戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第444話 突入、風鳴宗家!!

現場から未来ことシェム・ハを連れ去った翼はある場所に訃堂といた。

 

翼「小日向…」

 

訃堂「否!我が国に相応しき神の力である!」

 

場所にあった扉を入ると筒状の装置に入れられた黒衣の衣を着たシェム・ハに驚く翼に訃堂は言う。

 

訃堂「ダイレクトフィードバックシステムによる精神制御は間もなく完了する」

 

シェム・ハの背中にコードにて制御作業が行われていることを話す。

 

訃堂「その時こそ次世代抑止力の誕生よ」

 

ニヤリと笑いながら訃堂は言う。

 

翼「しかし…桜井女史亡き今どうやって新たなシンフォギアを?」

 

シェム・ハが纏っていた白い衣がシンフォギアではと聞く。

 

シンフォギアは桜井 了子が作ったもので、俗に"桜井理論"であるが結局、シンフォギアの生成に成功したのは後にも先にも了子とウェルの2名だけであるが了子はフィーネとして覚醒し響、翼、クリスにより倒され、ウェルはチフォージュ・シャトーを止めるために散ったためにシンフォギアを作れる者がいるとは思えなかったからだ。

 

訃堂「シンフォギアに非ず!神獣鏡のファウストローブよ!だがそれを創った者もどこぞで果ててしまっておるがな」

 

訃堂はシェム・ハが纏っていたのはファウストローブとシンフォギアのハイブリッドの神獣鏡で、創った者は死んだと言う。

 

翼(そうしなければならぬと囁かれあの時は疑いもせず行動した…)

 

訃堂の説明に納得した翼だがあの時、シェム・ハを拉致し、マリアたちとガウを攻撃したことを思い出す。

 

翼(なれど…本当にそれが正しかったのか?私は…)

 

訃堂「翼!なぜ連中にとどめを刺さなんだ?」

 

翼の心の内が分かったのか訃堂は聞いてきた。

 

翼「そ…それは…」

 

聞かれた翼は答えられなかった。

 

訃堂「まぁよい。だが惑うな。そのように脆弱な心ではやがては折れてしまう。護国のために鬼となれ。歌では世界を救えぬのだ!」

 

翼「…はい」

 

訃堂に言われて翼は頷いた。

 

アザルド「オーナー、一大事だぜ」

 

?「主よ、敵がこちらへ接近しております」

 

声に反応して振り向くとアザルドともう1人の人物がいた。

 

翼「何奴!?」

 

アザルドともう1人の人物に警戒する翼。

 

訃堂「安心せい。コヤツらは我が右腕と左腕じゃ。それより翼、コヤツらと共に不届き者共を叩き出せ!!」

 

警戒する翼に訃堂は指示を出した。

 

 

 

その頃、エージェントたちを引き連れた八紘、弦十郎、緒川、護衛のマリアとガウたちが鎌倉の風鳴宗家の屋敷の門前にいた。

 

八紘「開門!」

 

八紘が言うと門が開いた。

 

門が開き、エージェントたちが突入する。

 

八紘「私の及ぶ権限のセキュリティは解除可能だ。速やかに風鳴 訃堂並びに帯同者の逮捕拘束を…」

 

アザルド「そうはいかないぜ!!」

 

『うわあぁぁぁぁぁーーーーーーー!!』

 

声と共にアザルドがアルカ・ノイズを引き連れて現れ、先に入ってきたエージェントたちを殺害させる。

 

緒川「アルカ・ノイズ!?」

 

弦十郎「それにやつは前の報告にあったデーボモンスター・ノイズ!?」

 

現れたアルカ・ノイズとアザルドに驚く。

 

護衛がいるだろうとは思っていたがまさか、アルカ・ノイズとデーボモンスター・ノイズのアザルドが護衛として現れたのは予想外だったからだ。

 

迫り来るアルカ・ノイズをガウとギアを纏ったマリアが撃破し、消滅させた。

 

マリア「ここは私とガウに!」

 

ガウ「がう!」

 

アードギアと尻尾を構えて弦十郎たちに言う。

 

弦十郎「いいかマリアくん!アマルガムは…」

 

マリア「わかってる!私だって謹慎は御免よ!」

 

弦十郎に言われてマリアは言う。

 

八紘「頼むぞ!これ以上の横紙破りはS.O.N.G.の国外退去に繋がりかねないのだ」

 

追加で八紘が生き残ったエージェントたちを引き連れて屋敷内に突入した。

 

アザルド「行かせるか…!?」

 

追いかけようとしたアザルドだったが体が動かないことに気付いた。

 

下を見ると自身の影にクナイが刺さっていた。

 

緒川「貴方の相手は僕ですよ」

 

アザルドの前に緒川がおり、言い放った。

 

緒川の"影縫い"でアザルドの動きを封じたのだ。

 

アザルド「なめたけ真似しやがって…フン!」

 

影縫いを喰らったアザルドは力を入れて動かすと無理矢理影に刺さっているクナイを引き抜いた。

 

緒川「!?」

 

力任せに影縫いを破ったアザルドに驚く。

 

アザルド「テメエを倒してオーナーの助けに入らないとな」

 

両手を合わせながらアザルドは言うのだった。

 

 

 

八紘「家宅捜索急げ!証拠を押さえよ!」

 

突入してすぐさまエージェントたちに指示を出す。

 

数人のエージェントと共に広間に来た弦十郎。

 

そこには訃堂がおり、弦十郎たちを睨み付けた。

 

エージェント「!?」

 

訃堂の睨み付けにエージェントたちは感じたことない圧に圧倒されそうになった。

 

そんなエージェントたちの肩を弦十郎は叩くと前に出た。

 

訃堂「国連の犬となり下がった親不孝者め!何のつもりで転び出た!」

 

着物の上半分を脱ぎ、ボディービルダー並の筋肉粒々な上半身を露にし、愛刀である『護国挺身刀・群蜘蛛』を抜き、聞いてきた。

 

弦十郎「無論、あんたを止めるためだ!」

 

拳を構えて弦十郎は答える。

 

同時に両者が動いた。

 

マリア「何!?」

 

ガウ「がう!?」

 

外でアルカ・ノイズを倒していたマリアとガウの隣の襖が全て吹き飛び、広間が露になり、弦十郎は拳、訃堂は刀で戦っていた。

 

マリア「司令!うっ!」

 

いくら弦十郎でも武器持ちの相手には不利だろうと判断したマリアは加勢しようとするが真上から斬撃が翔んで来て回避する。

 

マリア「そうね。そうよね。会えてよかった。あなたには聞きたいことがたくさんあるわ」

 

斬撃が翔んで来た方を見ながら言う。

 

マリア「翼!」

 

屋敷の上にて月をバックに立つ、翼がいた。

 

ガウ「がう…!?」

 

マリアに加勢しようとしたガウの真上に光線が迫り、気付いたガウは後ろへ翔んで回避した。

 

?「貴様の相手はこの私だ。破壊神よ」

 

上空に医者に似た姿をし、右腕に注射器のような武器を備え、蝶のような羽根を持った人物がいた。

 

ガウ「ガルルルルル!!」

 

人物にガウは威嚇し、戦闘態勢を取る。

 

風鳴宗家にて"マリアVS翼"、"弦十郎VS訃堂"、"緒川VSアザルド"、"ガウVS謎の人物"の戦いが勃発したのだった。




次回から3話くらいオリジナル戦闘になります。

本当にごめんなさい!

では、次回をお楽しみに~♪

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