戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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ティキ「やーっと私が出たー!」

カリオストロ「だらだら話を水増してたからねー」

プレラーティ「オリジナル話を入れているワケダ」

カリオストロ「なにはともあれ本編スタート~♪」


第49話 ティキ

とあるリゾートホテルのような建物の一室にてサンジェルマンは琥珀の中に封じられた人形を出してベッドに寝かせ、手のひらに魔法陣を展開していた。

 

サンジェルマン(ティキは惑星の運航を星図として記録するために作られたオートスコアラー…機密保持のために休眠状態になっていたがアンティキティラの歯車により再起動し、今…ここに甦る…)

 

『オートスコアラー ティキ』の胸部が開き、ティキの寝かされているベッドの隣の机にあった岩のようなのが砕けて中から歯車―『アンティキティラの歯車』が現れるとティキの開いている胸部に嵌まると閉じた。

 

仮面の部分が光ると屋根に天体図が写し出された。

 

ティキ「ふぅ…」

 

天体図が消えるとティキは起き上がり、頭に被っていた仮面を外した。

 

サンジェルマン「久し振りね。ティキ」

 

ティキ「サンジェルマン?あぁ!400年近く経ってもサンジェルマンはサンジェルマンだね」

 

サンジェルマン「そうよ、時は移ろいても何も変わらないわ」

 

ティキ「つまり、今も人類を支配の軛から解き放つとかなんとか辛気くさいこと繰り返しているのね。良かった元気そうで!」

 

サンジェルマン「お前も変わりないようね。ティキ」

 

ティキ「ん?んん?ところでアダムは?」

 

辺りを見回して『アダム』と呼ばれる人物のことを聞く。

 

ティキ「大好きなアダムがいないと、アタシはアタシでいられないぃッ!」

 

そうティキが言うとベランダの柵の上にあった電話が鳴った。

 

サンジェルマン「局長…」

 

ティキ「え!?なにそれ!?もしかしてアダムと繋がってるの!?」

 

サンジェルマンが電話に出るとティキは受話器を受けとる。

 

ティキ「アダムー!いるのー?」

 

アダム『久し振りに聞いたよ…その声を…』

 

ティキ「やっぱりアダムだ!私だよ、アダムのためなら何でも出来るティキだよ!」

 

アダム『かしましいなぁ、相変わらず…だけど後にしようか?積もる話は…』

 

ティキ「アダムのいけず~!釣れないんだから~、でもそんなところも好きだけどね」

 

そう言ってティキは受話器をサンジェルマンに返した。

 

サンジェルマン「申し訳ありません、局長…神の力とノイズ怪獣の構成実験には成功しましたが神の力を維持に叶わず喪失してしまいました」

 

アダム『やっぱり忌々しいものだな。フィーネの忘れ形見、シンフォギア…それと人類が産み出した(・・・・・・・・)究極にして最悪の生命体、ゴジラ』

 

サンジェルマン「疑似神とも戒める不可逆を覆す一撃…そのメカニズムを解明するのに時間を割く必要が…」

 

アダム『無用だよ、理由の解明は…シンプルに壊せば解決さ、シンフォギアもゴジラもね。奴が完全に記憶と力を取り戻すといろいろ厄介だしにね』

 

サンジェルマン「ですが、モスラや他の怪獣たちはどうします?奴らがシンフォギアと手を組み、ゴジラの記憶と力を取り戻そうとする可能性が…」

 

アダム『それなら心配いらない。なにせ…彼らが我々よりも根絶やしにしたのはこの星の人類だからね』

 

サンジェルマン「了解です。カリオストロとプレラーティが先行して討伐作戦を展開しています。私も急ぎ合流します」

 

 

 

ガウ「がう…がう…」

 

特別機208便の客室にて元気になったガウは体を丸めて椅子に眠っていた。

 

眠っているガウの頭をマリアは撫でていた。

 

翼は外の景色を見ていたが座っている座席の横にはアタッシュケースがあった。

 

アタッシュケースの中にはバルベルデ共和国から回収した極秘資料が入っているのだ。

 

『当機はは間もなく着陸体勢に入ります。安全のため、シートベルトの着用をお願いしま…』

 

アナウンスが流れていると機体が激しく揺れた。

 

「「「!?」」」

 

機体が激しく揺れて驚く3人。

 

