戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第491話 崩れ去る束の間

S.O.N.G.と協力することになった竜響はしばらくの間、響たちの所に身を寄せることになった。

 

今回は竜響の歓迎会をしたいと響が言い出したので食材の買い出しに来ているのだ。

 

竜響「うお~、昔の商店街って俺の時代と変わんねーんだな」

 

商店街を見て少し興奮する竜響。

 

未来「竜響くんの時代でも商店街は今のままなの?」

 

竜響「あぁ。16年後ってもこの辺りはあまり開発されたりしねーからな」

 

未来に聞かれて竜響は答える。

 

リル「かうかう?」

 

訳:どうして?

 

竜響「親父が住み着いた町ってのもあるけど、実際はリルの兄貴が政府の役人にキレたってのが本当かな」

 

リルの言葉が分かるのか訳の書かれたメモ無しでリルの言っていることを理解し、受け答えをする。

 

響「え?リルくん、未来でガウくんみたいなことするの?」

 

竜響「基本的には親父より優しいから譲歩はしたりすっけど、キレると親父並に怖くなってるぜ」

 

驚く響に竜響は少し苦笑いして言う。

 

未来「流石はガウくんの一族だね」

 

響「ほんとほんと」

 

竜響からリルの未来がガウとほぼ一緒の性格になっていると聞いて笑う。

 

未来「それはそうと竜響くん、未来で私たちってどうなってるの?」

 

少し興味本意で竜響に聞く。

 

響「あ、私も知りたーい!」

 

響も同調して聞いてきた。

 

竜響「あー…言っていいのかな」

 

聞かれた竜響は困った表情をして言う。

 

響「えー、聞かせてよ~」

 

竜響「分かったよ。まず、響のばあさんだけど…学校を無事に卒業する」

 

未来「え、ウソ!?」

 

リル「かう!?」

 

竜響の言葉を聞いて未来とリルは驚いてしまう。

 

響「ちょっと、2人とも反応が酷すぎない?」

 

2人の反応に響はショックを受ける。

 

まあ、無理もない。

 

遅刻率、宿題未提出率はリディアン始まって以来の最高率を更新し続け、まともに来ても基本寝ている響が無事に学校を卒業したと聞けば驚かない方が無理な話だった。

 

未来「だって響が無事にリディアンを卒業したって言うから」

 

竜響「その辺、親父も驚いてたぞ。"あの響が卒業!?"って」

 

笑いながら竜響は未来でガウも驚いていたことを語る。

 

響「あとでガウくん締めよ…」

 

「「「…………」」」

 

一瞬黒化した響を見てちょっと言い過ぎたのかと思った3人は冷や汗を掻いた。

 

竜響「そ、それで未来のばあさんは…ピアニストになってるよ」

 

話を変えようと竜響は未来のことを話しだした。

 

未来「え?私が?」

 

竜響「あぁ。コンサート開いたりして色々な世界を回ってるぜ」

 

響「それ凄いよ、未来!」

 

自分のことのように未来に言う響。

 

未来「もう、響ったら。未来の話なんだから本当になるか分からないよ」

 

喜んでいる響に未来はそう言う。

 

竜響(まあ、響のばあさんと籍入れてるのは黙っといた方がいいな…)

 

楽しそうに話す響と未来を見て竜響はそう思っていた。

 

竜響「ん?お、この匂いは!」

 

空気中に漂うある匂いを感じ取ってその方向を見る。

 

そこには"お好み焼き屋 ふらわー"があった。

 

未来「もしかしてふらわーを知ってるの?」

 

竜響の反応を見て未来は聞いて来た。

 

竜響「知ってるも何も、お好み焼きは大好物だぜ!」

 

嬉しそうに竜響は答える。

 

響「ふふ、やっぱり竜響はガウくんの子供だね」

 

嬉しそうに答えた竜響を見て響は笑いながら言う。

 

竜響「ん?どういう意味だよ?」

 

リル「かうかうーかうかうかう」

 

訳:パパもお好み焼きが大好きなんだよ

 

竜響の質問にリルが答える。

 

竜響「そう言えばそうだな。じゃあ、俺の歓迎会の飯はお好み焼きにしてくれないか?」

 

響「あ、それだいさんせーい!!」

 

リル「かうかうー!」

 

訳:僕も僕も―!

