戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第518話 黒鉄変形!!

メノウ「ブラックシンカリオン…紅…ダト!?」

 

キングシトエルのATフィールドを突破したブラックシンカリオン紅にメノウは驚きを隠せなかった。

 

メノウ「セイリュウモ裏切ッテイタノハ分カッテイタガ、マサカブラックシンカリオンガ進化シテイタトハ…」

 

ブラックシンカリオン紅を見てメノウは言う。

 

ゲンブ「オ前ガ何ヲ企ンデイルノカ知ラナイガココマデダ」

 

メノウ「ソレハドウカナ?」

 

ゲンブ「何?」

 

ファアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

メノウが言うと黒い渦のようなモノが出現し、中から黒レールが伸び、さらにその上を先頭車両が尖った形をしている巨大な列車が走っていた。

 

ゲンブ「アレハ!?」

 

メノウ「行ケ、俺ノ下僕ヨ」

 

驚くゲンブを見てメノウはまるで笑っているかのような表情をしていた。

 

 

 

セイリュウ「よし、とどめ…!?」

 

ATフィールドを突破したのを見てとどめを刺そうとした矢先、ブラックシンカリオン紅の前に赤い何かがヒラヒラと何かが落ちてきた。

 

セイリュウ「花びら?」

 

ヒラヒラと落ちてきた花びらにセイリュウは呟く。

 

セイリュウ「!?」

 

瞬間、真上から殺気を感じてブラックシンカリオン紅は後ろへ下がる。

 

その刹那、捕縛フィールド内の屋根が爆発して外から巨大な列車が侵入してきた。

 

 

 

列車を操るのは軍人風で、寡黙で厳めしい容姿をし、左右の胸には薔薇が描かれた怪人であった。

 

?「黒鉄変形!!」

 

怪人がそう言うと操縦する左右のL字型レバーを両方回転させた。

 

 

 

怪人がレバーを回転させると列車は半分に折れるように変形すると頭部には牛のような角ある巨大な人型のロボットになった。

 

セイリュウ「なんだ!?」

 

突如乱入してきた巨大ロボットに驚く。

 

石川シュバルツ五右衛門「拙者、石川シュバルツ五右衛門。シンカリオンとやら、我が主の命により始末させてもらう!!」

 

巨大ロボット―『シュバルツ専用クライナーロボ』を操縦する怪人『シャドーライン』幹部『黒鉄将軍 シュバルツ将軍』に『石川五右衛門』を融合させたクローン忍者『石川シュバルツ五右衛門』は名乗る。

 

ハヤト「い、石川シュバルツ五右衛門!?」

 

アキタ「話が全然読めない!なんだいきなり!?」

 

いきなり現れた石川シュバルツ五右衛門に驚くハヤトたち。

 

石川シュバルツ五右衛門「拙者は本来あの世にいる身。だが、異世界の技術で再びこの世に蘇ったのだ!!」

 

そう言って石川シュバルツ五右衛門は自身専用クライナーロボの両腕に装備された杭をシンカリオンたちに射出した。

 

シノブ「来た!!」

 

ツラヌキ「避けろ!!」

 

クライナーロボが杭を射出してきた杭を散開して避けるシンカリオンたち。

 

目標を失った杭は捕縛フィールド内の地面や壁に突き刺さった。

 

ツラヌキ「おいおいおい!あんなの喰らったらひとたまりもないぞ!!」

 

巨大怪物体とシンカリオンが戦う想定で作られた捕縛フィールドを易々と破壊するクライナーロボの杭に驚く。

 

 

 

響「あれってまさかデーボモンスター・ノイズ!?」

 

現れた石川シュバルツ五右衛門がかつて『獣電戦隊 キョウリュウジャーの世界』にて『パヴァリア光明結社』と手を組んだ『デーボス軍』が作り上げた怪人とノイズの力を持つ存在『デーボモンスター・ノイズ』であると言う響。

 

出水「デーボモンスター・ノイズ、あれが!?」

 

デーボモンスター・ノイズのことは響から聞いていた出水はクライナーロボとそれを操るシュバルツを見て言う。

 

出水「三原くん!直ぐにシンカリオン全車に撤収指示を!」

 

フタバ「は、はい!みんな、一時撤退よ!急いで!!」

 

出水に言われてフタバはハヤトたちに指示を送る。

 

 

 

フタバの指示を聞いてE6 こまち、E7 かがやき、E3 つばさアイアンウイングは引き始める。

 

セイリュウ「くっ、せっかくここまで来たのに!」

 

せっかく形勢を逆転したと思っていたがまたも形勢を逆転されてしまい悔しがるセイリュウ。

 

ハヤト「セイリュウ、ここは一旦引こう」

 

セイリュウ「分かっている」

 

ハヤトに言われてセイリュウはそう言うと捕縛フィールドから出ようとE6 こまちたちに続く。

 

石川シュバルツ五右衛門「逃がさん!クライナー!!」

 

撤退するシンカリオンたちを見て石川シュバルツ五右衛門が叫ぶと捕縛フィールド内に突入し新たな巨大な列車『クライナー』が侵入。

 

車体から大量の黒い霧の何かをまき散らす。

 

ハヤト「うわっ!!」

 

クライナーがまき散らした霧が膜のように捕縛フィールド内を覆うと外へ出たブラックシンカリオン紅の後に続いていたE5 はやぶさMkⅡを弾き飛ばした。

 

セイリュウ「ハヤト!?」

 

弾き飛ばされたハヤトを見て振り向くセイリュウ。

 

ハヤト「いったいなにが…」

 

シャショット『どうやらあの列車が何かしたらしいな』

 

弾き飛ばされたハヤトはクライナーを見上げる。

 

すると後ろの方で大きな足音がして振り向くとシュバルツ専用クライナーロボが見下ろしていた。

 

石川シュバルツ五右衛門「このフィールドは完全に闇に閉ざされた。もう逃げられんぞ、シンカリオン!!」

 

クライナーがまき散らした霧―『闇』の膜により脱出することが出来なくなったE5 はやぶさMkⅡを見下ろして言うのだった。


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