戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第523話 策と予想外の巨大な敵

新東京駅ではキングシエトルが悠然と浮遊していた。

 

周囲の人々はキングシエトルをイベントか何かと思い避難するどころかスマホやカメラを向けて撮影していた。

 

警察や消防が避難を呼び掛けていたが誰一人として動こうとしなかった。

 

その時だ。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ビル郡の間からミレニアムゴジラが出現し、放射火炎を発射した。

 

キングシエトルはすぐにATフィールドを展開、放射火炎を防御した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ATフィールドに放射火炎を防御されてミレニアムゴジラは尻尾を一旦上げて道路に叩き落とすように降ろして破壊する。

 

市民A「ほ、本物…本物の怪獣だぁ!!!」

 

市民B「に、逃げろぉ!!」

 

道路を破壊したゴジラを見て人々は驚いて我先に逃げ始めた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル…ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

人々が逃げ始めた瞬間、ミレニアムゴジラは再び放射火炎を発射したがキングシトエルは素早くATフィールドを展開して防御する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ATフィールドを展開して防御するキングシエトルを見てミレニアムゴジラは放射火炎の威力を上げる。

 

ATフィールドにより放射火炎はキングシエトル本体には命中してはいないがキングシエトルは後ろへと押されていき、新東京駅から離されていく。

 

これこそが響の妙案である。

 

周囲の被害が心配ならばそれを心配しない場所に誘導ないし、吹き飛ばしてしまえばいい。

 

巨大怪物体より巨大な体躯を有する宇宙怪獣、異星人の侵略ロボットなどを相手にしている響の策は考えうる中で一番安全に戦えるからだ。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放射火炎を一旦止めてミレニアムゴジラは地面を蹴って跳躍するとキングシエトルにタックルを叩き込んだ。

 

放射火炎が止まり、一旦ATフィールドを切ったばかりのキングシエトル体にタックルが決まり吹き飛ばされた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

吹き飛ばされたキングシエトルにミレニアムゴジラは続けてタックルを繰り出した。

 

今度は直撃を受けて吹き飛ばされないようにキングシエトルはATフィールドを展開して防御するが勢いはミレニアムゴジラの方にあったようで一気に海側へ吹き飛ばされた。

 

 

 

本庄「リルくんがキングシエトルを海岸の埋め立て地への誘導に成功!ならびに都市部の避難順調だそうです!」

 

ミレニアムゴジラがキングシエトルを埋め立て地に誘導することが出来たことと都市部の避難が順調であると伝える。

 

出水「よし!シンカリオン、全車発進!!」

 

フタバ「了解!みんな、発進して!」

 

出水の号令を聞いてフタバはシンカリオン内に待機していたハヤトたちに言う。

 

『了解!』

 

 

 

ハヤト「行くよ、響さん!」

 

響「うん、よろしくね。ハヤトくん!!」

 

E5 はやぶさMkⅡの運転室にハヤトと一緒に乗っている響は言う。

 

ハヤト「よぉし!シンカリオン、全車出発しん…」

 

?『…行などさせるものか!!』

 

響・ハヤト「「!?」」

 

全車が発進しようとした矢先に新たな声が響いたかと思いきや外へ通じるトンネルから巨大な戦闘機が整備区画に侵入してきた。

 

ツラヌキ「な、なんだぁ!?」

 

アキタ「戦闘機だと!?」

 

シノブ「それにしては大きすぎる!?」

 

侵入してきた巨大な戦闘機に驚く。

 

?「ヌウゥゥン!!」

 

侵入した戦闘機は塞ぐように戦闘機からティラノサウルスに似た黒いロボットとなった。

 

セイリュウ「なっ!?ハヤト、アイツは確か!」

 

ハヤト「ダイノガイスト!?」

 

戦闘機からティラノサウルスへ変形したロボット―宇宙を荒らし回り、お宝を奪う邪悪なエネルギー生命体『宇宙海賊 ガイスター』の首領『ダイノガイスト』を見て驚く。

 

ダイノガイスト「久しぶりだな、シンカリオン。あの時の恨み、存分に晴らさせてもらうぞ!!」

 

シンカリオン、特にE5 はやぶさMkⅡとブラックシンカリオン紅を見てダイノガイストは言う。

 

かつてダイノガイストは異世界にて異次元人『ノワール』と結託し、シンカリオンを奪い取ろうとするが失敗した過去があるのだ。

 

響「知り合いなの?」

 

ハヤト「前に俺とセイリュウが戦った奴なんだけど、倒したはずなのにまさか生きてたなんて!」

 

響に聞かれてハヤトは言う。

 

シャショット『ハヤト!ここはやるしかないぞ!』

 

ハヤト「分かってる!ここは俺とセイリュウで抑えるから他のみんなは早くリルくんのところに!!」

 

予想外の巨大な敵(ダイノガイスト)が現れてハヤトは言う。

 

ダイノガイスト「行かせると思っているのか!!」

 

ハヤトたちの動きを予測していたのかダイノガイストが言うと地面と屋根が破壊されて新たに4体の恐竜型のロボットが出現した。

 

ホーンガイスト「チェェェェンジッ!ホーンガイストォ!!」

 

プテラガイスト「チェェェェンジッ!プテラガイストォ!!」

 

アーマーガイスト「チェェェェンジッ!アーマーガイストォ!!」

 

サンダーガイスト「チェェェェンジッ!サンダーガイストォ!!」

 

出現した恐竜型のロボットたちはそれぞれが変形し、4体のロボット―ダイノガイスト率いるガイスターの四幹部『ガイスター四将』である。

 

トリケラトプス型のロボット―『陸将 ホーンガイスト』。

 

プテラノドン型のロボット―『空将 プテラガイスト』。

 

ステゴサウルス型のロボット―『地将 アーマーガイスト』。

 

ブロントサウルス型のロボット―『海将 サンダーガイスト』である。

 

ホーンガイスト「久しぶりだな、シンカリオン!今度は前みたいにはいかないぜ!!」

 

かつてダイノガイストと共にシンカリオンを奪おうとしていたホーンガイストはシンカリオンを見て言うのだった。


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