッサにエルザが叫ぶ。

 

響「だとしてもぉぉぉー!!!」

 

爆煙が治まるとそこにはギアが変化し、黄金のバリアフィールドに守られた響たちがいた。

 

《BGM:花咲く勇気》

 

翼「これは…一体…」

 

黄金のバリアフィールドと変化したギアに戸惑う。

 

響「サンジェルマンさんが手を繋いでくれました!力を貸してくれたんです!」

 

黄金のバリアフィールドと変化したギアを響らしく説明する。

 

サンジェルマン『ゴジラ…いや、ガウ!何を眠っている?地球最強ならば立ち上がれ!手が必要なら私が貸す!』

 

ゴジラ「グルルルルル…ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

響の背に見えたサンジェルマンに言われてゴジラは雄叫びを上げると押さえ付けているダークロプス3機を弾き飛ばし、立ち上がった。

 

ダークロプスゼロ「ゴジラ ノ 再起 ヲ 確認!破壊スル!!」

 

起き上がったゴジラを見てダークロプスゼロは構えるとダークロプス3機も構える。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

構えたダークロプス部隊にゴジラは雄叫びを上げて向かって行く。

 

 

 

ミラアルク「ダイナミック!」

 

響に向かってミラアルクは羽をブーメラン状にして投げるミラアルク。

 

放たれたブーメランを響は両肩から黄金の腕を出して殴り返した。

 

同時にエルザがテールアタッチメントのネイルで攻撃を仕掛けるが、響はそれを回避してテールアタッチメントを左手で掴む。

 

テールアタッチメントを掴むとロケットパンチのように発射した。

 

エルザ「まずいであります!」

 

ロケットパンチにより上空へ運ばれるエルザは緊急でテールアタッチメントをリジェクトして回避、同時にテールアタッチメントによる自爆の爆発が起きるが響の黄金の腕は無傷であった。

 

サンジェルマン『受けとれ、ガウ!!』

 

無傷で飛行する腕を見てサンジェルマンが叫ぶ。

 

待ってましたとばかりにゴジラは自身の左手を出すとロケットパンチの左手がゴジラの腕に手甲のように纏わった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

纏わった腕を構えるゴジラ。

 

ダークロプス3機「「「ジュアッ!!」」」

 

ゴジラにダークロプス3機はダークロプススラッガーを投げた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

投げられたダークロプススラッガー全てをゴジラは左腕で殴り、破壊した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ダークロプススラッガーを破壊したゴジラは両足に力を入れて地面を蹴り、一気にダークロプス3機との間合いを詰めると左腕を手刀にして横一閃。

 

横一閃により、ダークロプス3機は腹部から両断された。

 

ダークロプス3機「「「!?」」」

 

スラッガーを破壊され、自身たちも瞬く間に破壊されてしまったことに驚きながら爆発する。

 

ゴジラ「グルルルルル」

 

ダークロプス3機を撃破したゴジラはダークロプスゼロを睨む。

 

ダークロプスゼロ「ジュワッ!!」

 

睨んできたゴジラにダークロプスゼロは胸の光球とプロテクターを開き、中にあるエネルギー源『ディメンションコア』を展開して放つ次元を破壊し、対象を次元の彼方へ追放する光線―『ディメンジョンストーム』を発射した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ディメンジョンストームに対抗するためにゴジラは左腕に自身のエネルギーを纏わせる。

 

黄金に蒼白いエネルギーがオーラのようになるとロケットパンチのように発射した。

 

サンジェルマンと響の想いに、ゴジラのパワーが加わった左腕はダークロプスゼロ最大の必殺技であるディメンジョンストームを四散させ、ダークロプスゼロ本体を貫いた。

 

ダークロプスゼロ「!?!?」

 

ディメンジョンストームを四散され、貫かれたダークロプスゼロは驚きながら爆発したのだった。

 

放たれた左腕はそのまま、響の元へ帰っていく。

 

 

 

エルフナイン「賢者の石によってリビルドしたシンフォギアに秘められた力…ギアを構築するエネルギーを解き放ち高密度のバリアを形成…さらに響さんたちのギアと共鳴するガウくんの肉体に更なるパワーを与え、エネルギーの大半を攻撃へと転化することで可能とする不退転機能!それは!シンフォギアとファウストローブの融合症例、アマルガム!!」

 

シンフォギアとかつてサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティが纏っていた『賢者の石』からなる武装『ファウストローブ』が融合した新たな決戦機能『アマルガム』であるとエルフナインは言う。

 

 

 

エルザ「こんな所で諦めるわけにはいかないであります!」

 

新たなテールアタッチメントを装着して球体となり、体当たりする。

 

ミラアルク「その通り!うちらはここで退くわけにはいかないんだぜ!」

 

同時にミラアルクも羽を両足に纏わせてドリルキックを繰り出す。

 

しかしエルザの球体アタックも、ミラアルクのドリルキックも全て響により殴り返され、吹き飛ばされてしまった。

 

ヴァネッサ「それでも私達は神の力を求め欲する!神の力でもう一度人の体と戻るためにー!!」

 

両腕、背中、両足からミサイルを大量に発射する。

 

全ミサイルが響に命中、辺りを爆煙に包む。

 

サンジェルマン・響『「だとしても!貫けぇぇー!!!」』

 

爆煙から帰ってきた左腕と共に響が現れて両手の拳を振るう。

 

ここまでかとヴァネッサが思った瞬間、響の拳は目の前で止まった…いや、響自身がヴァネッサの目の前でとめたのだ。

 

ヴァネッサ「どうして…」

 

確実に自身を倒せるハズだったのにも関わらず拳を止めた響に問う。

 

響「ほんとか嘘かはわかりません。だけどみんなと仲良くしたいと聞きました。だから…」

 

分かり合おうとする響が手を差し出そうとした瞬間だった。

 

弦十郎《現時刻を以て装者全員及びゴジラの作戦行動を中止とする。日本政府からの通達だ!》

 

本部にいた弦十郎から突然の作戦中止の指令が下された。

 

 

 

クリス《どういうことだオッサン!?》

 

驚いたクリスが聞くが答えられなかった。

 

藤尭、友里、エルフナインは両手を上げて席を立っていた。

 

理由は後ろに銃を構えた人間たちに本部が制圧されていたのだった。




エルフナイン「ついにノリと勢いで故人の歌声まで流れ始めたシンフォギア。戦いながら歌うって大変ですね。僕は本部で難しい事を言ってれば歌の現場に引っ張り出されないので本当に良かったと余裕ぶっこいてます」

ガウ「!?」←エルフナインに言われてサンジェルマンが亡くなっていることに気づく。

サンジェルマン「言われれば立花 響のすた……」

ガウ「ぎゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーー!!」←お化け大の苦手な為、全力で逃げる。

サンジェルマン「あの子にとって、スタンドもお化けなのね……」←ちょっとショックな人

予定より早いですが、XV篇(IFルート)で幸せになって欲しい人は?

  • エルザ
  • ミラアルク
  • ヴァネッサ
  • 3人とも

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