戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第448話 救援

パルパレーパ「悪魔の破壊神よ、消え去れぇぇぇ!!」

 

パルパレーパ・プラスの凶刃が動けないでいるゴジラに迫る。

 

その時だ。

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

ゴジラに止めを刺そうとしたパルパレーパ・プラスの真横の地面から怪獣軍団三大将軍の1体、地上将軍『暴龍 アンギラス』が出現した。

 

パルパレーパ「なに!?ぐおっ!!」

 

現れたアンギラスに反応できず、パルパレーパ・プラスは突き飛ばされた。

 

※ここから怪獣たちが人間の言葉を使用して会話しますが、周囲の人間やパルパレーパには鳴き声にしか聞こえません。

 

アンギラス「王よ、ご無事ですか!!」

 

パルパレーパ・プラスを突き飛ばしたアンギラスはすぐさま倒れているゴジラに駆け寄り聞く。

 

ゴジラ「アンギラスか…よく来た…助かったぞ…」

 

危ういところを助けられてゴジラは言う。

 

アンギラス「何を申されますか!王を守るのが臣下の務め!ここは我々に任せてお体の回復を!」

 

ゴジラ「すまん……」

 

アンギラスに言われてゴジラはオルガナイザーG1を総動員して失われた皮膚・筋肉・血液などの重要組織の回復に専念する。

 

※ここからいつもの鳴き声に戻ります。

 

パルパレーパ「おのれ、邪魔建てをしおって!」

 

機体(パルパレーパ・プラス)を起こしたパルパレーパはアンギラスを睨む。

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

訳:ものども、かかれぇ!!

 

EXレッドキング「ピギャグワアァァァァァァァァーーーーーーーー!!」

 

ラゴラスエヴォ「ギルシャアァァァオォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

 

ゴルドキング「ガオギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ファイヤーゴルザ「ゴルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ゴルザⅡ「ゴシュルオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

アンギラスの鳴き声を聞いて地面から目が赤く、腕が非常に肥大化し、体色が赤と黒に変化し、体表にマグマが走った姿のレッドキング―レッドキングの変異体『EXレッドキング』。

 

全身が赤熱化し、胸部にはマグマコアが露出し、肩から角が生えているシュモクザメのような頭をした怪獣『進化怪獣 ラゴラスエヴォ』。

 

頭、肩、背中の4箇所に核―中性子核露を持っているレッドキングのような姿をした怪獣『核露怪獣 ゴルドキング』。

 

胸部と背中と両足に赤色の筋が浮き出ているゴルザ―『超古代怪獣 ファイヤーゴルザ』。

 

顔が小さめになり、目が鋭く白目がちになっているのが特徴のゴルザ―『超古代怪獣 ゴルザⅡ』が出現し、パルパレーパ・プラスに向かっていく。

 

この5体はアンギラスの直属の怪獣たちの中から選ばれたパワーに特化した怪獣たちである。

 

パルパレーパ「獣風情が…神である私に盾突くか…いいだろう、神に逆らうことがどのようなことか…分からせてくれる!!」

 

向かってくるアンギラス軍団にパルパレーパは言う。

 

パルパレーパ「喰らえ!ポイズンオーラ!!」

 

胸部から紫のガスを噴出させるパルパレーパ・プラス。

 

ゴルドキング「ガオギャアァァァッ!?」

 

ゴルザⅡ「ゴシュルオォォォォォッ!?」

 

パルパレーパ・プラスの放ったガスを吸ったゴルドキングとゴルザⅡは体中から血を出して倒れた。

 

今のはパルパレーパが相手に合わせて生成した化学物質をガスにして内部から破壊する『ポイズンオーラ』により倒れてしまったのだ。

 

EXレッドキング「ピギャグワアァァァァァァァァーーーーーーーー!!」

 

ラゴラスエヴォ「ギルシャアァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ファイヤーゴルザ「ゴルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ゴルドキングとゴルザⅡを倒されながらもEXレッドキング、ラゴラスエヴォ、ファイヤーゴルザの3体はポイズンオーラの中を突き進む。

 

身体が高温である3体はポイズンオーラの源である毒素自体を高温で死滅させているのだ。

 

パルパレーパ「ポイズンオーラが効かない者がいたか、だが!!」

 

ポイズンオーラが効かなかったEXレッドキングたちを見てパルパレーパ・プラスは地面を砕き、接近すると両手をナイフに変化させた。

 

パルパレーパ「フン!!」

 

両手をナイフにしたパルパレーパ・プラスの斬撃がラゴラスエヴォの左右に伸びた角を切断した。

 

ラゴラスエヴォ「ギルシャアァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォ!?」

 

角を切断されてラゴラスエヴォは怯み倒れた。

 

倒れたラゴラスエヴォをパルパレーパ・プラスは容赦なく踏みつける。

 

