戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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XV編最終章2(第480話) シェム・ハの猛攻

ゴジラがブラジュナーとピア・デケム・ピークの2体と戦っているころ、響たちはシェム・ハと空中戦を繰り広げていた。

 

キャロルの四元素の攻撃がシェム・ハを飲み込む。

 

響たちと歌を重ねているためにその威力は今までのキャロルより凄まじかった。

 

シェム・ハ「声を重ねて力を増したか。だが!」

 

大きい方の右側の角を折られたじゃ様態でシェム・ハは現れると不可逆の力である『無かったことになるダメージ』を発動させるが…。

 

シェム・ハ「まさか!?」

 

不可逆を発動し終えたシェム・ハは驚く。

 

神殺しではないキャロルの攻撃に損傷したダメージが消えずに残っていたのだ。

 

翼「不条理の執行に無効化されない!?」

 

今まで自分たちを散々苦しめていた不条理が上手く機能しなかったのを見て翼たちも驚いていた。

 

それを確かめるように翼が青い炎を纏わせたアームドギアでシェム・ハに斬りかかるがシェム・ハはシールドで防ぐ。

 

そこへキャロルのダウルダブラの糸がシェム・ハを縛る。

 

チャンスとばかりに翼はシェム・ハに再度斬りかかるが、シェム・ハは不敵に笑ったかと思いきや体を輝かせてダウルダブラの糸を引き千切り、さらに左右に丸い形のファンネルを展開すると翼に向けて光線を発射した。

 

光線を見て翼は直ぐ様回避する。

 

調「神獣鏡の輝きで!」

 

切歌「こっちが神殺しならあっちはシンフォギア殺しなのデス!」

 

光線と光を見て調と切歌はその源である“神獣鏡”であると察する。

 

そんな中で、クリスはリボルバー型のアームドギアから光線を発射、それを迎撃しようとするシェム・ハも神獣鏡の光線を発射する。

 

しかし、クリスの発射した光線は生きているかのように複雑に軌道を変えてシェム・ハに向かっていく。

 

シールドを展開してクリスの光線を防ぐシェム・ハだったがそこへマリアが接近し、右手に短剣型のアームドギアでシールドを破壊、さらに左腕に新たに伸びたブレードでシェム・ハを殴り飛ばした。

 

クリス「ほんとに効いてやがる!これってエクスドライブの力なのか?」

 

マリア「違う…だけどまるで位相差障壁を突破するかのように!」

 

響とガウのみが神殺しだけが神の力に対校できていた。

 

だが今はノイズやアルカ・ノイズの位相差障壁をギアで越えるように神の力を突破することができると言う。

 

すると巨大な光の柱が地面から伸びてきた。

 

藤尭『検知エネルギー、振り切れました!』

 

友里『周辺脅威レベル増大!神話級特異災害、開闢します!』

 

藤尭と友里の2人がそれぞれ言う。

 

光が消えるとシェム・ハを表すマークに似た形をした巨大な物体と、その物体と合体したシェム・ハが現れた。

 

調「未来さんを依代とするシェム・ハは!」

 

切歌「ここからが本気みたいデスよ!」

 

エルフナイン『言うなればシェム・ハ決戦体!まさしくデウス・エクス・マキナとなって!』

 

シェム・ハ第2形態『デウス・エクス・マキナ』となったことに全員が身構える。

 

シェム・ハ「我が欲したのは権威や力などではない。その先にある未来だ!」

 

本心を叫びながらシェム・ハは自身の周囲に大量のファンネル群を展開した。

 

シェム・ハ「我らであっても独立した個を備える以上擦過して激突する!」

 

一斉に光線を発射して攻撃を開始するファンネルたち。

 

その時、蒼白い炎が真横からファンネル群の半分を飲み込み、破壊した。

 

シェム・ハ「この炎は!?」

 

ファンネル群の半分を飲み込み、破壊した蒼白い炎を見て飛んできた方を見るとパルパレーパ・ブラジュナーとピア・デケム・ピークの2体を倒したゴジラが向かって来ていた。

 

