戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第522話 普通と予想外

響「………」

 

リル「………」

 

とある場所にてギアを纏った響と戦闘態勢のリルは互いに睨み合っていた。

 

同時に地面を蹴って接近する。

 

響「どりゃあぁぁぁっ!!」

 

左ストレートを繰り出してリルに殴り掛かる響。

 

リル「かう!!」

 

だがリルは体を回転させて響の左ストレートを回避するとそのまま突進を繰り出す。

 

響「なんの!!」

 

突進してきたリルの体をがっしり掴んで響は受け止める。

 

リル「かうかう!!」

 

だがリルはそのことを予測して下半身をエビ反りのようにして響の頭に尻尾を叩き込んだ。

 

響「うわっ!!」

 

頭に尻尾攻撃を喰らった響はリルを離してしまう。

 

響が離した隙にリルは後ろへ下がって距離を取る。

 

響「なんの!!」

 

まだクラクラする頭を振って正気になるとリルに向かって走り出した。

 

響「これは避けらるかな!!」

 

走り出した響は両腕の外装を変形させると高速で回転させ、ドリルナックルを放とうとする。

 

リル「かう!!」

 

避けることも出来たのだが響のギアであるガングニールは意外と機動性があり、ブーストされればすぐに追いつかれてしまうためにリルは真っ向から迎撃に出た。

 

響「はあぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

同時に両腕のドリルナックルを繰り出す響。

 

リル「かう!!」

 

真っ向から迎撃に来たっと見せかけてリルは姿勢を限界まで低くして尻尾を響の脚に引っ掛けた。

 

響「ふえ!?」

 

脚に尻尾を引っ掛けられて響はバランスを崩して倒れてしまった。

 

放っていたドリルナックルは地面を抉り、破壊した。

 

響「このっ…!?」

 

立ち上がって振り向いた瞬間、目の前にリルの尻尾の先端があった。

 

リル「かうかう~♪」

 

訳:僕の勝ち~♪

 

嬉しそうにリルは鳴く。

 

響「あちゃー…負けた……」

 

リルの鳴いた意味を何となく察して言う。

 

2人は今、超進化研究所が作った模擬戦フィールドで模擬戦をしていたのだ。

 

 

 

そんな2人の模擬戦をモニター越しにハヤトたちは見ていた。

 

フタバ「す、凄いですね…」

 

本庄「あの…これって模擬戦…なんですよね?」

 

響とリルの戦いを見ていたフタバと本庄は言う。

 

出水「話は聞いていたがここまで凄いとは…」

 

間近で響たちの模擬戦を見て話を聞いていた出水も驚愕しながら言う。

 

フタバ「響さん、あんな大怪我をしていたのにあっという間に治ってますね」

 

キングシトエルに喰らった腹部の傷も完全に治っていることにフタバは言う。

 

出水「響さん曰く、"ご飯を食べて寝ればすぐに治る!"だそうだ」

 

本庄「どこの熱血少年漫画ですか、それ……」

 

アズサ「もしくはト〇コね」

 

響の理屈を聞いて本庄と見学していたアズサは言う。

 

アキタ「まあ、あの人達の世界には宇宙からの侵略者は人知を超えた特殊能力者とかが沢山いるからな。これくらい普通…」

 

出水「因みに、今日の模擬戦はだいたい2割くらいに抑えてやっているそうだ」

 

アキタ「………すまん、話が読めなくなった…」

 

ツラヌキ「つまりどういうことだ?」

 

出水「普段は響さん以外のシンフォギア装者がミサイルや弾丸の雨やら、斬撃やビーム、鎌に、ノコギリといったのを打ち合っているそうだ」

 

ツラヌキ「どこのSF小説だよ、それ!?全くもって予想の遥か上すぎるぞ!!」

 

予想外すぎる言葉にツラヌキは驚く。

 

確かに普段の響たちはクリスのミサイルやガトリングガンによる掃射。

 

翼による斬撃による両断。

 

マリアと未来によるビームや光線による斉射。

 

切歌と調の鎌とノコギリ型のアームドギアを合体させたコンビネーションアーツなどがあり、ハヤトたちの世界からすればSF小説並みのバカ火力である。

 

出水「さらにあっちの司令官は素手で小型ミサイルを一発も外さず掴んで投げ返す、地面を踏んで隆起させるといった超人じみた格闘技を使うらしい。現にリルくんの父親である初代怪獣王を投げ飛ばしたりしたそうだ」

 

捕捉で言うように超人じみた技を使う響たちの司令官ことOTONAの弦十郎のことを言う。

 

アズサ「その内キンニ〇バスターとかするんじゃ…」

 

冗談で言うアズサだが…。

 

出水「実際にしたらしい」

 

アズサ「したんだ!!」

 

キンニ〇バスターを編み出したと聞いて驚く。

 

セイリュウ「もはや奴らの世界にハヤトたちみたいな人間はいないんじゃないか?」

 

スザク「怖すぎよね…」

 

常識から完全に逸脱している響たちの世界にセイリュウとスザクは引き気味に言う。

 

すると指令室に警報音が鳴り響いた。

 

出水「どうした!!」

 

本庄「新東京駅付近に巨大怪物体出現!映像出します!!」

 

警報音を聞いてモニターに東京駅を映すとそこにはキングシトエルがいた。

 

出水「現れたか!」

 

フタバ「直ぐに捕縛フィールドを…え!?」

 

出水「どうしたんだ?捕縛フィールドを早く展開するんだ!」

 

フタバ「それが…捕縛フィールドを発射する衛星が何者かにより破壊されました!!」

 

出水「なんだと!?」

 

捕縛フィールドを発射させるための衛星が破壊されたと聞いて周囲が驚いた。

 

本庄「どうしますか、出水指令長!」

 

出水「くっ、致し方ない。シンカリオン全車発進準備!!」

 

フタバ「しかし、捕縛フィールド無しでは周囲への被害が……」

 

出水「仕方ない!関係各所へは私から説明する!!」

 

捕縛フィールド無しの戦闘では周囲への被害がかなり出る。

 

さらに悪いことに新東京駅の周囲の人はほとんど避難していなかった。

 

理由は一般の人にシンカリオン及び巨大怪物体のことは一切公開されていないのだ。

 

無用の混乱を避けるために政府により情報操作がなされている。

 

アズサが前にスザクの口車に乗って動画再生率欲しさに巨大怪物体とシンカリオンの戦いを配信した時はCGであると情報操作されている。

 

響「すいません!私たちにいい考えがあるんですけど!」

 

そこへ模擬戦フィールドから戻ってきた響とリルが入りながら言うのだった。

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