戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

584 / 1218
※今回も、原作より話が上下しとります。

では、どうぞ!






エルザ「預けるであります!シンフォギア!そしていつかは屈辱を晴らさせてもらうであります、ゴジラ!!」

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

訳:だから、アレは事故でしょうがぁ!!!!

ヴァネッサに抱えられてエルザは言うとゴジラは"ガビーン"としながら鳴く。

ヴァネッサ「何言ってるの、エルザちゃん?」

エルザが何言ってるのか、その原因を知らないヴァネッサは聞く。

ミラアルク「離脱するぜ!ヴァネッサ!!」

ミラアルクに言われてヴァネッサはそれ以上追及せずにエルザを抱えてロケットを点火して飛翔、ミラアルクも翼を拡げてヴァネッサに続く。

響「ヴァネッサさん…」

後少しで分かり合えたかもしれないと思いながら響は逃げていくヴァネッサたちを見送るしかなかった。


第429話 制圧の本部

リディアンの寮にあるお風呂にて未来と響は入っていた。

 

ガウとリルは先に入って、今は上がってリビングで"配管工のおじさんが世界中の人たちが作ったコースで遊べる"ゲームをしている。

 

未来「折角お休みを貰ったのにしょんぼりな感じね」

 

少ししょんぼりしている響に未来は聞く。

 

響「いろいろありすぎてさ…」

 

それはあの戦いの時、弦十郎の突然の作戦行動中止の指令でヴァネッサたちを取り逃がして本部へ帰還した時だった。

 

クリス「まさか本当に…」

 

マリア「本部が制圧されるなんて…」

 

本部へ戻った響たちが見たのは銃を持った数人の人物たちに制圧された本部だった。

 

査察官「制圧とは不躾な。言葉を知らぬのか?」

 

日本政府の査察官の男性(宇宙戦艦に出てくるガ○ラスのゲ○ルに似てる顔)が言う。

 

弦十郎「護国災害派遣法第6条。日本政府は日本国内におけるあらゆる特異災害に対して優先的に介入することができる、だったな」

 

査察官たちが本部に踏み込めた理由を弦十郎は確認する。

 

査察官「そうだ。我々が日本政府の代表としてS.O.N.G.に査察を申し込んでいる。威力による制圧と同じに扱ってもらっては困る。世論がざわっとするから本当に困る!」

 

藤尭「どう見ても同じなんだけど」

 

銃で脅して制圧したんだから同じだろと藤尭は言う。

 

友里「あの手合いを刺激しないの」

 

藤尭に友里は言う。

 

査察官「国連直轄の特殊部隊が野放図に行使できるのはあらかじめその詳細を開示し日本政府に認可されている部分が大きい!違うかな?」

 

ガウ[がうがう?]

 

訳&メモ:そうだったの?

 

査察官の言葉が分からなかったガウはマリアの服を引っ張って聞いてきた。

 

マリア[そうよ。って、知らなかったの?]

 

ガウ[がうがうー、がうがう]

 

訳&メモ:人間の都合とか、知らないよ

 

マリア[人間の都合…あぁ、法律ね]

 

ガウの言った"人間の都合"が"法律"だと分かり言うマリア。

 

弦十郎「違わいでか!故に我々は前面に正式な手続きを元…」

 

査察官「先程見させてもらった武装、開示資料にて見かけた覚えがないのだがさて?」

 

正式な手続きを踏んでいると言う弦十郎に査察官は"アマルガム"を引き合いに出した。

 

エルフナイン「そんな!アマルガムを口実に…!?」

 

"アマルガム"を口実に乗り込んできたことに驚く。

 

藤尭「この口ぶり、最初から難癖付けるつもりだろう」

 

査察官の言葉や態度に藤尭は言う。

 

翼「風鳴指令。ここは政府からの要求を受け入れるべきかと」

 

切歌「そうデスとも!ってえっ。え~」

 

調「切ちゃん。今難しい話してるから」

 

"査察を受けるべき"と翼が言って切歌は否定したものと思ったが違うことに気付き、調が黙るように言う。

 

