戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第478話 流れ星、堕ちて、燃えて、尽きて…そしてぇぇ!!

エルザ「あ…うぅ…」

 

ガウの胸元に顔を埋めて泣いているエルザ。

 

ガウ「がう…」

 

そんなエルザの頭をガウは優しく撫でて宥める。

 

ガウにも家族を失ったことがあるからその辛さが分かっていたからだ。

 

響「うわっ!?」

 

心配する響だったがバランスが崩れてしまい、地球から遠ざかりそうになった。

 

そんな響の手を掴む者がいた、翼だった。

 

翼「誰かと手を繋ぐこと…こんなにも勇気が必要だったんだな。それを…私は…」

 

響を引っ張り、地球軌道に戻す翼。

 

響「翼さん!」

 

1度は繋いでいた手を振り払った翼だが、響にはそんなの関係なかった。

 

マリア「こんなになった地球を見るとどこに帰還したらいいかわからないわ…」

 

翼「この星に生きる命は…」

 

響「みんなは!?」

 

赤い地球を見て絶望が過った。

 

友里《こちら本部!応答願います!》

 

全員『!!』

 

通信で聞こえてきた友里の声に全員が驚いた。

 

 

 

とある海上にボロボロの状態になりながらも航海している本部があった。

 

藤尭「ボロボロなれどこちらは無事!そして無事なのは本部だけじゃない!」

 

弦十郎「ネットワークシステムの利用した演算でユグドラシルを起動するならばネットワークから妨害することも可能!」

 

 

 

マリア「まさか…エシュロンを利用して各所にファイヤーウォールの設置を!?」

 

シェム・ハとユグドラシルからのネットワークからのハッキングに対抗する為に世界中のエンジニアたちが対抗していることに驚いた。

 

調「でも、ネットワークシステムから妨害出来ても…」

 

切歌「怪獣たちはどうするデスか!?」

 

ネットワークではない現実にいる怪獣たちの脳も利用さしている対抗手段がなかった。

 

?・?『『それに関してはすでにこちらが手を打っています』』

 

心配する面々の頭に新たな声が響いてきた。

 

 

 

ヒオ「怪獣たちは私たちコスモスの力で結界の中に入れてシェム・ハとユグドラシルから切り離しています」

 

マナ「地球にいるのは怪獣や人類だけではありません!」

 

地上で怪獣たちを結界に入れてシェム・ハとユグドラシルの呪縛から怪獣たちを解放しているヒオとマナ、そして地球の先住民ー『コスモス』がいた。

 

 

 

大統領「米国大統領の名において非常事態宣言を発令する!腕に覚えのある者、並びに各国機関は世界規模で発生しているハッキングに対抗せよ!各端末の演算機能を死守することでこれ以上の侵食を阻止できる!怪獣たちに関しては我々の先住民であるコスモスの尽力により解放されつつある!今こそ、人類の総力で押し留めるんだ!」

 

ホワイトハウス前で大統領が演説し、世界中に呼び掛ける。

 

 

 

翼「それでも…この連携は!?」

 

いくら準備をしていても世界各国やコスモスがこうも早く連携できることに驚く。

 

総司《生前の八紘殿の指示により事あらば協力を要請する書簡を各国指導者やコスモスの下届けるべく奔走していたのだ》

 

翼の疑問に答える人物ー緒川家 現当主『緒川 総司』である。

 

捨犬《さすがにこの事態は想定外だけど~。それでもうちの店にいるIT関連の顧客達に手伝ってもらったのさ》

 

さらに続くように言うのは緒川家 末弟 『緒川 捨犬』である。

 

2人とも緒川の兄と弟である。

 

 

 

緒川「兄上!捨君!痛み入ります!」

 

兄と弟の尽力に緒川は言う。

 

 

 

翼「繋がれぬ運命を背負いながらそれでも人は…世界は繋がっていく…ああ…防人が人を守るのは弱いからではなくその勇気…果て鳴き強さが尊いからなのですね…お父様…」

 

全て先を見通していた父親(八紘)により、人々が、世界が繋がっていくことに翼は涙を流した。

 

エルザ「これが…人と人が繋がること…」

 

通信を聞いていたエルザは呟く。

 

ガウ「がう…がうがう、がうがうがうー。がうがう、がうがうがう」

 

訳:そう…これが人と人が繋がる力、絆だよ。今の絆には、エルザも入ってるよ

 

呟いたエルザにガウは言う。

 

エルザ「こんな私も…」

 

ガウ「がう!」

 

訳うん!

 

意外そうにするエルザに頷くガウ。

 

そして響たちは遂に大気圏に入り始めた。

 

響「みんな…エクスドライブだ!」

 

大気圏に入り始めた瞬間、響は言う。

 

クリス「だけど…可能とするだけのフォニックゲインは?」

 

響「信じよう!私達の胸の歌を!シンフォギアを!」

 

クリスの質問にそう答える響に全員が頷く。

 

6人『Gatrandis babel ziggurat edenal…Emustolronzen fine el baral zizzl…Gatrandis babel ziggurat edenal…Emustolronzen fine el zizzl…』

 

絶唱を唄い、フォニックゲインを上げる6人。

 

それに同調するようにガウの体が光始めていたが誰も気づいてはいない。

 

だがエクスドライブは発動せず、大気圏の摩擦熱が全員に襲いかかる。

 

 

 

藤尭「この突入角では…」

 

緒川「やはりエクスドライブを起動させるだけのフォニックゲインは…」

 

衛星から見守っていて言う。

 

 

 

シェム・ハ「月からの帰還とは驚嘆に値する。なれどここまでよ」

 

7つに輝く流星を見てシェム・ハは言う。

 

シェム・ハ「流れ星、堕ちて、燃えて、尽きて…」

 

輝く流星にシェム・ハは晩餐を送るが如く言う。

 

その時だった、流星がUターンしてシェム・ハたちの方へ向かってくる。

 

響「そしてぇぇー!!」

 

7つの流星が地面に着弾、そこから白いギアとなり髪がオーラのようになった響たちーエクスドライブモードと体に白いラインが走り、背鰭が蒼白いオーラのように揺らめくゴジラがいたのだった。




代筆です。

なにやら今回でストックがなくなったようなのでしばらくお休みだそうです。

申し訳ありません。

それでは、次回をお楽しみにです!

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