戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

621 / 1283
第463話 新たな戦いの地へ

ゴジラがパルパレーパ・プラスとピア・デケム・ピークの攻撃に晒されている頃、響はリルと対峙していた。

 

響「リルくん…」

 

洗脳され、敵となったリルを実際に目の当たりにして響は戸惑いを見せる。

 

それを知ってか知らずか、リルは一気に響との間合いを縮めて尻尾で殴りかかってきた。

 

響「くっ!!」

 

リルの尻尾攻撃を響は右に跳んで回避する。

 

リル「ガアァァァァッ!!」

 

尻尾攻撃を避けられたリルは今度は左ストレートを繰り出して響を殴ろうと迫る。

 

リルの攻撃を響は自身の左手で掴み、受け止めた。

 

響「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

リルの拳を受け止めた響は開いている右腕の拳で殴ろうとするが…。

 

響「!!」

 

殴ろうとした響だったがリルの顔がいつも甘えてきてくれる顔が重なってしまい、寸止めしてしまう。

 

いくら洗脳されているとは言え、今まで一緒に暮らしてきた家族のような存在であるリルを殴ることなどできなかったのだ。

 

リル「ガアァァァァッ!!」

 

だが、今のリルは響のことなど忘れてしまっているのか容赦のない蹴りを響の腹部に叩きこみ、吹き飛ばした。

 

響「がはっ!!」

 

吹き飛ばされた響は探査ロケット発射施設の近くにある林の木に激突してしまう。

 

クリス「響!!」

 

木に激突した響を見てクリスが叫ぶ。

 

クリス「この!!」

 

リボルバー型のアームドギアを向けて発砲するクリス。

 

しかし、リルは左右に跳んで回避する。

 

クリス「くそ!!」

 

当たらないことに苛立つクリス。

 

響「ダメだよ、クリスちゃん!リルくんがケガしちゃう!!」

 

発砲しているクリスに響が止めに入る。

 

クリス「もうアイツはアタシらの知ってるリルじゃない!諦めろ!!」

 

止めに入った響を見てクリスは言う。

 

リル「ガアァァァッ!!」

 

言い争う響とクリスを見てリルは一気に距離を詰めて尻尾によるなぎ払いで2人を吹き飛ばした。

 

2人を吹き飛ばしてすぐにリルは後ろへ跳ぶ。

 

クリス「この、待ちやがれ!!」

 

吹き飛ばされたクリスはすぐに立ち上がって発砲しながらリルを追いかける。

 

響「ま、待って!クリスちゃん!!」

 

遅れて響も立ち上がってクリスとリルを追いかけるのだった。

 

ヴァネッサ「あらあら、母親とお友達だったのに容赦のないこと。いや、今は元母親とお友達(・・・・・・・)、だったわね」

 

響とクリスに容赦のない攻撃を繰り出したリルを見てヴァネッサは言いながら降下して倒れているエルザの近くに着地した。

 

ヴァネッサ「全く、無茶しちゃって」

 

倒れているエルザを抱えてヴァネッサは微笑みながら言う。

 

ミラアルク「ヴァネッサ!」

 

声の方を見るとミラアルクがこっちに来ていた。

 

ミラアルク「ヴァネッサ、エルザは!?」

 

エルザのことが心配だったのか、ミラアルクは合流するなり聞いてきた。

 

ヴァネッサ「大丈夫よ。少し気を失ってるだけだから」

 

心配しているミラアルクにヴァネッサは言う。

 

ミラアルク「そうか、良かった……!?」

 

エルザが無事だとわかって安心するミラアルクだったがすぐに振り向いた。

 

周囲にはマリア、翼、切歌、調がいた。

 

その後からクリスの銃撃から回避してきたリルがヴァネッサたちに合流と同時にクリスと響も翼たちに合流した。

 

ヴァネッサ「あらあら、囲まれちゃった」

 

囲まれていながらも余裕の表情のヴァネッサ。

 

マリア「余裕でいられるのも今の内よ!」

 

翼「ここからはさっきまでのようにはいかない!!」

 

それぞれの握るアームドギアに力が入る。

 

ミラアルク「そいつはどうかな?」

 

ヴァネッサ「いまから私たちはシェム・ハに任された任務を遂行するの」

 

装者『!?』

 

そう言ってヴァネッサは懐からテレポートジェムが取り出した。

 

それでどこかへ転移しようとしていた。

 

翼「はあぁぁぁぁぁーーーーーーーーッ!!」

 

ヴァネッサがテレポートジェムを取り出した瞬間、翼が斬りかかってきた。

 

ヴァネッサ「!?」

 

斬りかかってきた翼に驚き、ヴァネッサはテレポートジェムを落としてしまう。

 

落ちたテレポートジェムは真っ二つに折れてしまい、テレポート用の魔法陣が展開された。

 

翼「この身が起こした不始末は自分でつける!この手で必ず小日向を助け、リルを救う!!」

 

どうやらまだ訃堂に操られていたことを引きずっていたらしくヴァネッサたちが使うテレポートジェムでシェム・ハの元へ向かい、未来を助け出し、洗脳されているリルを救い出そうとしているのだ。

 

響「翼さんを1人にするな!!」

 

響の言葉に全員が一斉に駆ける。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ガウ「がう!!」

 

ラドンたちの助けにより、パルパレーパ・プラスとピア・デケム・ピークの攻撃から離脱したゴジラもガウに戻り、響たちと共に駆けていく。

 

全員が魔方陣の中に入った瞬間、全員の姿が一瞬で消えてしまった。

 

 

 

藤尭「ギアからの信号ならびにガウくんの生体反応、検知できません!」

 

友里「スキャミングエリア拡大中!ですが!」

 

響たちが消えてしまったことで反応が消えてしまい、慌てる。

 

エルフナイン「世界からの消失…?まさか…そんなことが…」

 

響たちが消えたのが世界から消失したと考えてしまうエルフナインだった。

 

 

 

響「ここは…クリスちゃん!」

 

目が覚めた響は見知らぬ床に倒れており、起き上がるなり先に起き上がり上を見上げているクリスがいて近寄る。

 

クリス「おい…こいつは一体何の冗談だ…?」

 

クリスは驚愕して見上げていた。

 

響「え…まさか!?ここは!?」

 

響も見上げるとそこにあったのは青と緑の星ー『地球』があったのだった。




切歌「おやつの準備もできないままに強いられた突然の月旅行!あの日お気楽に旅行雑誌を眺めていたのは月に行くためなんかじゃないのデス!あーもうこれからは難しい話の時は大人しくしているデスよ~!」

ガウ「がうがうがうー、がうがうーがうがう」
訳:その前におやつ持ってこないでよ、シリアス展開なんだから

切歌「大丈夫デス!おやつはきっかり300円までデスから!」

ガウ「がうがう…」
訳:関係ないよ…

切歌「なんデスとぉ!?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。