弦十郎「いいだろう…だが条件がある。装者の自由とギアコンバータの携行許可。今は戦時故不測の事態への備えくらいはさせてもらう!」

 

査察官「折り合いの付け所か…ただし!あの不明武装については認可が下りるまで使用禁止とさせてもらおう!」

 

弦十郎の条件に査察官がさらに条件を付けてきた。

 

弦十郎「ぐっ…!勝手にしろ!」

 

査察官「では勝手を開始する」

 

ヤケになりかけた弦十郎は言うと査察官は部下たちに指示を出す。

 

響「あれは…不明武装なんかじゃない…拳を開く勇気なのに…」

 

"アマルガム"が"不明武装"扱いされて響はショックを受けていた。

 

 

 

響「一部を除く関係者に特別警戒待機って…」

 

その後、響、クリス、翼、切歌、調、マリア、エルフナイン、ガウは発令室を追い出され、バーのようになっている待機室にいた。

 

クリス「物の言いようってやつだ!とどのつまりは査察の邪魔をするなって事だろ」

 

マリア「ますます以て気に入らない」

 

言い渡された"特別警戒待機"に2人は言う。

 

翼「だがそれが正式な申し入れであるならば私達に拒否権がないのも文民統制の原則だ」

 

ガウ「がうがうがうー」

 

訳&メモ:僕ら怪獣はそれに入らないよー

 

翼の言葉に対して少し大きめのメモ用紙にガウはそう書く。

 

護国災害派遣法(以後、護災法)は日本政府が実施した特異災害であるノイズに対抗するための法である。

 

特異災害であるノイズ以外にも、聖遺物や異端技術、ギャオスやスカルクローラー、ハヌマーンなどの巨大害獣に起因する災害に対して自衛隊を動かす事が可能である。

 

その火気類に制限は無い、また予測できない事態にも柔軟に対応できるようにあちこちに拡大解釈の余地を設けた法律となっている。

 

事例としてかつて神の力に取り込まれ、『破壊神 ヒビキ』になった響に対して、議論の猶予もなく殺処分指令を下す(後に撤回)など、強烈な実力行使を厭わないほどの効力を備えている。

 

それはS.O.N.G.だろうとこれには従わなければならない。

 

が、それでも一部の除外はある。

 

それは護災法に効力下に出来るのは人間たちに対してである。

 

ガウたち怪獣はその法は効かず、むしろガウたち怪獣の中には大災害級を及ぼすほどの危険性を持つ者が複数存在する。

 

(代表的なので『ヘドロ怪獣 ザザーン』、『竜巻怪獣 シーゴラス』、『津波怪獣 シーモンス』、『灼熱怪獣 ザンボラー』、『毒ガス怪獣 ケムラー』などが上げられる)

 

そんな怪獣たちを抑えているのが他でもない、ガウや怪獣軍団三大将軍のアンギラス、ラドン、チタノザウルスである。

 

それらを抑えるには各国に赴き、説得ないしは力づくになるので、そこに護災法で出動した自衛隊が来られると大いに邪魔でしかない。

 

また、例として『地球守護神 ガメラ』がギャオスの変異種『邪神 イリス』と戦闘中に空中警戒していた自衛隊機に攻撃され、それが原因で手負いの状態でイリスと戦う羽目になり、深手を負うこととなった。

 

この後にガメラにより宇宙へ飛ばされたが宇宙にある放射線を吸収して超ゴジラとなって自力で帰ってきたガウに助けられイリスを撃破するが直後に現れたギャオスを超えたギャオス『超遺伝子獣 ギャオス・ハイパー』の大群との全面戦争でガメラは重症の体を推して戦ったのだが苦戦しなくていいギャオス相手にガメラは単体では苦戦した。

 

このことに対してガウはS.O.N.G.を通じて日本政府に護災法から自身の決めた一部の害獣指定を受けた怪獣以外を除外すること、さらに害獣指定を受けた怪獣あるいは特異災害などと交戦中に護災法を発動するならば、その怪獣の援護をする約束を求めたのだ。

