戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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響「今回は私たち活躍…してないね…」

クリス「だから言っただろ!!」

翼「しかたないだろ、今回はスペシャル回だからな」

クリス「はぁ…折角アタシが活躍できると…」

フィリップ「大好きだった人の弟の足を吹っ飛ばしてかい?」

翔太郎「おい、フィリップ。言い過ぎだぞ」

クリス「うっ…ってだれだ!?」

翔太郎「コイツは失礼、俺は左 翔太郎。俺たちは…」

フィリップ「二人で一人の仮面ライダーさ」

響「でも出番ないですよね?」

「「………」」

翼「とにかく本編を見てくれ」


第45話 再会と探偵

マリアたちがヨナルデパズトーリとノイズ怪獣たちと交戦しているとき、バルベルデ軍の軍事施設である化学兵器開発プラントの陽動襲撃作戦を展開していた響、翼、クリスの3人はプラントを制圧後、プラントから逃走した所長を追って無理やり村から連れて来られた少年―『ステファン・ヴィレーナ』の案内の元、所長が逃げた彼の村にいた。

 

だが響たちが村に着くとそこには村人の少女を捕らえ、他の村人をアルカ・ノイズで囲み人質としている所長がいた。

 

所長は人質を解放する条件に自身を見逃せ、でないと人質をアルカ・ノイズで分解すると追い詰められた悪人らしい台詞を吐いていた。

 

だが被害を出したくない響たちからすればこれほど不利な状況はない。

 

所長「さぁ、どうする!!」

 

アルカ・ノイズを操る器具を見せつけ尚且つ少女の首を絞める。

 

クリス「くっ、卑怯だろ…」

 

手出し出来ずにいるクリスは毒づく。

 

すると所長の頭に何かが当たり怯ませた。

 

サッカーボールだ。

 

所長の頭に当たり、飛んで行ったサッカーボールの先を見るとステファンがいた。

 

?「ステファン!」

 

クリス「!?」

 

ステファンの名を叫ぶ女性を見てクリスは驚く。

 

ステファン「こっち!」

 

ステファンは所長が怯んで解放された少女の手を握って走り出した。

 

翼「続くぞ、立花!雪音!」

 

響「はい!」

 

クリス「あ、あぁ!」

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

クリス「Killter Ichaival tron…」

 

ギアの起動詠唱を唄いギアを纏った3人は一斉に村人たちを囲んでいたアルカ・ノイズたちを一掃する。

 

所長「っつ…あんのガキィ!!」

 

ステファンに邪魔された所長は懐からテレポートジェムを複数取り出してステファンたちの方に投げた。

 

ステファン「しまった!?」

 

自身たちの前に現れたアルカ・ノイズに囲まれてしまい足を止めるステファン。

 

人型のアルカ・ノイズが手を帯状に変化させてステファンの右足に取りついた。

 

ステファン「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

赤く光り分解される自身の体にステファンは悲鳴を上げる。

 

クリス「くそったれがあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ボウガンを向けて一瞬自身のこれからする行動に躊躇ったクリスだが直ぐに頭を切り換えて引き金を引いた。

 

クリスの放った矢はステファンの右足を切断した。

 

?「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

同時に女性の悲鳴が響いた。

 

 

 

翼「こちらはプラントの管理者を確保しました。ですが…民間人に負傷者を出してしまいました」

 

あのあとアルカ・ノイズを全て撃破し、所長を捕まえ、翼は弦十郎たちに連絡していた。

 

担架代わりの木の板に右足を失って苦しそうにしているステファンが寝かされていた。

 

?「ステファン、ステファン!どうしてこんことに…」

 

寝かされているステファンの前に女性は泣きながら言う。

 

クリス「ソーニャ…」

 

ソーニャ「!?」

 

名前をクリスに呼ばれて女性―『ソーニャ・ヴィレーナ』は驚く。

 

ソーニャ「クリス…貴女が弟の…ステファンの足を!!」

 

クリスだと分かるなり憎悪の目で見て言う。

 

クリス「あぁ…撃ったのは…アタシだ」

 

複雑な気持ちで言うクリス。

 

所長(くそっ…シンフォギアどもめ…こうなれば!)

 

縛られていた所長は服の袖から『I』と書かれたUSBメモリに似たのを取り出した。

 

ICE AGE

 

取り出したUSBメモリのようなもののスイッチを押すと『ICE AGE』と音声が流れると所長の手のひらに刺さり、入り込んだ。

 

所長?「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

メモリが体に入ると所長の体は変化し、ヤマアラシか雪男をモチーフにしたような怪人になり、縛り上げていた縄を引きちぎった。

 

翼「なに!?」

 

響「か、怪物になった!?」

 

所長が怪物になったことに驚く響たち。

 

?「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

怪物になると近くにいた村人を殴り飛ばす。

 

翼「立花、雪音、行くぞ!」

 

響「はい!」

 

クリス「あぁ!」

 

?「させるか!!」

 

ギアを纏おうとしたその時、怪人は両手から冷気を噴射してギアごと響たちの手を凍らせた。

 

クリス「しまった!?」

 

手ごとギアを凍らされてギアを纏えなくなった。

 

?「これでギアは纏えまい。さぁ、覚悟!」

 

