戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第496話 外の状況

雨が降り始める少し前、S.O.N.G.本部。

 

弦十郎「状況はどうなっている!?」

 

本部の発令室に入ってきた弦十郎は状況を聞く。

 

友里「現在、ポイントA地区に傀儡怪獣が数十体出現!リルくんと竜響くんが変身して交戦中!!」

 

藤尭「続けてガングニールと神獣鏡の反応を検知!交戦に入りました!!」

 

友里と藤尭が現状の報告をする。

 

弦十郎「翼たちは!?」

 

友里「翼さん達は現場に急行中!あと数分で合流できます!!」

 

出撃した翼たちがもうすぐ到着すると伝える。

 

 

 

ビーストたちが戦っている町から少し離れた空域に5つのロケットが接近していた。

 

翼たちの乗るロケットだ。

 

翼「もう少しで到着だ!」

 

マリア「傀儡怪獣が数十体現れたみたいだけど…」

 

数十体の傀儡怪獣が出現したことを聞いており、マリアは言う。

 

クリス「どんだけの怪獣が傀儡化されてんだ…」

 

切歌「それでも戦うしかないのデス!」

 

調「うん。これ以上、怪獣たちを苦しめない為にも!」

 

自分の意志で暴れているわけでは傀儡化された怪獣たちをその苦しみから救おうと意気込んでアームドギアを握る手に力が入る。

 

その時だ。

 

?「邪魔はさせんぞ、シンフォギア」

 

5人『!?』

 

聞き覚えのある声が聞こえたかと思いきや5人の右肩や左肩に紫色の光線が命中した。

 

マリア「ぐっ!!」

 

切歌「うあっ!!」

 

調「あぐっ!!」

 

直後マリア、切歌、調の3人の体に異変が起き、ロケットから振り落とされてしまった。

 

翼「マリア!?」

 

クリス「お、おい!?」

 

振り落とされてしまった3人を見て驚く。

 

ファントム「ほう、やはり適合係数が低い者には効果抜群だな」

 

声の方を見るとファントムが少し高い位置で見下ろしていた。

 

クリス「ファントム!!」

 

翼「やはり現れたか!!」

 

ファントムの姿を見て構える2人、だが…。

 

クリス「くっ…」

 

翼「こ、これは…」

 

力が抜けていく感覚が2人を襲い、アームドギアすら重く感じてしまっていた。

 

ファントム「適合しているとはいえやはりアンチリンカーの前には無力だな」

 

翼「やはりアンチリンカーと同じ光線か!?」

 

さっき喰らった光線が報告にあったアンチリンカーと同じ作用を有する光線であると察する。

 

ファントム「そうだ。これでお前らが例え救援に駆けつけたとしても足手まといでしかない」

 

クリス「くっ、やってくれる…!」

 

ファントムにより適合係数を一時的に下げられてしまったことに毒づく。

 

翼「だがその効果も半日までの辛抱…」

 

ファントム「その間、俺が何も対抗策を打っていないとでも思ったか?」

 

ファントムはそう言うと"パチンッ"と指を鳴らした瞬間だった。

 

ファントムの後ろ…ビーストたちが戦っている町を覆うように七色の光が覆うとすぐに透明な壁となった。

 

翼「今のは…」

 

クリス「何しやがった!?」

 

展開された何かを見て聞く。

 

ファントム「お前らが入ってこられないようにするための保険だ。せいぜいそこで俺の計画が達成されるのを見ていろ」

 

そう言ってファントムは姿を消してしまった。

 

数分後、ファントムのアンチリンカーと同じ作用を有する光線の影響で適合係数を下げられてギアを解いた状態で弦十郎たちと合流していた。

 

エルフナイン「ファントムがA地区に張ったのは強力な結界だと思われます」

 

ファントムが張ったものを解析していたエルフナインが言う。

 

弦十郎「破壊は可能なのか?」

 

ユウコ「残念ながら…自衛隊が別方向から爆破や砲撃などをしていますが効果は無いようです」

 

エルフナインの助手を勤めるユウコが弦十郎の問いに答える。

 

クリス「つまり、響たちは完全に閉じ込められたって訳かよ…」

 

翼「そうなると立花たちはかなり苦しい状況になるな…」

 

切歌「こんな時、ガウくんがいてくれたら…」

 

調「切ちゃん!」

 

ガウだったら何とかしてくれる、そう思ってつい言ってしまった切歌を調は叫ぶ。

 

呼ばれて切歌は自分がとんでもない失言をしたことに気付く。

 

ガウは先の戦いでユグドラシルを止めるために響たちと絶唱し、その反動を自分1人に集中させた結果、下半身の機能を失い戦うことが出来なくなってしまっているからだ。

 

マリア「切歌が呟くのも無理ないわ。私ただってそう思ってたから」

 

失言して落ち込む切歌を諫めるマリア。

 

この場にいる全員がガウの力を頼りにしていたことは明白だった。

 

それ故に周囲の雰囲気が暗くなる。

 

ユウコ「…それでも…それでも、私たちが何とかしないと響さんたちが危ないんです。万に一つの可能性があるなら、自分に出来ることがあるなら私は諦めません」

 

暗くなる雰囲気にユウコが言う。

 

ユウコはかつて絶対に倒すことが出来ないとされていた破壊の王に挑み、目的ではないにしろ1度は勝利した。

 

それは誰も諦めず、ある人物の言葉を信じた結果だった。

 

どんなに絶望を突きつけられても諦めず、新たな希望を見つける。

 

それが今ユウコが伝えたいことだった。

 

弦十郎「…そうだな。ユウコくんの言う通りだ。俺たちが諦めていたら話にならん!諦めるのはやることを全部やってからだ!」

 

ユウコに言われて弦十郎は続いて言うと全員が頷き、暗くなっていた雰囲気を吹き飛ばしたのだった。

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