 

怪獣、特にゴジラの圧倒的な力を知る日本はこれを了承。

 

害獣指定を受けた怪獣スカルクローラー、ハヌマーン、ギャオス以外の地球怪獣たちは護災法による対象から除外され、さらに危機になった怪獣たちへの援護支援の義務も盛り込まれた。

 

このため、ガウや配下の怪獣が他の怪獣たちの説得や力づくでの取り押さえの時に日本で大暴れしても護災法による自衛隊出動はほぼ無くなっている。

 

調「休息を取るのは悪い事じゃないと思うけど…」

 

切歌「だからってはしゃぐようなお気楽者はここには誰一人いないのデス!」

 

否定しときながら切歌はパシパシと旅行雑誌で机を叩いていた。

 

8人(切歌以外)『じー…』

 

言葉と持ってる物が真逆を表していることに全員の視線が切歌に刺さった。

 

切歌「違うのデス!この本はたまたまそこにあっただけで…まったくもって無関係デス!」

 

慌てて言い訳する切歌。

 

ガウ「がうがうー、がうがう」

 

訳&メモ:説得力、全然ないよ

 

切歌「デ~ス……」

 

ガウに言われて切歌はヘナヘナと項垂れる。

 

響「エルフナインちゃんってお休みはいつも何してるの?」

 

ふと、気になった響はエルフナインに聞く。

 

エルフナイン「お休みの日は気晴らししてます」

 

ガウ「がうがう?」

 

訳&メモ:どんな気晴らし?

 

ガウも興味ありで聞いてきた。

 

エルフナイン「そうですね、ダイレクトフィードバックシステムを応用して脳領域の思い出を電気信号と見立てる事で…」

 

ガウ「がう!」

 

訳:ずこっ!

 

エルフナインの休みの日の気晴らしを聞いてずっこける(机に倒れるように)。

 

響「あ~!今はやめてとめてやめてとめて!」

 

エルフナインの休みの日の気晴らしを聞いて響は止める。

 

響「それは気晴らしじゃなくて割としっかりめのお仕事か何かだよ多分!」

 

エルフナイン「なんと!だったら僕はお休みの日に何をしていいかわからないがっかりめの錬金術師か何かです多分…」

 

自身の気晴らしが気晴らしじゃなくて仕事と言われてカルチャーショックを受けるエルフナイン。

 

クリス「だったら僕は~…じゃないだろ全く!そういうことなら暇潰ししてくれるうってつけに、ついてくっついて数日過ごしな」

 

8人(響以外)『じー』

 

クリスの言葉に響以外の全員の視線が響に集まる。

 

響「うってつけって私~!?」

 

視線を集められて響は驚く。

 

ガウ「がうがうがうがうー」

 

訳&メモ:響以外に誰がいるのよ

 

響「ふえ~ん、ガウくんまで~」

 

ガウにまで言われてしまい響はショックを受け、ヘナヘナと項垂れる。

 

 

 

戻って現在で、浴槽。

 

未来「ちょせぇ!ちょせぇちょせぇ!」

 

しょんぼりしている響に未来が2丁の水鉄砲を射つ。

 

響「わ~!無体な!」

 

未来「クリスの真似♪」

 

響「そうだっけ?クリスちゃんってそんなんだっけ?」

 

未来のクリスの真似に響は言う。

 

響「ちょせぇ!ちょせ~ぇ!」

 

言いながら響もクリスの真似をする。

 

未来「で、折角のお休みどうする?」

 

一通り遊んで未来は改めて聞く。

 

響「どうって…どうしよう」

 

未来「久しぶりのお休み、響は何がしたいの?」

 

響「私がしたい事かぁ…ん!」

 

未来に聞かれて響はピンっと何かを思い付いたのだった。

予定より早いですが、XV篇(IFルート)で幸せになって欲しい人は?

  • エルザ
  • ミラアルク
  • ヴァネッサ
  • 3人とも

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。