響「ガウくん!」

 

合流してきたゴジラを見て喜ぶ響。

 

だが、残り半数のファンネル群が攻撃を再開してきた。

 

響「たぁーっ!!」

 

攻撃を再開してきたファンネル群に響は1本の光の柱のようになりながら大量のファンネルを破壊する。

 

続けて翼は歌舞伎の連獅子のように髪を振りながら大量のファンネルを破壊する。

 

さらに続けてクリスは自身の巨大なシャイダーのフレーム映像が投影させ、超巨大化させたアームドギアから巨大ビームを発射した(宇○刑事 シャイ○ーのビッ○マ○○ムに似た技とか言わないでね)。

 

シェム・ハ「神とはちゃんちゃら!」

 

次々にファンネル群を破壊する響たちを見てシェム・ハは次なる一手を繰り出そうとする。

 

シェム・ハ「故に我はこの実験場にて個の統合を試み夢と見た!」

 

下にある羽部分を上げて円を象ると先端部分から光線を発射した。

 

発射した光線をキャロルが四つのエレメントで構成したシールドで防御する。

 

だが、シェム・ハは乗っている物体でキャロルのシールドを破壊、響を背中から押し出すようにぶつかる。

 

シェム・ハ「誰もが痛みに傷付き分かり合えぬ夜に涙しない未来のために!」

 

シェム・ハも“未来のために”と己の目的の正統性を叫ぶ。

 

響「未来!今度はちゃんと言葉にしたい!」

 

そんなことは関係ない響は未来を取り戻そうと叫ぶ。

 

シェム・ハ「分かり合うことすらままならぬ不完全な言葉にか?」

 

そう言うシェム・ハの目に涙が流れていた。

 

シェム・ハ「その言葉で伝えられぬお前への想いを秘めていたからこそ、この依代は刹那に我を受け入れたというのに!」

 

未来が自ら自身を受け入れたと語るシェム・ハ。

 

響「未来が…」

 

シェム・ハの言葉に響は僅からながらショックを受けた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

シェム・ハの乗る乗り物にゴジラが受け止めて動きを封じた。

 

同時にマリア、調、切歌の3人のギアのアームドギアを合わせて巨大ロボットを造り上げるとそのロボットでゴジラが止めたシェム・ハの乗り物の羽を破壊する。

 

キャロル「今が好機だ!」

 

全員『オーバーブレイク!!』

 

キャロルの合図で響たちはギアのエネルギーを右拳に集めて殴りかかる。

 

対するシェム・ハはシールドを張って防御する。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴジラも自身のエネルギーを響たちに与えて拳を強化させる。

 

9人(7人と精神内に1人と1匹)の力がシェム・ハのシールドを打ち砕かんと迫る。

 

響「未来をー!!」

 

響が吠えたその時だ。

 

未来「呪われた力で私を殺すの?」

 

響「!?」

 

シェム・ハ「フン!」

 

一瞬だけ未来に戻ったシェム・ハに動揺した響によりバランスが崩され、その一瞬の隙を突かれるように爆発。

 

響たちは吹き飛ばされてしまう。

 

シェム・ハ「無粋に足掻く!だが散り際は白銀に煌めくがいい!」

 

爆煙の中からシェム・ハは現れ、光線を発射、着弾して起きた爆発が辺りを包み込んだのだった。




キャロル「俺をプレイアブル化していないにも関わらずCMナレーションを頼むだなんてふざけているのか!そんなアプリの思い出なぞ俺が焼却してやる!何するものぞXDUォォ!」

ガウ「がうがうがうー…」
訳:もうされてるじゃん…

エルザ「いずれわたくしめらも…」

ミラアルク「所長とは一緒のパーティーには入りたくないぜ」

ヴァネッサ「所長は女性の前でも全裸になるからね~」

ガウ「がうがう!!」
訳:変態じゃん!!

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