戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第458話 探査ロケット攻防戦 破壊

藤尭「装者、ノーブルレッドに圧倒されています!」

 

響たちが"完全なる怪物"となっているヴァネッサたちに押されているのをスクリーンで確認する。

 

緒川「ガウくんは!?」

 

友里「現在、配下の怪獣と共に急行中!」

 

連絡を聞いてガウが配下の怪獣と共に急行していることを報告する。

 

 

 

調「ロケットに手は出させない!」

 

切歌「好きにはさせないのデス!」

 

探査ロケットを守ろうとアームドギアを構え、エルザの前に立ちはだかる2人。

 

エルザ「月の遺跡に調査隊など派遣させないであります!」

 

テールアタッチメントで調と切歌を攻撃する。

 

2人は素早く回避して互いのアームドギアによる近距離攻撃を繰り出す(調はヘッドショルダーから丸ノコを、切歌は鎌の刃をブーメランによる攻撃)。

 

2人の攻撃がエルザやその周囲に命中し、砕かれた地面が煙幕のように辺りを覆う。

 

調「気を付けて切ちゃん」

 

切歌「合点デス!きっとこれしきの攻撃では…」

 

煙に紛れてエルザが攻めてくると考えて警戒する。

 

しかし煙が晴れるとそこには地面に空いた穴しかなかった。

 

切歌「いないのデス…」

 

エルザが居らず辺りを見回していると2人の後ろ、つまりは探査ロケットの近くの地面から銀色の獣人が飛び出してきた。

 

調「地中を掘り進んで!?」

 

切歌「やりすごしたデスか!?」

 

地面に潜り、自分たちの攻撃を回避したことに驚く。

 

エルザ「オールアタッチメント!Vコンバインであります!」

 

獣人の腹部分が開いてエルザが言う。

 

どうやら全てのテールアタッチメントを使用してこの獣人型の鎧―『Vコンバイン』を作り上げて地面に潜っていたようだ。

 

エルザ「私めはノーブルレッド…決して卑しき錆色などではないであります!」

 

腹部を閉じ、高速で跳躍する獣人。

 

あまりにも早すぎて反応できない2人。

 

2人の追撃が来る前に獣人は体を丸めると弾丸のように探査ロケットに突撃、ロケットの船体に大穴を開けると一旦飛び出しては再び突撃して穴を開けるを繰り返す。

 

エルザの攻撃で探査ロケットは爆発・炎上しながら崩れ落ちていく。

 

 

 

ヴァネッサ「さすがはエルザちゃん。優等生」

 

響を叩き落し、上空で様子をうかがっていたヴァネッサは言う。

 

ヴァネッサ(でも、あんまり無茶しちゃだめよ。もうその体は…)

 

褒めた後にヴァネッサは心配な顔になりそう思っていた。

 

 

 

エルザ「私めらはずっとずっと…壁に囲まれて、疎外感に苛まれきたであります。利用されて…裏切られて…」

 

探査ロケットを破壊したエルザはVコンバインの腹部を開き、今までのことを思い出す。

 

結社に不完全な怪物にされ、様々な実験台にされ、結社が崩壊し、逃げ出してた後に出会った訃堂に協力するも裏切られてしまったことを…。

 

エルザ「それでも…いつか孤独を埋める方法が見つかると信じて…でも、不可逆の怪物と成り果てるなら優しさなんて…恋なんて知らなければよかったであります!ウォオオオォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!」

 

自分たちの望んだ結果ではないことへのエルザの哀しみが雄たけびとなって轟いた。

 

?「があぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうっ!!!!!」

 

エルザの雄たけびに反応するように聞き覚えのある声が空から聞こえた。

 

全員が見上げると太陽を背にして誰かがエルザに向かて急降下してきていた。

 

ガウ「ガルガアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

 

急降下してきた人物―ガウがライダーキックのように蹴りを繰り出してきた。

 

エルザ「!?」

 

ガウが高高度から急降下してきたことに驚き反応できなかった。

 