マリア「なに!?」

 

マリアが外を見るとフライング型のアルカ・ノイズが機体を取り囲んでいた。

 

翼「アルカ・ノイズ!?」

 

取り囲んでいるアルカ・ノイズを見て驚く。

 

 

 

カリオストロ「うっふふふ、命中、命中~♪さて攻撃の2段3段と行きましょうか♪」

 

プレラーティ「出迎えの花火は派手で大きいほど喜ばれるワケダな」

 

管制塔の上でカリオストロとプレラーティは言う。

 

 

 

「「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ……」」

 

コマのように回転したフライング型のノイズによりコックピットごと機長と副機長は殺された。

 

マリア「着陸寸前の無防備な瞬間を狙われるなんて…」

 

翼「日本まで追ってきたということか…」

 

パヴァリア光明結社が極秘資料を狙って日本まで追ってきたと思っている二人。

 

そう言っているとフライング型のノイズの1体がコマのように回転しながら機体の壁を破壊した。

 

翼「ケースが!」

 

破壊された裂け目からケースが落ちる

 

マリア「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ケースをキャッチするマリア。

 

「きゃあぁっ!!」

 

だがケースをキャッチするが外に投げ出されてしまった。

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

起動詠唱を歌いギアを纏う翼。

 

同時に機体がフライング型のノイズの一斉攻撃により完全に破壊され、爆発した。

 

マリア「翼!ガウ!」

 

二人の名を叫ぶマリア。

 

だが爆煙を突き破ってギアを纏った翼と翼の背に掴まっているガウが出てきた。

 

同時にマリアに向かって行くアルカ・ノイズを大型化させたアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放つ『蒼ノ一閃』で撃破、その後近くにいたアルカ・ノイズを次々と撃破する。

 

 

 

藤尭「特別機206便、反応途絶!」

 

友里「翼さん、マリアさん、ガウくんの脱出を確認!ですが…」

 

緒川「このままでは海面に叩きつけられてしまいます!」

 

弦十郎「翼、マリアくんをキャッチしガウを海面に向かって投げろ!!」

 

翼『叔父様、今なんと!?』

 

弦十郎のとんでもない指示を聞いて驚く翼。

 

マリア『無茶なことを言わないでください!それだとガウが…』

 

弦十郎「いいからやれ!!」

 

 

 

プレラーティ「そうはさせないワケダ」

 

サンジェルマン「畳み掛けちゃうんだから~!」

 

 

 

プレラーティとカリオストロがそう言うとアルカ・ノイズたちが一斉にマリアに狙いを定める。

 

翼「頼んだぞ、ガウ!」

 

ガウ「がうがう!」

 

翼は弦十郎の指示通りにアームドギアにガウを乗せると海面に向かって投げた。

 

ガウ「がうぅぅぅーーーーーー!!」

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

海面に着水する刹那、ガウは雄叫びを上げてゴジラになりマリアと翼を手のひらに乗せる。

 

二人が乗ったのを確認すると放射火炎を発射し、残りのアルカ・ノイズを撃破した。

 

 

 

プレラーティ「流石にしぶといワケダ…」

 

カリオストロ「癪だけど続きはサンジェルマンが合流してからね」

 

プレラーティ「だがその前に…」

 

不適に笑うプレラーティ。

 

 

 

ゴジラ「グルルルル……」

 

翼「どうした?ガウ」

 

マリア「翼、アレ!」

 

空港の滑走路に上がったゴジラが何かを感じて威嚇の声を上げたのを翼が聞くとマリアがある方向を指差した。

 

?「ギャグオォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

?「グギャオォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

マリアが指差した先には巨大な魔法陣があり、そこから2体の肉食恐竜のような姿をして、ぶつぶつの表皮を持って、頭と背に鋭利な刃物のような突起物を持った赤と黒のノイズ怪獣『双子分解怪獣 ノイズレッドギラス』と『双子分解怪獣 ノイズブラックギラス』が現れた。




響「次回は双子ノイズ怪獣VSガウくんだよ…」

翼「それでは次回を楽しみにしててくれ」

クリス「あれ!?私の台詞は!?つーかそこの響はXDの並行世界の奴じゃねーか!?」

響「あぁ?なんか言ったか?」

ガウ「が、がうがう~!」(また次回~!)

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