戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

669 / 1218
第506話 負けてられるかぁ!!!

ビースト「行くぜぇ!!」

 

最初に動いたのはビーストだった。

 

ビーストは走りながらビーストスパークのレバーを引き甲部分をアントラーに合わせた。

 

スキル・アントラー!!

 

音声と共にビーストの両腕に七色に輝くブーメランが伸びた。

 

ビースト「マグネットシザー!!」

 

アントラーの大顎を模様したブーメラン―『マグネットシザー』を放つ。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

向かってくるマグネットシザーにゴウウは高速の水の弾丸を打ち出す。

 

ゴウウの水の弾丸を受けてマグネットシザーは溶解する。

 

ビースト「まだまだぁ!!」

 

マグネットシザーを溶解されながらもビーストはさらに攻撃を加えるようにマグネットシザーを放つ。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

放たれるマグネットシザーをゴウウは水の弾丸で撃ち落としていく。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴウウがビーストのマグネットシザーを撃ち落としている隙に背後に回ったミレニアムゴジラが放射火炎を浴びせた。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

背中から来る放射火炎にゴウウは背中から水を滝のように噴射して対抗する。

 

ビースト「シェアッ!!」

 

ミレニアムゴジラがゴウウを背後から攻撃し始めるとビーストはビーストスパークの甲部分に赤いゴジラの怪獣ストーン―『バーニングゴジラストーン』をセットした。

 

コネクト・ゴジラ!

 

バーニング!!

 

ビースト「獣王解放!!」

 

チェンジ!!!

 

ウルトラマンビースト・マグマバーニング!!!!

 

ビースト「デリャアァァァッ!!」

 

紅蓮の色をした灼熱のビースト『ウルトラマンビースト・マグマバーニング』となった。

 

ビースト「マグマ・バニッシャー!!」

 

マグマバーニングになったビーストは両腕からマグマエネルギーを球体にした技『マグマバニッシャー』を放った。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

マグマバニッシャーに対してゴウウは高速の水の弾丸を発射して相殺させる。

 

マグマと水がぶつかり合い、水蒸気が煙幕となって周囲を覆いつくす。

 

ビースト「ウオォォォォォォラァァーーーーーーーーッ!!!」

 

蒸気の煙からビーストが接近し、マグマで熱せられた自身の拳でゴウウの腹部を殴る。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!」

 

殴られたゴウウは後ろへ後退するが…。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!?」

 

後ろにいたミレニアムゴジラが再発射した放射火炎を喰らい前に押し出されてうつ伏せに倒れた。

 

ビースト「とどめ…あぐっ!?!?」

 

とどめを放とうとしたビーストだったが突如、膝を着いてしまう。

 

ミレニアムゴジラもまた同じく膝を着いてしまっていた。

 

ビースト(くそ…こんな時に…)

 

グリーンレインの毒が全身に回り、体が痺れ始めたのだ。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

その間にゴウウが立ち上がり、口と背中から酸性の水の弾丸を発射する。

 

ビースト「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

ゴウウの水の弾丸にビーストとミレニアムゴジラは吹き飛ばされて倒れてしまう。

 

 

 

?「所詮…人類ノ進化ハ、ココマデ……ン?」

 

倒れたビーストとミレニアムゴジラを見て人物はそう言うと踵を返すがすぐに気配を感じて振り向いた。

 

 

 

ビースト「っ…負けられっかよ……」

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル……」

 

訳:こんなところで……

 

ビースト「負けてられるかぁ!!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

毒が全身に回っているのにも関わらず、2人は怪獣王の子としての意地を貫かんがために立ち上がった。

 

ビースト「ジェアッ!!」

 

立ち上がってすぐにビーストは跳躍してミレニアムゴジラの隣に着地した。

 

ビースト「行くぜ、リルの兄貴!!」

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル!!」

 

訳:おう!!

 

ビーストは『インフィニット・ディーノミック光線』を放つために両腕にエネルギーを溜め、ミレニアムゴジラは放射火炎を放つために背鰭を光らせ、口内にエネルギーを溜める。

 

その時、互いに互いのエネルギーを交換していた。

 

ビースト「インフィニット・ディーノミック光せぇぇぇぇん!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

紅蓮と蒼白い色が混じったインフィニット・ディーノミック光線と蒼白い色と紅蓮が混じった放射火炎を同時に発射した。

 

ゴウウ「ギブォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!」

 

ゴウウは体全身から巨大な光線のような水を打ち出して対抗する。

 

中間部分にてぶつかる光線・炎と水。

 

ビースト「ゼリャアァァァァァァーーーーーーーーーーッ!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

ビーストとミレニアムゴジラが吼えると光線と炎がゴウウの水を押し返した。

 

ゴウウ「ギブォオガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

インフィニット・ディーノミック光線と放射火炎の直撃を受けてゴウウは断末魔のような合成音を上げて天まで届く勢いの大爆発を起こした。

 

その大爆発でグリーンレインを降らせていた雲は全て吹き飛び消滅、青空に大きな虹を描いていた。

 

ビースト「俺たちの…勝ち…だ…………」

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…………」

 

完全にゴウウが破壊されたのを見届けて限界が来た2人は変身が解けながらその場に倒れてしまった。

 

 

 

?「ヤハリ、"ゲンブ"ノ言ウ通リ…人類ハ、我々ニハ無イ、進化ヲ持ッテイル。次二合ウ日ガ、楽シミダ」

 

戦闘を最後まで見届けた人物はそう言うと黒い光となってどこかへ消えてしまったのだった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。