戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第464話 白銀の導き

地球の某所・某時代にピンクとエメラルドの2つの閃光がぶつかり合っていた。

 

?「シェム・ハ!お前の邪神は倒れた今、お前の目論見は潰えた!これ以上の抵抗は無意味だぁー!!」

 

エメラルドの閃光から現れたのは右腕が剣になっている緑がかった青髪で精悍な整った顔の青年が現れてピンクの閃光から現れたシェム・ハを殴り飛ばした。

 

殴り飛ばされたシェム・ハは地面に激突する。

 

シェム・ハ「業腹な…だがエンキ…貴様の言う通りかもしれんな…」

 

地面に激突したシェム・ハは上半身だけ起こしながら上空にいる神々とされる種族『アヌンナキ』の青年ー『エンキ』に言う。

 

エンキ「ならば!」

 

シェム・ハの言葉を聞いてエンキは降参したと思った。

 

シェム・ハ「故に!である!」

 

一瞬だけ隙ができたエンキにシェム・ハは銀色の光線を手から発射した。

 

エンキ「!?」

 

隙を突かれたエンキは左手でシェム・ハの光線を防いだ。

 

エンキ「ぐっ…!!」

 

シェム・ハの光線を防いだエンキだったが左腕が銀に変わり始めていた。

 

シェム・ハ「快哉だ。行く道を悉く阻む貴様だけはこの手で屠らねば溜飲が下がらぬ!」

 

銀に変わったエンキの腕を見てシェム・ハは言う。

 

エンキ「くっ…」

 

変わり行く自身の左腕を見て、エンキは右腕の剣で左腕を切り落とした。

 

シェム・ハ「腕を捨てて命を拾うか!」

 

エンキの行動を見てシェム・ハは驚く。

 

そしてエンキは右腕を構えてシェム・ハに向かって行く。

 

地面でエンキとシェム・ハは互いにぶつかり合う。

 

シェム・ハの胸部にエンキの右腕が、エンキの胸部にシェム・ハが咄嗟に作り出した剣がそれぞれ刺さっていた。

 

シェム・ハ「ならば我は…命を捨てて未来を拾う…さらばだ…エンキ…」

 

剣が消えてエンキにそう言って事切れるシェム・ハ。

 

エンキ「後は…ネットワークジャマーを作動させれば…」

 

シェム・ハの遺体から右腕を引き抜き、エンキは深手の傷を負ったエンキはその体を動かして月へ向かって行く。

 

エンキ「すまない…フィーネ…」

 

この場にいないが最愛の女性にそう謝罪するエンキだった。

 

 

 

マリア「!」

 

目を覚ましたマリアは起き上がる。

 

マリア「今のは…嘘!ここって…」

 

さっきのエンキとシェム・ハの戦いはマリアの夢であったがすぐに上を見上げると地球が見えて今いる場所が何処なのか察する。

 

マリア「翼、翼!!」

 

状況を把握しようと辺りを見回すと隣で倒れている翼を見て呼び起こす。

 

マリアに呼ばれて起き上がる翼。

 

マリア「空気はある。むしろおいしい。地球並の重力。これは制御されていると考えるべきかしら?」

 

翼を起こしたマリアは深呼吸して今いる場所―月遺跡の中の状況を言う。

 

だが翼はどこか困り果てていた。

 

マリア「無鉄砲なんてらしくないわね」

 

困り果てている翼の理由を察してマリアは言う。

 

翼「マリア…私はどうすればよかったんだ?わからないんだ…」

 

あの時、操られてしまっていとはいえ自身が行った行為への責任感から未来とリルを救くうために単身でもシェム・ハと戦う覚悟でヴァネッサのテレポート・ジェムを斬ったことを言う。

 

マリア「そうね、勇気かしら」

 

翼に聞かれてマリアは言う。

 

翼「勇気…」

 

マリア「差し出した手を握ってもらえなかった時あの子はきっと心細かったはず。それでもあの子は勇気を出して自分から握ってきた。あの子の勇気に今度はあなたが応える番だと思う」

 

どんな相手とでも手を繋ごうとする響のことを言いながらマリアは言う。

 

翼「そうか…私は士道不覚悟にも立花の勇気から逃げだした…あいたっ!?」

 

小難しく考えてしまう翼の額にマリアはデコピンを喰らわせた。

 

マリア「まったく。とんだぶきっちょさんね」

 

小難しく考えてしまう翼にデコピンしたマリアは呆れる。

 

マリア「兎にも角にもはぐれた皆を捜しましょう…何!?」

 

転移中にはぐれてしまった皆を捜そうとした瞬間、マリアの胸部が光始めた。

 

マリア「導いてる…?アガートラームが!?」

 

マリアの胸部に輝く元ー『アガートラーム』が導いていると言う。

 

現にアガートラームの光が伸びて扉らしき部分に当たると扉が開き、奥へ続く道が現れた。

 

翼「行ってみよう!」

 

マリア「えぇ!」

 

罠かもしれないが行かなければと判断して奥へ続く道へと走る2人だった。

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