EXレッドキング「ピギャグワアァァァァァァァァーーーーーーーー!!」

 

仲間(ラゴラスエヴォ)を踏みつけられたの見たEXレッドキングは武器である巨腕でパルパレーパ・プラスを殴ろうとする。

 

パルパレーパ「甘いわ!!」

 

殴りかかってきたEXレッドキングにパルパレーパ・プラスは背中にあったカーベータモジュールをミサイルのように発射した。

 

発射されたカーベータモジュールはEXレッドキングの体中に刺さった。

 

EXレッドキング「ピギャグワアァァァァァァァァーーーーーーーー!!」

 

カーベータモジュールが刺さりながらもEXレッドキングは怯まずに殴りかかる。

 

ファイヤーゴルザ「ゴルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

助太刀にファイヤーゴルザも『強化超音波光線』を発射する。

 

パルパレーパ「愚かな」

 

攻めてきたEXレッドキングの腕を掴み、自身に引き寄せると遅れて強化超音波光線がEXレッドキングに命中する。

 

さらにパルパレーパ・プラスは盾代わりにしたEXレッドキングを持ち上げるとファイヤーゴルザに向かって投げた。

 

ファイヤーゴルザ「ゴシュルオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

投げられたEXレッドキングを避けきれず、激突してしまう。

 

パルパレーパ「これで止めだ」

 

激突して倒れたEXレッドキングとファイヤーゴルザを見てパルパレーパ・プラスは背中にあるカーベータモジュールを放った。

 

放たれたカーベータモジュールはEXレッドキングとファイヤーゴルザに刺さり、何かを注入した。

 

EXレッドキング「ピガ…グガッ……」

 

ファイヤーゴルザ「グガガ…ガッ…………」

 

カーベータモジュールから何かを注入されたEXレッドキングとファイヤーゴルザは苦しみだした。

 

パルパレーパ「いくら体が熱かろうと、直接毒物を注入すれば多少は毒性は弱まるだろうが動くことはできまい」

 

EXレッドキングとファイヤーゴルザに刺したカーベータモジュールに毒物を注入したので苦しませているのだ。

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

選りすぐった部下を全員倒されてアンギラスは自身の体を丸くして転がる技―アンギラスの得意技『暴龍怪球烈弾(アンギラスボール)』を繰り出してきた。

 

パルパレーパ「効かぬわ!」

 

パルパレーパ・プラスは暴龍怪球烈弾を受け止めると空へ弾き飛ばした。

 

パルパレーパ「ハアァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

アンギラスを空へ弾き飛ばしたパルパレーパ・プラスは跳躍してアンギラスの背中に両手を合わせて叩き込み、地面に叩き付けた。

 

パルパレーパ「ポイズンオーラ!!」

 

さらに畳み掛けるようにポイズンオーラをアンギラスに浴びせる。

 

アンギラス「ガッ…ガアァァァァ………」

 

ポイズンオーラにより吐血するアンギラス。

 

アンギラス「グルルルルル!!」

 

だがポイズンオーラによる毒とパルパレーパ・プラスの攻撃でフラフラになりながらも闘争心をその目に燃やしながらアンギラスはパルパレーパ・プラスを睨み付ける。

 

パルパレーパ「まだ立ち上がるか…その忠誠心、今の地球人にも見習わせたいものだな」

 

(ゴジラ)を守ろうと身構えているアンギラスを見てパルパレーパは言う。

 

パルパレーパ「だが、これで終わりだ!!」

 

アンギラスに止めを刺そうとパルパレーパ・プラスはカーベータモジュールを連結・結合させて作り出した巨大鉗子型モジュールにして両腕に装着した。

 

パルパレーパ「ゴッドアンドデビルッ!!!!」

 

パルパレーパ・プラスの必殺技、ゴッドアンドデビルがアンギラスに向かって放たれた。

 

アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」

 

ゴッドアンドデビルに対してアンギラスは真っ向から対抗しようと暴龍怪球烈弾を繰り出した。

 

例え、この身が砕け散ろうと王を守れるならばと覚悟を決めていたのだ。

 

パルパレーパ・プラスの鉗子型のモジュールとアンギラスの体が接触仕掛けたその時だ、アンギラスの後ろから黄金に輝く巨腕が翔んで来て、鉗子型のモジュールを真っ向からぶつかり合い、抑え込んだ。

 

パルパレーパ「なに!?」

 

突然現れた黄金に輝く巨腕に抑え込まれて驚くパルパレーパ。

 

アンギラス「!!」

 

黄金に輝く巨腕がパルパレーパ・プラスの鉗子型のモジュールを抑え込んだために暴龍怪球烈弾を中断したアンギラスは目を見開いた。

 

黄金に輝く巨腕を持っている主―それは両腕が黄金に輝く巨腕となっている(・・・・・・・・・・・・・・・・)ゴジラだったのだ。


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