戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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ゴジラVSクレージーゴンになります!

本編は明日になります!


第433.5話 堅牢なる狂った機械

光の柱がチフォージュ・シャトーから現れる少し前。

 

高速道路の走るバイパスのすぐ下にヴァネッサが出現させたノイズクレージーゴンにゴジラは苦戦を強いられていた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放射火炎を放つゴジラだがノイズクレージーゴンのボディの前に放射火炎は無残に四散、ノイズクレージーゴン自身はノーダメージであった。

 

このノイズクレージーゴンの堅牢なボディにより放射火炎での決め手が欠けてしまっていたのだ。

 

ノイズクレージーゴンは巨大で重機のようなハサミを伸ばしてゴジラを挟もうとする。

 

ゴジラはそうはさせまいと両手でノイズクレージーゴンのハサミを受け止めて挟まれないようにする。

 

ゴジラ「グ…グルルルルル……」

 

受け止めたはいいがノイズクレージーゴンは見た目とは裏腹に怪力を見せてゴジラは押していく。

 

ゴジラ「グルルルルル!!」

 

このまま押されればまずいと判断したゴジラは持っているノイズクレージーゴンのハサミを破壊しようとする。

 

しかし、ノイズクレージーゴンのハサミは僅かな変形すらせず、ビクともしなかった。

 

ゴジラがハサミを破壊しようとしたのに気付いたのか、ノイズクレージーゴンはゴジラが掴んでいる状態にも関わらずハサミを振り回した。

 

ゴジラ「!?」

 

自身が掴んでいるのにも関わらず、腕を振り回すノイズクレージーゴンに驚くゴジラ。

 

腕が振り回されてゴジラの体が浮かび上がり、鉄球のように振り回されてしまう。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

遠心力に負けてしまい、ゴジラはノイズクレージーゴンのハサミから手を離してしまい投げ飛ばされてしまった。

 

投げ飛ばされてしまったゴジラはチフォージュ・シャトー前に落下した。

 

ゴジラ「グ、グルルルルル……」

 

チフォージュ・シャトー前に落下したゴジラはフラフラながらも立ち上がった。

 

"ゴゴゴゴ"っという轟音を聞いて見上げると足を収納し、下に着いたブースターを点火させて飛行するノイズクレージーゴンがいた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

空中にいるノイズクレージーゴンに放射火炎を発射する。

 

だが、ノイズクレージーゴンの堅牢なボディに弾かれてしまう。

 

堅牢なボディが放射火炎を防いでノイズクレージーゴンは着地、脚を出して戦闘体勢に入った。

 

ゴジラ「グルルルルル……」

 

自身のパワーと防御を上回っているノイズクレージーゴンにゴジラは後退りする。

 

ここまで放射火炎を防がれ、力比べで負けてしまう相手など初めてだからだ。

 

後退りするゴジラにノイズクレージーゴンは頭部からはビームを発射した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ノイズクレージーゴンのビームを喰らい、ゴジラはさらに後退する。

 

後退したゴジラの首をノイズクレージーゴンはハサミで挟んだ。

 

ゴジラ「ゴガ…グ……」

 

首を挟まれて苦しむゴジラ。

 

何とか振りほどこうとするもノイズクレージーゴンのパワーの前に成す術が無かった。

 

ゴジラ(グルルルルル……)

 

訳:こうなったら……

 

パワーに成す術が無いゴジラは1つ、アイデアを思い浮かんだ。

 

身体中にある全エネルギーを口と腹部に集める。

 

身体中の全エネルギーが集まっていき、ゴジラの頬と腹部が膨らんでいく。

 

限界まで溜まった瞬間、ゴジラは口に集めていたエネルギーを飲み込んだ。

 

刹那、ゴジラの体が光って爆発が起きた。

 

その爆発は周囲を巻き込み、ノイズクレージーゴンを閃光の中に包み込んだ。

 

そしてそれは原子爆弾のようなキノコ雲を空に上げていた。

 

爆発と閃光が収まると辺りにあった建物はチフォージュ・シャトーと下にある都庁以外は吹き飛ばされ、巨大なクレーターが出来ていた。

 

クレーターの中にはノイズクレージーゴンと思われる千切れた両足や破壊された顔と歯車、重機のような巨大なハサミが散らばっていた。

 

今のは身体中にある全エネルギーを口と腹部に集め、飲み込んだ口のエネルギーを腹部に集めたエネルギーにぶつけて体内で超爆発を起こすゴジラの超荒業である。

 

さっきクリスに"無茶するな"と言われたばかりなのでやるか悩んでいたのだが、ノイズクレージーゴンの堅牢なボディに対抗するには仕方がなかったのだ。

 

ガウ「ぐわっふ……」

 

ノイズクレージーゴンの重機のような巨大なハサミの近くの地面が盛り上がり、身体中血だらけのガウが這い出てきた。

 

爆発の瞬間、ガウに戻ってエネルギーだけを外に残したのだが爆発の威力が想定外だったのがダメージが残ってしまったのだ。

 

ガウ「が、がうぅ……」

 

ダメージが大きすぎてガウはその場に倒れてしまった。

 

ガウが倒れて直ぐに目映い光が見えてガウは顔を何とか動かしてその光を見る。

 

光の柱がチフォージュ・シャトーから伸び、光と共にあの奇っ怪な音楽が流れ、さらに光の柱の中には銀色の繭のようなのが胎動しているのが見えたのだった。

 

ガウ「ぐ、が…がうぅ……」

 

立ち上がろうとしたガウだが体が思うように動かず、仕方なく目を瞑り、眠りついたのだった。

 

ガウが眠りについて直ぐに身体中にある超再生細胞"オルガナイザーG1"が超回復を開始していたのだった。


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