ガウの蹴りはエルザのVコンバインの頭部を捉えた。

 

同時にガウは腹部にいるエルザを掴むとVコンバインから引き剥がすとお姫様抱っこのようにキャッチした。

 

主を失ったVコンバインだけが地面に激突、バラバラに砕け散った。

 

ガウ「がうっ!!!!」

 

最後にガウが地面を砕きながら着地した。

 

※ここからガウとエルザの会話が成り立っていますが周囲からはガウの言葉は「がう」としか聞こえていません。

 

エルザ「どうして…助けたでありますか?あのままVコンバインごと私を倒せたものを…」

 

完全に不意を突かれ、防御もできないあの状態であの蹴りを喰らっていればエルザも倒せたというのにガウはそれをせず助けたことを聞く。

 

ガウ「ん?そんなの、決まってるよ。身籠った女性(ヒト)蹴り飛ばすほど、僕は非道じゃないよ。ましてや僕の子を身籠って君にはなおさら、ね?」

 

エルザに聞かれてガウは微笑みながら言う。

 

エルザ「き、気付いていたでありますか!?」

 

自身がガウの子を身籠っていることに気付いていたことに驚く。

 

ガウ「そりゃあ、あれだけお腹を庇ってたり、少しだけど羊水の匂いと僕と同じエネルギーを感じれれば気付かな方がおかしいよ」

 

驚いているエルザにガウは得意げに言う。

 

エルザ「いつから気付いていたでありますか?」

 

ガウ「うーん、気付いたのは風鳴の屋敷の時かな。マリアと撤退する時に君から僕と同じ気と羊水の匂いを感じたんだ。だからもしかしてって思ったの」

 

エルザ「そうでありましたか…」

 

風鳴宗家の屋敷で気付いていたと聞いて納得するエルザ。

 

ガウ「それでどうする?このまま戦う?一応、まだ敵同士なんだけど…。僕的には戦いたくないな~」

 

エルザ「私もです。ですがこの身はすでにシェム・ハに忠誠を誓った身。今更裏切ることなど…!!」

 

互いに互いと戦いたくないと言う2人、その時エルザの視界にガウの後ろから誰かが攻撃しようと接近しているのが見えた。

 

エルザ「危ないであります!!」

 

ガウ「!?」

 

ガウを突き飛ばすエルザ、突き飛ばされ驚くガウ。

 

刹那、ガウがさっきまでいた場所に何かが着弾するように激突し、辺りを煙に包み込む。

 

煙が晴れるとそこには誰かに首を絞められた状態で持ち上げられているエルザがいた。

 

エルザ「あぐぁ……」

 

首を絞められもがくエルザだが人物の力に勝てず、徐々に力が失われていく。

 

リル「探査ロッケトを破壊したまでは良かったが敵の情に揺られよって。使えん怪物だな」

 

エルザの首を絞める人物―リルは言う。

 

リル「シェム・ハ様の計画にもはや貴様はいらぬ。このまま殺して…!」

 

力を入れてエルザを締め殺そうとするリルだったが後ろから殺気を感じて振り向いた瞬間、右頬に拳が命中して吹き飛ばされ、破壊された探査ロケットに激突する。

 

その時、エルザから手が離れた。

 

空中に放り出されたエルザをキャッチする影―ガウがいた。

 

エルザ「ゴホ!ゴホ!!ゴ…ゴジラ…」

 

ガウ「喋らないで。今は安静にして」

 

エルザ「はい………」

 

ガウに言われてエルザは気を失ってしまった。

 

気を失ったエルザをガウはゆっくりと地面に寝かせると立ち上がり、リルを睨んだ。

 

既にリルは瓦礫退かしてガウを見ていた。

 

ガウ「テメェ…何してくれてんだ…リルゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

ガウの怒りの声が周囲に轟き、大気を揺らし、木々を軋ませ、ガラスを破壊したのだった。




次回はガウVSリルの親子対決!(つまりはオリジナル話)

次回をお楽しみに~♪
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