戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第486話 黒幕の名

アントラー?「キャアァァァァァァァァァァゴオォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

テレスドン?「ガアァァァァァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ティグリスを倒したミレニアムゴジラの前にアントラーとテレスドンの2体の怪獣が出現、襲い掛かってきた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

襲い掛かってきたアントラーとテレスドンに放射火炎を放とうと口の中でエネルギーをチャージする。

 

アントラー?「キャアァァァァァァァァァァゴオォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

エネルギーをチャージしているミレニアムゴジラの口に向かってアントラーは両顎から7色の光線―『磁力光線』を発射した。

 

アントラーの磁力光線でミレニアムゴジラの口の中でチャージされていた放射火炎のエネルギーが四散する。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

チャージしていたエネルギーが磁力光線により四散させられて驚く。

 

テレスドン?「ガアァァァァァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

驚いているミレニアムゴジラにテレスドンが口からマグマエネルギーを火炎に変えて放つ『デプス火炎』を放った。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル!!」

 

テレスドンのデプス火炎をミレニアムゴジラは持ち前の脚力で地面を蹴り、跳躍して回避する。

 

だが、そこへデプス火炎を放ち終えたテレスドンが体をドリル状に高速回転しながら体当たりしてきた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

体当たりされたミレニアムゴジラは吹き飛ばされないように踏ん張り、テレスドンの首に噛みついた。

 

しかし、初代怪獣王譲りで、通常ならどんなに硬いモノを砕けるはずの牙が貫通しなかった。

 

テレスドン?「ガアァァァァァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

牙が貫通しなかったことを分かるなりテレスドンは頭突きをミレニアムゴジラの顎に叩き込んだ。

 

顎に頭突きを叩き込まれてテレスドンは吹き飛ばされる。

 

テレスドン?「ガアァァァァァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

頭突きを叩き込んでミレニアムゴジラを吹き飛ばしたテレスドンは続けざまにデプス火炎を発射、命中させる。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル!!」

 

デプス火炎を喰らいながらもミレニアムゴジラは怯まず、尻尾で攻撃する。

 

ミレニアムゴジラの尻尾はテレスドンの顔面に決まり、僅かながら後退させた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…!?」

 

テレスドンが後退させて反撃しようとするがあることに気付いた。

 

後ろにいたはずのアントラーの姿がどこにもなかった。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…グルルルル?」

 

アントラーを捜して辺りを見回していると突如足元が崩れた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァッ!?」

 

足元が突如崩れて驚く。

 

最終的にすり鉢のようなくぼみとなった場所にミレニアムは落ちていた。

 

アントラー?「キャアァァァァァァァァァァゴオォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

くぼみの真ん中であり、底からアントラーが出現して砂をミレニアムゴジラに掛ける。

 

これはアントラーの作り上げた蟻地獄である。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル、グルルルル!」

 

なんとか這い上がろうとするミレニアムゴジラだが蟻地獄の砂はサラサラで、もがけばもがくほどずり落ちてしまう。

 

さらにアントラーが掛けてくる砂により余計にずり落ちてしまう。

 

響「リルくん!」

 

未来「今助けるから!」

 

アントラーの蟻地獄に填まってしまったミレニアムゴジラを2人が助けに行こうとしたその時だ。

 

?「邪魔はさせんぞ。シンフォギア」

 

「「!?」」

 

第三者の声がした瞬間、2人のそれぞれの右肩に紫色の細い光線が貫通、撃ち抜いた。

 

響「いっ!?」

 

未来「うあっ!?」

 

右肩を撃ち抜かれて痛みが走る。

 

響「だ、誰!?」

 

痛みを堪えながら響は振り向くとミレニアムゴジラの戦いを見ていたフードの人物だった。

 

ファントム「俺の名はファントム。この世界を怪獣の力で破壊するために未来からきた、破壊者だ」

 

フードの奥で響たちを見つめながら、人物―『ファントム』は名乗るのだった。


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