切歌「調、ハッピーバースデーデース!」
クラッカーを鳴らして切歌は調を祝う。
調「ありがとう、切ちゃん」
切歌「それではさっそく、これを見て欲しいデス!」
そう言って切歌は四角い箱で、赤いリボンでラッピングされたのを持ってきた。
調「なにこれ?」
切歌「開け見てほしいデス!」
調「うん…」
言われてリボンをほどいて調は箱を開けて中を見た。
中には薄いピンク色のケーキがあり、天辺にはシュガーの板で『調、ハッピーバースデー』っと書かれていた。
調「切ちゃん、これって…」
切歌「調のために頑張って作ったのデス!」
調「え、切ちゃんが?」
切歌「そうデス!」
調に聞かれて切歌は言う。
調「どうやって?」
切歌「師匠に教えてもらったデス!」
調「師匠?」
切歌「ガウくんとエルザが見つけたスイーツショップにいる赤い髪の男の人に教えてもらったデス!」
調「ガウくんとエルザが見つけたスイーツショップにいる赤い髪の男の人…って、切ちゃん。あの人、男じゃなくて私たちと同じ女性だよ」
切歌「な、なんデスとぉ!?」
調に言われて切歌はカルチャーショックを受けてしまい、膝から崩れ落ちた。
調「よく間違われるらしいから仕方ないよ。それにしても、このケーキ…何で作ったの?」
切歌「桃デス!」
調「なんで桃?」
切歌「え?調のギアってピンクじゃないデスか、ピンクといえば桃デース!」
調(確かにシュルシャガナはピンクだけど…)
それを理由にピンクのケーキを作る。
切歌の発想力はなかなかである。
切歌「早く食べてみてほしいデス!」
調「うん」
催促されて調は桃ケーキを切る。
切り口から桃独特の甘い香りが漂ってきた。
適度な大きさに切って皿に乗せるとフォークで一口大にして食べた。
調「お、美味しい…」
意外過ぎて調は呆気に取られてしまった。
切歌「おぉ~!それは良かったデス!」
調の言葉を聞いて切歌は嬉しくなって言う。
調「ありがとう、切ちゃん。すっごく美味しいよ」
切歌「調のためならどんな料理でもマスターしてみせるデスよ!!」
胸を張って切歌は言う。
調「うん、来年を楽しみにしてるね」
切歌「どーんと任せるデス!!」
調「期待してるね。さ、切ちゃんも一緒に食べよ。ビックリするくらい美味しいから」
切歌「了解デース!!」
この日、調にとって自分の中で大切な親友との忘れられない思い出が加えられた。
親友と2人だけで食べるケーキ、今まで食べた料理の中で一番美味であったのだった。