ギアが纏えまくなった響たちに近付く怪人。

 

その時だった、響たちと怪人の間にオーロラのような灰色の壁が現れた。

 

そして壁が消えるとそこには一人の少女がいた。

 

長い赤い髪をして、女性用のスーツを着て白い帽子を被ってはいるが翼と響にとっては大切な存在である少女だった。

 

翼・響「「か、奏!?/さん!?」」

 

現れた少女―最初のガングニールの適合者で、ツヴァイウイングで翼の相棒だった『天羽 奏』であった。

 

奏「あれ?翼じゃないか。なんでここに?」

 

声に気付いて振り向いた奏は不思議そうに聞いてきた。

 

翼「奏こそ何で!?」

 

奏がいることに混乱する翼。

 

奏「あー、話は後でいいか?今は奴を…ドーパントを倒さねーとな」

 

そう言って奏は怪人―『アイスエイジ・ドーパント』に向き直った。

 

そしてアルファベットのLに似た形のバックルをしたベルトを巻くと骸骨の形をした『S』の文字が書かれたUSBメモリに似たものを出した。

 

SCULL

 

奏「変身!」

 

メモリのスイッチを押すと『SCULL』と音声が流れ、奏は帽子を同時に取るとメモリをスロットに差し込んで広げた。

 

SCULL

 

再び音声が流れると奏の姿が変わった。

 

骸骨を模した顔を備え、白い帽子とマフラーを身に着けている黒と銀色の戦士―『仮面ライダースカル』に変身すると再び帽子を被った。

 

スカル「さぁ、お前の罪を数えろ!!」

 

左手の人差し指でアイスエイジを指さしながら言う。

 

翼「か、奏!?」

 

響「奏さんが仮面のヒーローに変身したぁ~!?」

 

クリス「聞いてねーぞ、んなこと!?」

 

スカル「はあぁぁぁぁっ!!」

 

驚いている翼たちをよそにスカルはアイスエイジに向かって行った。

 

アイスエイジ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

スカル「はあっ!!」

 

両手から冷気を噴射するアイスエイジに対してスカルは跳躍して回避すると後ろを取った。

 

スカル「はっ!!」

 

アイスエイジの後ろを取ったスカルは銃を取り出すと発砲、銃口からエネルギー弾が放たれる。

 

アイスエイジ「ぐおあっ!!」

 

エネルギー弾を喰らいアイスエイジは後退する。

 

アイスエイジ「ぬぅ、くあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

空気中の水分を凍らせて両手を刀を作るとエネルギー弾を弾きながらスカルに接近した。

 

アイスエイジ「うおらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

スカル「ほっ、よっ、はっ!!」

 

接近し、斬りかかったアイスエイジの斬撃をスカルは余裕でかわした。

 

スカル「はっ!!」

 

斬撃を全てかわしてアイスエイジの一瞬の隙を突いてエネルギー銃―スカル専用武器『スカルマグナム』の銃口をくっ付けてゼロ距離から発砲した。

 

アイスエイジ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

ゼロ距離から発砲されてアイスエイジは吹き飛んだ。

 

アイスエイジ「き、貴様!いったい何者だ!?」

 

スカル「アタシか?アタシは奏、天羽 奏。探偵さ」

 

SCULL MAXIMUM DRIVE

 

ベルト―『ロストドライバー』に差し込んでいたメモリ―『スカルメモリ』を抜いて左腰のスロット―『マキシマムスロット』に差し込んだ。

 

すると胸から骸骨型のエネルギーを発生した。

 

スカル「ライダーキック!」

 

発生したエネルギーを跳び回し蹴りの要領でアイスエイジに向けて蹴り飛ばした。

 

アイスエイジ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 

スカルのマキシマムドライブであるライダーキックを喰らいアイスエイジはその場に倒れて爆散した。

 

爆発が治まると気絶した所長がいた。

 

すると所長の手のひらからメモリ―『アイスエイジメモリ』が摘出されて粉々に砕かれた。

 

アイスエイジメモリが砕かれたのと同時に響たちの凍らされていた手が元に戻った。

 

奏「ふぅ、一丁あがり!」

 

アイスエイジ・ドーパントを倒して変身を解いた奏、するとあの壁が現れた。

 

奏「そうか…ここはアタシの知ってる世界じゃないのか」

 

壁を見て言う奏は壁に向かって歩きだした。

 

翼「奏!」

 

そんな奏を呼び止める翼。

 

翼「奏…私は…」

 

言葉が詰ってしまった。

 

奏「翼」

 

そんな翼を察したのか奏は振り向いた。

 

奏「強くなったな」

 

笑いながらそう言うと親指を立てると壁の向こうに消えて行った。

 

翼「あぁ」

 

奏に「強くなったな」と言われて翼は嬉しくて頷いた。

 

そんな翼を見て奏は頷いて壁の向こうに消えて行くと壁はタイミングを見計らったように消えてしまったのだった。




奏「いやー、仮面ライダーになったの初めてだったけどギアより良かったな」

セレナ「じゃあ、今度は私がマリア姉さんたちを助けるヒーローになるんですね!」

マリア「そうね、きっとそうなるわ!」

※ここだけの話、そんな予定まだ考えてません!プラス次回はいつ更新するか分かりませんのでご了承ください。

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