戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第467話 合流

リルを取り戻したガウはリルと共に遺跡内で響たちを捜していたのだが…。

 

ガウ「がう!!」

 

リル「かう!!」

 

ガウとリルの尻尾攻撃が遺跡防衛用のファンネルを薙ぎ払う。

 

リルはシェム・ハにより改造された肉体のままであるため、ガウより経験では劣るものの戦闘力ではガウとほぼ変わらないのである。

 

ガウ「がう?がうがう!」

 

何かを空気中で感じたガウはリルを呼ぶ。

 

リル「かう!」

 

ガウに呼ばれてリルは頷くと2人は真上へジャンプすると互いに互いの尻尾の先端を掴むと回転し始めた。

 

忍者が使う投擲武器『戦輪』(日本では他にも『飛輪』、『円月輪』などの呼び方がある)のように背鰭を外側に向けて回転しながら敵を斬る『戦王輪』でファンネルや量産型の棺を破壊して道を開けた。

 

ガウ「がうがう!」

 

リル「かう!」

 

ファンネルと量産型の棺を撃破して2人は先へ急いだ。

 

先を急いで走っていると扉の開いた部屋があった。

 

ガウ「がう!」

 

リル「かう!」

 

その部屋の前に行くと2人は声を上げた。

 

部屋にいたのは翼とマリアであったのだ。

 

翼とマリアの2人もまた、アガートラームの導きでここまで来たのだ。

 

翼「ガウ、それにリル!?」

 

マリア「無事だったのね。リルは元に戻ったみたいね」

 

2人はガウとリルの姿を見て言う。

 

ガウ「がうがうー!!」

 

リル「かうー!!」

 

部屋に入り、ガウとリルはまず翼とマリアの2人と合流出来たことに喜ぶ。

 

翼「……」

 

合流して喜んでいる中、翼は少し暗い表情になっていた。

 

リル「かう?かうかう?」

 

暗い表情をしている翼にリルは心配した様子で近寄ってきた。

 

翼「すまない、私はお前に顔向けは…」

 

リル「かう!」

 

ウジウジと言っている翼にリルはジャンプして翼の額に向かってデコピンした。

 

翼「あいたっ!!」

 

不意打ちのデコピンを喰らってのけ反った翼はなんとか態勢を立て直した。

 

リル「かうかう、かうー」

 

翼にデコピンしたリルは"気にしてないからウジウジしない"っというように鳴くと頬を膨らませる。

 

マリア「貴女の負けみたいね」

 

リルの言っている意味を察したマリアは翼に言う。

 

翼「むぅ…」

 

デコピンされた額をおさえながら少しムッとする。

 

ガウ「がうがう、がうーがうがう?」

 

翼とマリアの2人と合流したガウは部屋のことを聞いてきた。

 

部屋の中央には球体のような機械があった。

 

マリア「ここがどこかってこと?私たちもよく分からないわ。でも、この遺跡の中心部か制御室だと思うわ」

 

ガウの言っていることを察してマリアは見解を言う。

 

すると機械から光が消えた。

 

マリア「止まった!?」

 

機械から光が消えて驚いていると球体の周囲に突起のようなのが現れると光だし、1人の青年の姿を映し出した。

 

その青年は『アヌンナキ』の1人、『エンキ』であった。


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