 

竜響の提案に賛同する2人。

 

未来「もう、本当に親子なんだから…いいよ、今晩はお好み焼きにしよっか」

 

3人の姿を見てそう言いながらも未来は了承するのだった。

 

竜響「よし、さっそ…!?」

 

リル「!?」

 

未来の許可が下りてふらわーへ行こうとした矢先、竜響とリルは突然立ち止まった。

 

未来「どうしたの?」

 

響「2人とも早く入ろうよ」

 

急に立ち止まった2人を見て響と未来は言ったその時だ。

 

竜響「2人とも!」

 

リル「かうかう!!」

 

訳:危ない!!

 

同時に響と未来を突き飛ばす2人。

 

その直後、4人が来た道の道路に青い炎が降ってきて道を破壊した。

 

竜響「っ…無事か、響のばあさん、未来のばあさん」

 

リル「かうーかう?」

 

訳:大丈夫?

 

響と未来を心配して2人は聞く。

 

未来「う、うん…」

 

響「今のはいったい…」

 

ナツノメリュウ「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

降ってきた火炎が何なのかと考えていると上空からナツノメリュウが落ちるように降ってきた。

 

響「あの怪獣!?」

 

降ってきたナツノメリュウを見て響は思い当たる節があり叫んだ。

 

かつてパヴァリア光明結社の目的を探るために調神社へ訪れた際に宮司さんから見せてもらった古文書に描かれていた天と地の龍脈を護りし2頭の龍型の怪獣。

 

地の龍脈を護りし守護龍『地帝大怪獣 ミズノエノリュウ』。

 

そして天の龍脈を護りし守護龍こそが『伝説海龍 ナツノメリュウ』である。

 

ナツノメリュウ「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

何とか起き上がったナツノメリュウだがその体は傷だらけで、フラフラと今にも倒れてしまいそうな足取りをしていた。

 

カイライゴルザ「ゴルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ナツノメリュウから少し離れた地面から土柱が上がり、地下からカイライゴルザが雄たけびを上げて出現した。

 

未来「傀儡怪獣!?」

 

出現したカイライゴルザを見て驚く。

 

竜響「ってことは近くにいるのか、ファントム!!」

 

ファントム「そう怒鳴らなくても俺はここにいるぞ。ウルトラマンビースト」

 

竜響が怒鳴るように呼ぶと竜響たちの前にファントムが姿を現した。

 

竜響「テメェ!また怪獣を傀儡化させやがったな!」

 

カイライゴルザを見てファントムに怒りの籠った声で言う。

 

ファントム「あぁ、あの怪獣は守護龍を捕獲するための道具だ」

 

リル「かう!?」

 

訳:道具!?

 

ゴルザを道具と呼んだファントムに驚くのと同時に怒りを覚える。

 

ファントム「これで俺の計画が達成される」

 

響「アナタの計画?何が目的なの!!」

 

ファントム「流石に教えるバカはいないさ。せいぜい俺の邪魔をするなよ」

 

響に問われてファントムはそうはぐらかす。

 

竜響「"邪魔をするな"?ふざけやがって…とことん邪魔してやるよ!!」

 

はぐらかされはしたが"邪魔をするな"と言われて黙っているわけにはいかず、そう言う。

 

ファントム「ふっ…まあ、お前ならそう言うだろうと思ったよ。だが、勝てるかな?俺の傀儡怪獣軍団に!!」

 

竜響の言葉を聞いてファントムは言うと左手を光らせる。

 

カイライハヌマーン『ウギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!』

 

カイライメルバ「ピリュシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

カイライガルラ「ガルシュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ファントムが手を光らせると地面から数十体の『大悪獣 ハヌマーン』が傀儡化した『傀儡戦闘員 カイライハヌマーン』。

 

空からゴルザと同じく超古代怪獣の一角、『超古代竜 メルバ』が傀儡化された『傀儡超古代竜 カイライメルバ』。

 

カイライハヌマーンとは別の地面からゴルザ、メルバと同じく、超古代怪獣の一角である『超古代怪獣 ガルラ』が傀儡化された『傀儡超古代怪獣 カイライガルラ』が出現。

 

響たちの前にファントムの傀儡怪獣軍団が出現した。

 

ファントム「この圧倒的な差、超えられるかな?」

 

フードで隠れて分からなかったがファントムは笑ってそう言うのだった。

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